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始まりのプロローグ
ある朝のことだった。
「あー!もう、やっぱ休みは最高っ!」
私、完全文系少女木野晴音は、久しぶりのゲームづくし休日を過ごす、はずだった。
「ん・・・あ、今日アプデだった!」
朝からベッドの横にあるパソコンを開く。
今日は待ちに待ったVRMMORPG「アンドゥ」の大型アップデートが完了する日だ。
(確か、完了時間は・・・)
パソコンの片隅に張ってある付箋を見ると、うん。書いてある書いてある。
「・・・九時半・・からかぁ」
パソコンの右下の時計をみると、今はまだ九時二十五分。
まだパジャマのままなので、着替える時間くらいはあるだろう。
「・・・あ、起動した」
アンドゥの起動音が聞こえると、お知らせの部分には「大型アップデート中」と書かれていた。
(-ー・・・でも、何だかんだいってこの前五分前に入ったら入れたしなぁ)
久しぶりのゲーム時間だ。時間は無駄にしたくないし、はやくアンドゥがやりたい。
「んー・・・。ログイン、しちゃおっと!」
ハルネの考えは、のちに思いがけない展開が待っているのであった。
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