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僻地好きな人の被害
写真家や画家、一部の小説家などで、大自然とか大自然の中で生きる人々を撮影する、描く、あるいは文章化する人が、一定限度存在する。
ただ、その根底が「大自然」ということは、人間よりも自然の要素が大きいのだから、便利な大都会や街ではない。
いうならば「人間が住みづらい僻地」を対象に自らの表現を考える。
問題は、好きでそこの土地に住んでいればいいけれど、仕方なく住んでいる場合は、「興味本位」で、撮影や取材に来られては、迷惑千万。
芸術家にとっては、「崇め奉る」対象なのだけれど、そこで生活している人は、また違う。
都会からの来客に対して、表面上は愛想よくする場合もあるけれど、内面では不便な生活に苦しんでいる場合もある。
「お遊び半分」で来て、大量のゴミを撒き散らかして帰る「都会の自称芸術家たち」、そのお世話は、なかなか大変なものがある。




