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表現の自由問題
現憲法下で認められている表現の自由は、確かに、表現者が行使自由な権利である。
ただ、その表現の自由の結果物に、反対意見を述べる権利の自由も、存在する。
昨今の問題において、それを理解していない人が多いのではないか。
表現の自由の侵害だけを問題視して、結果物に反対意見を述べる人をけなし、貶める風潮が強い。
何を言ってもいいけれど、相手に迷惑をかけたなら、それは別の問題が発生する。
表現の自由の行使により、心を傷つけられる人が発生すれば、表現者に何ら責任がないと言い切れるものではない。
それを認めない無責任の自由ほど、恐ろしいものはない。




