土下座するから赦してくださいヾ(・ω・`;)ノぁゎゎ
ノリで書きました。
設定がおかしなところもあるかと思いますが笑って許せる方のみ閲覧してください。
人間というものは救いようが無い。
特に特級階級の人間はタチが悪い。
自分の尻拭いを他人に押し付け、あろうことかさも自分は最初から被害者だった風情で周りから同情と救いの手を求めようとする。
何故俺がこんな話をするのかというと、まさに今、俺は特級階級の人間が起こしたある大・大事件を解決する為に隣国にまで赴き彼の国王に赦しを乞うているからだ。
彼の国王は若かりし頃はさぞや紅顔の美青年であったことが窺える程の精悍な男性である。
そのお方が、玉座の下方で片膝を突く俺をそれはそれは慈悲深い眼差しで口元に笑みまで浮かべて見ていらっしゃるのだ……………俺は恐ろしくて恐ろしくて体の震えが止まらない…………ガクガクブルブル((((゜д゜;))))
「───もう、一度………聞いても良かろうか? 使者の方………我が愛娘、マーガレットに対して貴国は如何なる対応を取ったと?」
わー……男の色香ってこういうことを言うのかーー。スゲェーなぁーー………。
思わず現実逃避をしたくなるほど色気に満ちたその声に、ゾクリとする冷たさを感じたのは俺の気の所為では無いだろう………((((゜ロ゜;ノ)ノ
ハッ!? 俺は決してそういう性癖では無いからな……!! 悪しからず!!!
「我が国の王太子ノモ=カロオ殿下が、ご友人である男爵家の庶子、ツジム令嬢に対して貴国のマーガレット王女殿下が嫌がらせをしたと………」
「それで?」
さらりと髪が音を立て───鷹揚に首を傾げて微笑みながら続きを促す隣国の国王陛下………オウチに帰りたい………(T_T)
「王太子ノモ=カロオ殿下がそれに怒り………貴国のマーガレット王女殿下を学園内に備え付けてある牢屋に投獄、現在は軟禁状態となっておられます…………」
「おや? それだけかい? 私の元に届いた手紙とは随分と受ける印象が違うのだが?」
手元にある手紙を翻す精悍の国王陛下。
─────手紙?
「貴国の王太子殿下から私宛てに直接手紙が届いているのだよ。………この手紙によると私の娘マーガレットとの婚約を破棄し、未来の王妃であるその………ツジム男爵令嬢……だったか? に対する謝罪を私に求め、娘マーガレットは即座に処刑する故が書かれているのだが?」
(;゜д゜)はぁ?
「我が愛娘と貴国の王太子は………はて? 何時の間に婚約の契約を交わしたか………私にはとんと見に覚えが無いのだが?」
(||゜Д゜)!!
はぁぁぁあああアアアアアアアアア??!
何してんの!? 何してくれちゃってるのあのバカ王太子!? なに陛下を通さず直接隣国の国王陛下に手紙出してんの?! バカなの死ぬの? 死ぬなら一人で死んでよ!! 国と民を巻き込まないで!! しかも何!? まだマーガレット王女殿下と婚約してるって勘違いしてんの? あのバカ?! テメェがあんまりにも莫迦すぎるんで未だに婚約者候補しか居ないだろ!! それをあろうことか賢女として名高い主国! 主国の!! 大切なことだからもう一度言うけど主国の!!! お姫様を従国の王太子のあんたが娶るなんて無理だから!! しかもお姫様は主国唯一の跡継ぎ王女だからね!? それを一番、いっっちばぁぁぁぁん!!! 従国の中で財力兵力国力がひっっっっくぅぅぅぅいぃウチが貰い受けるどころか婿入りも絶望的な程無理だから!!!!。+゜(゜´Д`゜)゜+。
物の起こりはそう………ウチのクソバカアホウ王太子が男爵家の庶子令嬢に恋に落ちて………何故だか………いやホント何故だか(?_?) 学園主催の夜会で、マーガレット王女殿下に婚約破棄を叩きつけたんだ!
『マーガレット王女!! 貴様の悪行もここまでだ!! 我が愛しきツジムに対する数々の嫌がらせ………もはや見逃すことは出来ん! よって貴様との婚約を破棄し、我が愛しいツジムとの婚約をここで発表する!! そして未来の王妃を傷付けた貴様を処刑してやる!!!!!』
((((;゜Д゜))))
その夜会にいた全員が全員、↑の顔を浮かべていた。
バカがバカなのは本当にもう仕方がない程のバカなんだけれども流石にコレは無いと皆がみな困惑と絶望と悟りを開いた眼差しをノモ=カロオ王太子殿下に向けていた………。
( ・_・) ←マーガレット王女殿下
∑(OωO; ) ←ツジム男爵令嬢
名指しされた二人は揃いも揃って硬直していた。
マーガレット王女殿下は同じ夜会にいた人達に振る舞っていた笑顔の仮面を脱いで無表情になり。
ツジム男爵令嬢は夜会で提供されていたローストビーフをはしたなくない程度で笑顔で頬張っていたところを突然の王太子殿下の発言で目をまん丸くしていた………。
あー……。取り敢えず、はしたなくない程度だろうとローストビーフを頬張るのは令嬢というか年頃の女の子として止めた方がいいと思うよ?
『───失礼ですがノモ=カロオ王太子殿下。わたくし、そちらにいらっしゃるツジム男爵令嬢に嫌がらせなどといった下品でみっともないことをした覚えが無いのですけれど? そしてわたくしと殿下が婚約の契りを交わした記憶もございませんが?』
『わ、私もマーガレット王女様に嫌がらせを受けた記憶はありません! 王太子殿下のこ、ここここ恋人になった記憶もありません!!!』
ツジム男爵令嬢の言葉………最後が一番力が籠もっていたように感じた。無理は無い。(-_-;)うんうん。
話を聞くとこの男爵令嬢は何時の頃からか……ノモ=カロオ王太子殿下に執拗に付け回されるは強制的に贈り物を渡されるはデートに引きずり出されようとするはで大変迷惑していると学園長を通して王城に訴えかけているそうだ。
しかもノモ=カロオ王太子殿下………無理やりツジム男爵令嬢の唇を奪おうとしたばかりか自室に連れ込もうとするなどあわや貞操の危機に直面してから露骨にノモ=カロオ王太子殿下を避けまくっている。
最初こそ庶子の分際で王太子殿下に色目を使う慮外者と数多の令嬢方に侮蔑の眼差しを欲しいままにしていたが明らかにノモ=カロオ王太子殿下の一方的な男爵令嬢に対する過度な接触の数々に周りの令嬢方も『あのバカ王太子に目を付けられて……!!』と憐憫の籠もった視線を送られるようになった……。
特に唇と貞操の危機が訪れたことを知った令嬢方はその瞬間にツジム男爵令嬢の味方になった。
半泣きで淑女の在り方殴り棄ててノモ=カロオ王太子殿下から必死で、そりゃあもうひっっっしっで逃げる様を見れば誰だって同情する。そして皆思ったであろう。
我が国が、絶対王政でなかったら……!!
と。
『ああ……なんて慈悲深く優しいことだ。こんな身分しか取り柄のない女を庇うだなんて……』
お前が言うな!!
『─────ノモ=カロオ王太子殿下……先程から貴殿のわたくしに対する対応が些か横暴過ぎではございませんか? 隣国の………しかも貴国からすれば主国たる国の姫たるわたくしに対してありもしない婚約破棄。そしてそこのツジム男爵令嬢に対する嫌がらせの断罪。そして公然でのわたくしの処刑宣言…………幾らなんでも、無礼が過ぎますことよ』
ツジム男爵令嬢に恍惚とした表情で抱きしめようと近付くノモ=カロオ王太子殿下の前に立ちはだかるマーガレット王女殿下。…………近付く王太子殿下に涙目になりながらプルプル震えていたツジム男爵令嬢はまるで救世主に合ったかのように尊敬の眼差しをマーガレット王女殿下に向けていた。
……………取り敢えずそのローストビーフしか乗っていないお皿をどこかに置こうか? ビジュアル的に台無しだから。
『くっ………貴様という女は!! 身分を盾に横暴な態度を取るものよ! しかもヌケヌケとこの私に対して無礼と抜かすか!!』
だからお前が言うな!!? マーガレット王女殿下の方が正しいからな!!!
そしてしばらくの押し問答の末に王太子殿下の呼んだ近衛の手によってマーガレット王女殿下が牢に投獄されてしまった………。
嗚呼……! 絶対王政でさえなかったら全力で止めたのに………!! _| ̄|○クッ
そして冒頭に戻る。
「さて……貴殿の返答を聞こうか? 現王王弟殿下のご子息にして現王太子殿下の双子の弟君である貴殿の返答を………?」
はい。
実は俺、あのクソバカアホウ王太子の奴の双子の弟なんです。
クソバカアホウゲスオヤジ………ああ、現王のことなんですが。あのバカ王、双子で生まれた俺をあろうことか不吉だと抜かして殺そうとしやがったんですよ。自分も双子の癖して。
それを知った父上………王弟(双子の弟)殿下が他国から嫁いできた王妃に密告、怒り狂った王妃は表面上はにこやかにクソバカアホウゲスオヤジを説得して俺を父上のところに養子に出したのだ。
王妃の自国の方が国力も強いとあって幾ら絶対王政でも流石にクソバカ王も話を聞かざるおえなかったんだ。
そこでまともで責任感もあるまさに理想的な王族を努める父上の元に養子に来た俺は父上の教育の元、非常に常識を備えた立派な父上の跡継ぎとして成長することが出来たのだ! 王妃ホントにありがとう! あのバカ共のようにならなくて本当に良かった……( ノω-、)
まぁ……だからこそ、俺が今回の使者に選ばれたんだけどねぇー………?
簡単に言っちゃうと俺、人身御供なんです。王太子を差し出す代わりにコイツを好きにしていいから今回の事は不問にしてよっつー人を馬鹿にした話なんですよマジ頭痛い! (--#)
でも今回のことは父上からも頼まれたのだ。
そして父上の望みを叶える為には、俺は生きて帰らなくてはならない───!
「私からはなんの弁明も出来ません……何を言っても、すべて言い訳にしかなりません………。すべて、我が祖国の咎でありますすれば! 国王陛下には是非とも、是非ともご協力お願い申し上げたい────!!!」
そう────俺は、この為に来た。恥知らずな事も、十分に解っている! どの面下げてと思われても仕方がない! でも! こうでもしなければ! 我が国は現王と王太子によって腐り果ててしまう!
絶対王政の我が国で、唯一口出しし、クソバカアホウゲスオヤジを命令出来るのは主国の国王陛下だけなのだ。他の者………特に古くからの家柄の者や年寄り連中などはどんなにあのクソバカアホウゲスオヤジがふざけたことを抜かしても積極的に諫めようとはしない。
国王に逆らう=一家諸共処刑
これこそ絶対王政の神髄とも言える最悪の事例だ。
今のクソバカアホウゲスオヤジは国政などまともにせず、すべて王妃と父上に任せきり。だからこそ二人の発言力は強いのだがそれはあくまでも王城内に限る。地方貴族には通じない。
しかもあのクソ王はかつて王妃と同じ国から侯爵家に嫁いできた夫人を大層気に入って無理矢理王城に召し上げようとしたことがあった。
しかし侯爵家に嫁いできた令嬢は元は他国からの貴族。召し上げることが出来ぬと思ったクソ王は怒りの余りに侯爵家の人間を夫人以外不敬罪で処刑しようとした。だが夫人の夫はクソバカアホウゲスオヤジの企みに気付き自ら地位を弟に譲り渡し、夫人共々姿を消した。
そのことを知ったクソ王はせめてもの仕返しとして彼の貴族の爵位を最下位の男爵位にまで落とした。
マジ糞、死ねばいいのに!! (´・ω・`)ふぅ
内心怨念ドロドロになりながらも俺は勢い良く主国の国王陛下に完全に額いて頭を下げた。
マーガレット王女殿下は父上の手によって保護されいるはずだ。流石のクソバカアホウゲスオヤジも主国の姫を王太子の言う通り好き勝手しようとは思わないだろう………しないよね? (°°;)
だから俺は土下座する───────お願いします!! ウチが全面的に悪いのは解っているんです!! でも、それでもどうかお願いします!!
土下座でもなんでもするからあのクソ王とクソ王太子を引きずり堕とす為のお力をお貸しくださいと懇願することを赦してください─────!!!!
~~(m´Д`)m 助けて!!
そして彼の苦労と苦難は続く───。
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