異世界で初めてのお使いを ~バイトルに応募したら異世界にパしられた~
短編投稿2作品目です!まだまだ拙い文章ですが、楽しんでもらえたら幸いです。頑張って書いたので、できれば最後までお読みください<(_ _*)>
-君は空から女の子が降ってくると思う?漫画やアニメなら、あるかもしれない…。
もし、そんなことが実際に起こったなら、君は物語に主人公になって、毎日充実した生活を送れるかもしれない。
俺こと 音無 康平 は、そんな幻想を抱いていた。あぁ、かわいい子と、イチャイチャしたい。
ヤ、やばい…!現実を見よう!全力で現実逃避している場合じゃない。どうにかして、生き残る方法を考えなければ…!
「頭を抱えて、何してるの~?」
と、横から声が聞こえてくる。空中で、楽しそうに笑う美少女。そう、空中にいる美少だ…。
今俺たちは、上空1500mにいる。 パラシュート無しで…。
「あ~も~嫌だ!お家に帰る~!!異世界なんか、来なきゃ良かったー!」
そう俺たちは、異世界にいるのだ…・
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
「はぁ、そろそろバイトしないと、生活費が足りないな~」
寂れた商店街を歩きながら、通帳を見てため息をつく。前回のバイトをやめてから、そろそろ一週間。預金が底をついたのだ…。
「やっぱりフリーターじゃ、収入が安定しないか~。」
次の仕事を探すべく、バイトルを見ながら帰途につく。暗い夜道、周りに人がいないせいか、テンションが余計に下がる。そんな中、気になる仕事を見つけた。
《異世界に行ってみませんか!? ~依頼1件につき、最低10万から~》
「なんだこれ? 胡散臭いな…。」
怪しすぎる文面に、思わずツッコンでしまう。今どき異世界とか言ってるやつが、求人を出しているのを不思議に思った。
「確かに怪しいが、最低十万は魅力的だな…」
報酬の高さに思はず、立ち止まって考えてしまう。もしこれが本当なら、魅力的である。
「う~ん、試しに連絡してみるか!」
軽い気持ちで、ページに乗っていた番号に、電話をかけた。もしこれが、いたずらか犯罪チックなものなら、急いで警察に駆け込めばいいのだ。そんなことを考えていると…。
「は~い。もしも~し?本日はどのようなご用件でしょうか~?」
「バイトルの求人を見て、連絡をさせて頂いたものです。そちらの仕事内容について、確認させてもらいたいのですが?」
「おりょりょ、アレを見た人ですね?了解しました。ちなみに現時点で、働く意志はありますか?」
「一応そのつもりで、ご連絡させて頂きましたが…。」
「オーケーです。オーケーです!それでは今から、面接を始めちゃいましょう!」
とハイテンションな声が響いたら、目の前が真っ白になり、一瞬浮遊感に包まれた。恐る恐る目を開けると、さっきまでいた寂れた商店街ではなく、見覚えのない事務所にいた。
「あなたが今回の、応募者ですね?とりあえず、そこに座ってください。」
いきなり現れたリクルートスーツの女性が、愛想の良さそうな顔で手招きしている。茶髪を方で揃え、カールさせている。身長が160㎝位で、ものすごく胸がデカイ…。いつまでも眺めていてもしょうがないので、薦められた正面のソファーに座った。
「ではまず、自己紹介をしましょう。私はアマミツキ。異世界の往き来を管理する《ゲートキーパー》の1人です。どうぞ、よろしく!」
と、いい笑顔で言われた。いまだに現状を理解できないでいるが、とりあえず俺も自己紹介しておく。
「これはご丁寧に、ありがとうございます。私は 音無 晃平 といいます。」
「はいはい、音無さんですね?時間がないので、サクサク行きましょう!ちなみに質問などは、説明が終わったら受けつけます。」
そう言われたら、黙って聞くしかない。
「ではまず、《ゲートキーパー》について話していきますね。我々《ゲートキーパー》は、異世界間の扉を管理し、互いの世界が干渉しすぎないように管理する者です。私たちが管理しないと、異世界同士がぶつかり合い、両方の世界が消滅してしまうのです!なので互いの世界の《ゲートキーパー》は、世界を安定させる、《要石》を交代で管理しています。《要石》は一つの世界に連続して、半年間しか置けません。なので二つの世界が、交代で管理してます。ここで依頼に関係してくるんですが、我々は異世界間を、移動できないんです。なので現地の人に依頼し、代わりに《要石》の移動をしてもらっています。アーユーオーケー?」
話のスケールがでかすぎて、混乱してきた。いかにもラノベって感じだな…面白そうだし、詳しく聞いていこう。
「俺たちが《要石》を運ぶ理由はわかったが、それをバイトルで募集していいのか? それと、運び屋は毎回変わるのか?随分長いことやってると思うんだが、前任者とかいないのか?」
敬語を使うのも忘れて、捲し立ててしまった。そんな俺を、相変わらず楽しそうに見ているアマミツキ。肩をすくめてから
「あー、なんといいますかね。前任者は向こうで事故りまして、ポックリ行っちゃったんですよ…。なので、新しい人を探してたんですよ♪」
テヘペロ♪ってされても困るわ!え、死ぬの…この仕事って死ぬの!内心焦りまくる俺を、少し苦笑いで見てるアマミツキ。そして、大げさなしぐさで補足してきた。
「大丈夫ですよ。前任者がドジっただけで、基本的に安全な仕事ですから!一時的にチートもあげますし、ガイドも用意するので~。」
「な、なんだ…良かったー 。それなら多少は、安心できる。チートもくれるなら、やってみてもいいかな。」
「今やるって言いましたね?言っちゃいましたね?それでは張り切って行ってみよ~let's異世界転送!頑張って来てね♪」
とたんに、また真っ白な光に包まれた。まだやるとは行ってないのに!心の準備ぐらいさせろよ!最後にちらっと、楽しそうに敬礼しているアマミツキを見て、イラッときてしまった…。そして重大なことに気づく。向こうに行ってからの、説明を受けていない。チートもゲートキーパーの居場所すら、教えてもらって無いぞ!ヤバイ…前途多難すぎる。泣きたくなってきた…
(大丈夫よ、私がついてるもの!)
頭の中に女の子声が響く。いったい誰なのか、問いかけようとして…
(私が説明したあげるから、安心しなさい!それよりも、今自分がどういう状況か、確認した方がいいと思うよぉ~)
そういわれた瞬間、体が浮遊感に包まれた。そせて見えてきたのが、眼下に広がる草原。少し遠くに、中世ヨーロッパのような町。見たこともない鳥が、少しとなりを飛んでいる。これは完璧に異世界に来たな…。とか言ってる場合じゃねぇ!現在進行形で落下中だわ!風圧が凄くて、喋ることができない。
(あれ~?叫んだりしないの、つまんなーい)
叫ばないんじゃない。叫べないんだよ!
(まぁいっか。これからについて説明するね。)
できれば、地上でしてほしかった…
(これから、あそこに見える町に転移するね。そこでこっちの《ゲートキーパー》に、《要石》をもらうの!それをアマミツキ様に渡せば、依頼達成よ!簡単でしょ?)
そんな無邪気に言われても…。確かに、依頼内容はわかったけど。
(次に、チートについてね。あなたは《異世界言語》・《身体能力強化》・《体術》・《剣術》・《全ダメージ耐性》がついてるわよ)
すげぇぇ!本当にチートじゃん。これなら、死ぬことはないな。魔法が使えないのが残念だが…
(ふふふ、だいたい理解したみたいね?今のままじゃ話せないだろうから、一旦町まで転移しましょう。)
そう彼女が呟いた瞬間、景色が変わった。そこは人気がなく、薄暗い裏道だった。
(じゃあ、改めて自己紹介ね。私はアマミツキ様のしもべ、妖精のミルキィーよ!あなたのガイドを勤めるわ!よろしくね♪
そういいはなった彼女は、身長140㎝位の女の子だった。髪は美しい銀髪で、ポニーテールに纏めている。大胆不敵なその姿は、小ささと合間ってかわいい。
「俺は 音無 晃平。こちらこそ、よろしく!」
俺を満足そうに見るミルキィー。石だ畳で舗装された道を、表通りに向かって歩き出した。
「時間がないから、どんどん行くわよ。付いてきなさい!」
トテトテと、歩き出すミルキィー。そんな姿に癒され、異世界の町並みにワクワクしながら歩き出した。
「今から冒険者ギルドに行くわ。そこのギルドマスターが、《ゲートキーパー》なの。その途中で変なやつに絡まれたり、人以外の人種とも出会うと思う。けど、いちいち相手にしちゃダメ!ノリと勢いで突破するのよ!」
冒険者ギルドと行った瞬間、ミルキィーの顔が曇った。けど、それも一瞬のことで、深く追求できなかった。
「冒険者ギルドって、よく小説で出てくるやつか?」
「そうよ!厳ついおっさんがひしめき、変態達の巣窟。町のならず者たちが集まり、護衛や魔物退治をしているわ。」
しゃべってるうちに、ミルキィーの目から光が消えてきた。変なプレッシャーを感じるので、慌てて話題を変える。
「な、なるほどな…。よくわかったよ!ところでミルキィー、俺って魔法使えないの?」
「使えないわよ。前任者に使えるようにしたら、調子にのってクエストに行ったの。そこで魔物に、あっさり殺されたの。それ以来、魔法は使えないようにしてるの。」
よかった、ミルキィーが正気に戻った。それにしても、俺は魔法を使えないのか…異世界に来たら、魔法を使うのがテンプレなのになぁ。というか前任者、まじでバカだな。事故ってこれのことかよ…
「晃平、気をつけて。少し前から、チンピラが来てるわ。」
ミルキィーの行った通り、前から鎧を着た男たちがいた。こっちを見ながら、にやにやしている。数は3人ってどころか…
「いい、晃平。あいつらが話しかけてきたら、問答無用でボコりなさい。今のあなたはチートがあるから、あんなチンピラに負けないわ。」
ミルキィーを見ると、とても楽しそうだ。前から歩いてくる男たちを見据え、いつでも動けるように構えておく。
「ようお前たち、ちょっとお小遣いくれない?さっきスっちゃって、位置文無しな…」
「今よ!やっちゃいなさい!」
言われた瞬間に飛び出した。1歩で真ん中の男の懐まで行き、渾身の力で殴り付ける。武術何てやったことないのに、体が勝手に動いていく。これがチートの力か…。
今なら前任者が、調子に乗った理由がわかる。さて、後二人も倒すか。
「ふふん。あんた達、弱すぎなの!」
俺が1人を倒している間に、ミルキィーが残りを倒していた。え、ミルキィー強くね…。
「さぁ、とっと行くわよ!時間はあまり無いの!」
ミルキィーについては、考えることをやめた。さっさとギルドに行こう。
「晃平、今ギルドに着いたの。ここから先は、変態の巣窟なの。気を引き閉めて行きなさい。邪魔するやつは、容赦しなくていいわ。」
もはや口調が変わってきたミルキィー。また目の光が消えてる。ギルドにどんなやつがいるんだよ…。
「はぁ~、やっぱりここには来たくなかったの…」
そう言いながら、ギルドに入っていく。俺も後に続いて木造の扉をくぐり、中に入っていく。そこは、多くの人で賑わっていた。鎧を来て剣を持つもの、ローブを着て杖を持つものと、冒険者が集まっていた。さらによく見ると、受付や酒場・クエストボードなど、テンプレな光景が広がっていた。そんな中に、異彩を放っている集団がいた…。
「お前たち!最近たるんでるぞ!気を引き締め直すために、いつもの掛け声をするぞ。いいな!」
「「おおー!!」」
「俺たちは、幼女しか」
「「愛さない!!」」
「逆に幼女しか」
「「愛せない!!」」
「ロリータは」
「「ノータッチ!!」」
「俺たちの使命は」
「「幼女を見守ること!!」」
「まったく幼女は「「最高だぜ!!」」。」
この叫び声を聞いた瞬間、ミルキーの表情か消えた。というか、ギルドに近づくにつれてミルキーが、不機嫌になった理由がわかったわ…。
関わりたくない!と心の中で祈ってが、変態たちと目があった。否、ミルキーが凝視されている…
「あれはまさか、久しく見なかったロリータ神、ミルキー様か!」
あ、見つかった…。隣を見るとミルキーの額に、青筋が浮かんでる。それと共に、俺のSAN 値がガリガリ削れる。そんなことお構いなしに、ロリコンがミルキーに迫ってる。ロリータノータッチは、どこにいってるんだよ!ついにミルキーが、臨戦態勢をとると…
「まったく、これだからロリコンは嫌だわ。小さい子に、手を出すんじゃないわよ!」
メキョ!バキョ!と豪快な音の後、乱入者によってロリコンどもが、壁に頭から突き刺さった。
俺たちの救世主たる人は、また主に俺の敵になりそう…。そう、今入ってきた集団は、ケバい化粧をした筋肉の塊、要するにオカママッチョだった…
「大丈夫だった?あいつら変態だから、気を付けるのよ」
オカマがこっちを向いてきた。SAN値がまたゴリゴリ削れる。異世界のオカマすげぇ、迫力が現代の比じゃない。
「え、えーと。助けていただきありがとうございました。」
オカマと目があった。というか、獲物を狙う目で見られてる…!これは、貞操の危機か!今こそチートを使うとき…
「あら、お兄さん。結構かわいいわね、このあとお茶しない?」
ヒィィィ!やっぱり、目をつけられたか。
「い、いえ。このあと仕事があるので…」
俺は変態じゃない、ノーマルだ!てか、ミルキー。遠い目してないで、助けてくれよ!
「つれないわねぇ~、じゃあ仕事がおわ「「何しやがる、このホもやろう!!」
壁に突き刺さっていたロリコンたちが、復活してオカマに挑みかかった。
「あらあら、雑魚が吠えてるわ。私たち愛の迷宮の住人に、たてつこうって言うの?
「は、なめてんのか?お前達こそ俺たち《ロリータ共和国》に勝てると思ってるのか!」
「生意気ね、みんなやるわよ!」
「おめえら、やっちまえ!」
今世紀の変態大戦が、勃発した。いったい誰得だよこれ…。地獄かよ、ここは…
「ぼさっとしてないで、さっさと行くわよ!今がチャンスなんだから」
いつの間にか、復活していたミルキー。変態達に見つからないように、気配を消して進んでいく。俺もそれに続いて、気配を消してついていく。今こそチートを、使うときか! なんか、悲しくなってきた…。
変態達の横を通りすぎ、奥にあった階段を登っていく。ちなみにミルキーは、顔パスで奥まで行けるそうです。
「なぁ、ミルキー?この世界の人って、あんなのばかりなの?」
「そんなわけ、ないでしょ!あんなの、ごく一部しかいないわよ!」
そ、そんなガチギレしなくても…。
「す、すいません…。」
あまりの怖さに、敬語で謝ってしまう。
「もう、いいの。ギルドマスターの部屋に、着いたのよ。」
目の前に他の部屋と、明らかに作りの違う部屋があった。そこのドアを蹴破り、ミルキーが堂々と入っていく。正直その入りかたは、どうかと思う。それはともかく、俺もミルキーに続き、部屋のなかに、入っていく。
「来てやったわよ、アイリス!さっさと《要石》を寄越しなさい!」
ミルキーが、部屋の中にいた人を睨む。それを完璧にスルーし、こちらを笑顔で見つめている。腰まで届く桃色の髪、柔らかい雰囲気が印象的な人だ。
「よく来たわね、ミルキー。ちゃんと渡すから、そこに座ったら?連れの人も、困ってるみたいよ?」
そういわれて、渋々従うミルキー。俺も誘われたので、ミルキーと一緒にソファーに座る。やっと周りを見る、余裕ができた。この部屋は見渡す限り、書類が積み上がっていたて、その忙しさを物語っていた。
「やっと落ち着いて、話せるわね。ます、半年ぶりねミルキー。そして初めまして、.新しい運びやさん。私がこの世界の《ゲートキーパー》、アイリスよ。よろしくね♪」
「こちらこそ、よろしくお願いいたします。俺は、音無 晃平と言います。」
アイリスに少し見とれながら、自己紹介をした。するとアイリスはおもむろに、自身の豊満な胸元に手を突っ込む。突然のことに赤面するが、目を離せない。すると横からミルキーが、俺の足を蹴ってくる。そんな俺たちを尻目に、アイリスさんが胸元から、深紅に輝く宝石を取り出した。
「はい、これが《要石》よ。アマミツキちゃんに、しっかり届けてね♪」
「何てところに仕舞ってるのよ!これ、世界の秘宝なのよ!」
「あら、絶対に無くさない場所だと思うのだけど?」
「そういう問題じゃないでしょ!晃平が鼻血出してるじゃない!」
「こ、これは違うんだ!胸とか見てないぞ、ただ疲れていただけなんだ!」
最悪の言い訳だ…。焦りすぎて、墓穴掘っちまった。ミルキーの視線が痛い…。
「うふふ、別に見てもいいのよ?男の子だもんね。」
「え、マジっすか!」
ヤベェ、条件反射て答えてしまう。ミルキーさん、けりが痛いです…。
「冗談はこれ位にして、そろそろ向こうの世界に、帰還してもらうわよ。時間が無いしね、そのまま動かないでいて。」
「え、アイリスよさんが、転送してくれるんですか?」
「ええ、そうよ。逆にどうやって、向こうに帰るつもりだったの?」
そういわれてみれば、他に方法が思い付かない…。
「納得したみたいだし、転送するわよ。もし次に会うとしたら、1年後になるわね。楽しみにしてるわ♪」
「はい!俺もまた会えるのを、楽しみにしてます。」
「次に会うときまでに、下の変態達をどうにかしときなさい!」
ミルキーの叫びを最後に、白い光に包まれていく。もう一度アイリスさんを見ると、ミルキーの言葉に苦笑いをしていた。そして視界が光で一杯になり、体が浮遊感に包まれた。
しばらくし、目を開けてみると…。
「お帰りなさ~い!いつもニコニコみんなのアイドル、アマミツキちゃんで~す!元気にしてたかにゃ~?」
そこには、ぶりっこポーズをしているアマミツキがいた。ミルキーと俺が冷たい目で見ていると、焦って真面目な顔になる。なんか、色々と台無しである。
「アマミツキさん、《要石》をどうぞ。」
あくまでも事務的な俺を見て、アマミツキが凄い汗をかいている。そして震える手で、俺から《要石》を受けとる。
「はい、確かにいただきました。これで依頼完了です。それでは、報酬についてです。基本料+初達成で、50万円とさせていただきます。確認してください。」
アマミツキから、50万円を手渡される。慣れない大金にビビりながら、ありがたく受け取っておく。
「晃平、お疲れ様!今回はこれでお別れだけど、次回の依頼を受けたらまた会えるからね!楽しみにしてるよ、絶対に受けてね。そのときは、異世界をちゃんと案内してあげるからね!」
「それは楽しみだな、次回の依頼も絶対に受けるよ!」
ミルキーの頭を撫でてあげる。気持ち良さそうな顔を見ると、妹ができたみたいだ。
「では、次回の依頼が近くなったら、私の方から連絡させていただきます。本日はお疲れ様でした!また1年後に会いましょう!」
また世界が、白い光に包まれる。サムズアップするアマミツキと、笑顔で手をふるミルキー。その姿が遠ざかっていく…。
気づいた場所は、アマミツキに電話していた場所だった。転移する前と、ほとんど変わらない風景。今日を振り返り、思わず笑みがこぼれる。
「1年後にまた会うのが、楽しみだなぁ~」
こうして俺の、「異世界へのはじめてのお使い」が終わった。
~FIN~
お読みいただき、ありがとうございました。できれば面白くなかったとしても、コメントをお願いします!改善点などがあれば、教えてもらえると幸いです。
最後になりしたが、私のお話で楽しんでいただけたてしょうか?もしそうなら、嬉しいです!また会うことがあったら、よろしくお願いいたします(。・ω・。)ゞ