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【第一話 初めての召喚】

誤字脱字修正よりも走りきることを優先します。

目指せ100話くらいでの完結。

【第一話 初めての召喚】



テイマーズオンライン。

フルダイブ型のVRゲームとしては珍しい自分自身の身体で戦わないゲーム。

モンスターを召喚し、育成、対戦していくゲームだ。

従来のゲームでもよくあるタイプのゲームだが、VRになると迫力が違う。

砂埃、突風、熱に痛み。

その全てがリアルであり、多くの人を虜にした。


俺もその一人。

今日から本サービス開始だ。

最強のテイマーは無理だが、そこそこ上位には入りたい。

まぁ、普通の社会人の時点で廃人に勝てるはずが無いんだけどね。






『ようこそ、テイマーズオンラインへ。βテスト版をプレイされている方は、そちらの入力欄にIDとパスワードを入力してください』


このゲームの看板娘であるフミさん。

推定Gカップの持ち主であり、公式が物凄く推しているキャラだ。

噂によると、モンスターデザインはAI任せだが、このキャラだけは人間の作成らしい。

力の入れ所が間違っていると思うけどその熱意は称賛したい。


『ありがとうございます。名前や見た目の変更をしますか?』


ウインドウに入力し、βテスト版のデータを読み込む。

特に変更する場所は無いので、そのまま続行だ。


『チュートリアルは実行しますか?』


モンスター召喚の魔石を買って召喚。

その後は野良と戦闘したり食糧を与えて育成。

そして、闘技場で戦ったりランク戦をして最強を目指す。

うん、特にシステムが変わったって聞いてないからいらないだろう。


『それでは、テイマーズオンラインの世界をお楽しみください』


フミさんに送りだされる。

好みとは外れているが、美人さんに送りだされるとやはりテンションが上がる。

自分専用のサポートキャラが手に入るまでは彼女が癒しだな、うん。






始まりの街ファスト。

緑豊かな草原と生い茂る森林が近くにある基本の街だ。

全てのプレイヤーはここで始まり、色々な場所に移動する。

とは言え、地味に他の街は遠い。

特別な理由が無いのであればこの街で序盤を過ごすべきである。


さて、移動だ。

全ての街に存在するテイマーズギルド。

そこでしか召喚は出来ないし、細々とした依頼でお金を稼ぐ事も出来る。

この場所を使用しないと始まらない最も重要な施設だ。


徒歩5分。

通常のゲームなら遠いとしか言えないが、VRなら近いと感じる。

実際の街と同じ大きさで作ってある以上、徒歩5分は近いと判断していいはずだ。


よく言えば雰囲気のある、悪く言えば古臭い建物に着いた。

ここがこの街のテイマーズギルドだ。

既に多くのプレイヤーでごった返しになっており、普通に混雑している。

これでサーバーが3つあり、綺麗に分散しているとは思えない人の多さだ。

これもサービス開始日ならではの混雑になるといいのだが……。


ギルドに入り、すぐにメニューを開く。

VRは今までのネトゲと違い、人の当たり判定を消すことが出来ない。

だから、受付に話しかけてクエストを進めると言った方法を採用すると混雑がいつまで経っても無くならない。

その為、建物内に居ればメニュー画面からクエストを進めたり召喚部屋に移動することが出来る。

NPCと話す頻度は大幅に減ったが、これも必要なこと。

ユーザのストレスの原因は少しでも排除する必要があるからしょうがない。


謎の魔方陣とそれっぽい雰囲気のある松明がある召喚部屋に移動した。

初期資金は1000Gであり、Dランク召喚まで行う事が可能である。

しかし、Dランク召喚を行うのは危険だ。

なぜならモンスターは食費と言う名の維持費が掛かるからだ。

召喚してすぐは空腹ゲージが1割前後とかなり低く、すぐに食事を与える必要がある。

この仕様が原因で依頼を達成する為に走りまわる人が結構いたのは懐かしい思い出だ。


スタートダッシュをするならEランクだが、今回はFランクを選択する。

俺は地味に細かい性格であり、Fランクの大会を制してないのにEランクの大会に挑むのは生理的に受け付けない。

図鑑とかのnewマークを見付けたら速攻で確認し、消さなければイライラするタイプだ。

この気持ちは分かる人には分かると思う。

その為、Fランクからスタートする。


選べるモンスターの種類は3種類。

Fランクが存在するスライム、ゴブリン、コボルトだ。

それ以外の種類はFランクを超えるステータスを最低値でも持っている為、召喚出来ない。


今回はスライムを選択する。

ゴブリンとコボルトは武器や防具が無いと弱い。

それに、集団ではなく単体だと弱気になって逃げ腰になる。

あと、スライムの何とも言えない手触りが好き。

あれ絶対脳に直接快楽物質を流し込んでるだろって言うくらい気持ちいい。

他のゲームのスライムも見習うべきである。


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!


壮大なBGMと謎の振動、そして魔方陣から溢れる大量の光。

これから召喚されるんだってワクワクとドキドキを味わえる良い演出だ。

なお、メニューのオプションでカット出来る。

厳選作業するならイライラの原因になるから仕方ない。




【種族】スライム

【名前】(F)

【レベル】1/100

【HP】3/3(F)

【MP】1/1(F)

【ATK】2(F)

【DEF】1(F)

【INT】3(F)

【MND】2(F)

【AGI】1(F)

【スキル】

・物理無効(F)

 自身のDEF以下のATKを持つ敵の攻撃を完全に無効化する




こいつが俺の初めての相棒になる。

β版ではコボルトだったが、今回はスライムだ。

武器と防具の購入は序盤じゃキツイからね…。

これは仕方ない事なんだ。


初めての相棒の名前は『スィム』にした。

センスなんて親の腹の中に置いてきたから無い。


ステータスは……微妙だな。

0から3の乱数だから悪くないと言える。

ただ、DEFが低いのはちょっと問題だ。

スキルが活かせない。


だが、いい。

この弱さを立ち回りでカバーし、格上を倒すのが快感なのだ。

弱過ぎて立ち回りうんぬん以前の問題だが、まだ雌伏の時だ。

廃人には勝てないだろうが、頂点を目指して突進むぞ。


でもその前になでなでを……。

あぁ~……この……あの………なんて言うか……アレ…そう、アレな感じが……あぁ~………。







newマークが残ってたり図鑑に穴が空いてるのに気にしない人は敵です。


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