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義経の大嘘
義経伝説の一つ ひよどり越えの坂の話は、嘘である。
それこそ、義経の性格から出た嘘である。
まあ、どうしても周りにアピールしたい、受け狙いが強い性格だったのかもしれない。
そもそも、ひよどり越えは、すごい坂でとか獣道ではない。
とんでもない誤解、なだらかな坂である。
それこそ、平家物語の「物語」部分に騙されているに他ならない。
そもそも、ひよどり越えの戦いは、当地の支配を平家に任されていた多田行綱という土豪が、平家を見限って源氏に付き、熟知していたひよどり越えのルートを使って、真っ先に福原に攻め込んだ戦い。
義経は、そもそも、からめ手つまり後方部隊で一切この戦いには参加していない。
義経は京都の武者社会の頂点にいたので、協力軍の多田の軍功を自分の手柄として、無知で無責任な公家社会に触れ回っただけである。
現地の人は誰でも知っている話らしい。