表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
時々、感じるようなこと  作者: 舞夢
14/193

日本国中、恐ろしきものは

「日本国中、恐ろしきものは、山中にては山犬(狼)、芝原にてはまむし、村中においては日蓮宗と、この三つは恐るべし、恐るべし」


この文を書いたのは、江戸時代、日向の国(宮崎県)佐土原の山伏寺、安宮寺の住職であり、高齢の修験である泉光院という人物である。

文化九年九月(太陽暦1811年10月)から六年半の回国修行、日本のほとんどの地方を托鉢等をして行脚したそうである。

その日記の中に上にあげた一文が書かれている。


つまり、当時の日蓮宗は、他宗に対して全く非寛容であった。

他宗の托鉢には「汚れる」といい、全く応じない。

他宗の人の借宿などは、もっての外である。

その排他性ゆえ、無念のうちに行き倒れ、命を落とされた旅人も多いとか。


宗祖日蓮の他宗否定を守り(重んじ)、人としての大切なことを壊している。


いずれにせよ、一つのことに拘泥すると、周りも見えなくなる。

人の命を軽んじることは、御仏のご意思に沿うことなのだろうか。


泉光院の嘆きも、当たり前である。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ