足掻く
相手の武器の動きが多彩すぎるが、こちらは、シンプルさが特徴であり、他の剣との違いは、手を保護することにある。
相手の多彩な攻撃という長所を押し付けられていることで、完全に押されているが、こちらはシンプルさで勝負する必要がある。ならば、もっとシンプルに相手の動きを見る。
迫る刃は、必ず一つなら、こちらの武器が、届く範囲に刃が届いた瞬間に撃ち落とす。
それには視覚情報だけではだめだ。、感覚自体を広げろ。
神力の基本は、纏った場所の力を増大させること。
纏えば力と防御力が上がるだけでなく、視力や反射神経等も強化される。
ならばと、下半身に纏っている分を最低限に、その分を脳や脊髄に纏うようにイメージする。
いつもと違い、かなり無理矢理な行為だ。正直体の芯が軋むような感覚だ。
そのおかげか、切り払いのスピードが上がり、切先が確実に相手に向くようになった。
少しずつ、防御させるところまでいった。
クソが、これでやって、やっと宇田のステージだ。
正直これ以上の自身を強化する案は思いつかない。
ならば、もっと別の案で。
宇田はブラフを使って、一撃を入れた。なら俺もそれを利用する。
河沙は最初はがっかりしていた。
こいつの同期である宇田の戦い方は、精神性において、私たちに匹敵するレベルだった。
だから、空撃であれだけの威力が出た。正直、私が食らっていたら、結構ダメージが入っていただろう。
それに比べ、天兜最初、攻撃を受けるので精一杯だった。
神力の移動はなかなか目を見張るものがあったが、それ以外は普通だ。
神力を脳と神経に多く回すことで、反射を上げ、こちらに攻撃してくるようにな理、神力の揺らぎも少なくなってきた。
だが、一撃を入れるには足りない。
お、天兜の目つきが変わり、神力が安定してきた。
俺は、正直もうギリギリだった。
神力自体の出力は維持できているが、感覚的に残量の問題がある。
次の仕掛けにかけるしかない。正直諦めたいが、宇田があれだけやったのだ、負けたくない。




