義兄が断罪現場に走ってきた
昔書いて埋めてた話です。暇潰しになれば幸いです。
パシン。
緑豊かな四阿で乾いた音が響く。控えていた使用人が青い顔で肩を揺らした。
「きみは僕の言うことを聞いていればいいんだよ。悪いようにしないから、ね?」
いいね?
見上げた先で微笑む彼はとても美しく見惚れるような笑みを浮かべていたが目は侮蔑がにじみ出ていて氷のように凍てついていた。
これが婚約者に対しての躾だと言われて何が言えよう。しかも相手は最高位の王子だ。臣下の貴族令嬢であるわたしに逆らう権限はない。
彼が言うことは正しく、わたしが間違っている。今だって賢しらに政を話してしまったからそれは間違いだと教えられたのだ。
愚者はダメだが男よりも有能だと見せつけ前へ出てはいけない。女が己の意見をペラペラ話すことは恥ずべきこと。
そう教えられてきた。だけど、どうしてもうまくいかない。だって父も婚約者もグダグダと言い訳をしてはなにもしないのだ。
寄付金ひとつすら金額であーだこうだ、送り先であーだこうだと文句をつける。そのくせ自分達への投資は湯水のごとく使うのだ。
その投資の見返りが増えて周りにも分け与えられるならまだいいが、増えることはないし損をすると言って見返り前から出し渋る。
なんのための貴族だというのだろうか。
そう不満に思うものの、でしゃばりなわたしはうっかり口を出しては父や婚約者に叱られるのだ。
ダメなわたしだが、色々と試行錯誤しでしゃばらないよう気をつけながら王子の婚約者を務めてきた。そのはずだった。
「リンディ・ヒルデガルド嬢との婚約を破棄しルーシィ・ヒルデガルド嬢を新たな婚約者とする!」
めでたい日になるはずだった卒業パーティーでそれは起こった。ティースプーンをグラスに当て衆目を集めた王子は会場すべての者に聞こえる声で宣言した。
人垣が割れ、誰からもエスコートされなかったわたくしは一人王子と向き合う。
彼の隣にはお揃いの生地と色味で誂えたドレスやアクセサリーを纏うルーシィがしっかりと寄り添っている。その顔は緊張しているが悪に立ち向かう健気な聖女のように可憐で美しかった。
姉妹だというのにどうしてこんなにもわたし達は見た目が違うのだろう。髪の色や目の色だけではない。髪質や肌ツヤ、爪までなにもかも整えられたルーシィとなにもかもぞんざいなわたし。
何も知らない者が見たらお姫様と平民くらい違うのではないだろうか。
「理由はわかっているな?きみは王子である僕の意見を意味もなく反論し、周りを無闇に振り回して時間の無駄遣いをさせた。
自分の意見だけを押し付け、僕達に無礼な態度を取り続けてきた。このままきみを娶れば意見がまとまらずいろんなものに障害をきたし、国の損害になるだろう。
また血の繋がった妹であるルーシィを陰で虐げてきたと聞く。そんな悪女が王家に連なるなどあってはならない!王妃となるルーシィのためにも即刻貴族籍を剥奪し、国外に追放すべきだ!!」
何を言い出すかと思えばあまりにも身に覚えが無さすぎて内心呆れてしまった。
あの日以来、わたしは暴力が恐ろしくて彼に逆らえなくなった。だから言い返すことはない。
「かしこまりました。婚約破棄をお受けします」
愛情もなにもなくなってしまったからショックすらない。
「速やかに娘を除籍し国外に追放いたします」
そこへ来ないと言っていたはずの父が現れ多少驚いた。その後ろでは義母が扇子で口元を隠しているが目は嘲るように嗤っていた。
おどけた顔をしている義妹も姉がいなくなることに悲しみすら浮かべていなかった。いっそ白痴にすら見える演技に失笑したくなる。
そのほんの少し歪んだ顔を見た王子が眉をひそめるとツカツカとこちらに向かって歩いてきて目の前で立ち止まった。
「笑ったな?」
「え?」
「今、僕を見て笑っただろう?」
「ち、違いまっ」
言葉を遮られ頬に痛みが走る。
バランスを崩し床に手をついたがジンジンと熱くなる頬に恐怖がフラッシュバックし震えた。
「下民の生まれのくせに僕に逆らうからだ、バカめ」
髪の毛を掴まれ耳元で囁かれた言葉は体を芯から凍らせるような冷たさがあった。真っ青に震える元婚約者を乱暴に捨てた王子は満面の笑みで「さあパーティーを再開しよう!僕達の卒業と婚約を祝ってくれたまえ!」と声高に叫んだ。
リンディを残し周りの者達が落ち着きを取り戻しパーティーに戻っていく。
王子はダンスを所望したので控えていた従者がリンディを引き摺るようにドアの外まで引っ張り放り投げた。投げる、というのは正確ではないがすぐそこに階段があったため文字通り転がり落ちた。
あわや転倒して転ぶところを柔らかいもの、けれどがっしりしたものに抱き止められる。恐る恐る顔を上げれば見知った顔が覗いていた。
「オルト…義兄様」
「見ないうちにまた痩せたんじゃないか?リー」
乱れた髪を整え、眉尻を下げる義兄は確か第一王子と共に隣国に外遊していたはず。
人好きする笑みをリンディに向けていたがタラリと口の端から垂れる血を見て顔を一瞬しかめた。
だがすぐに微笑むとハンカチを取り出し殴られた頬に優しくあてがい、反対の頬に軽くキスを落とす。遅くなってすまないね、という言葉に凍った体内が溶けた気がした。
「行け」
じわりと滲んだ涙に慌てて俯くと軽く抱き締められ義兄の声とは思えない低い号令が静かに響いた。その号令と同時に両側を大量の騎士達が走り会場の中へと突入する。振り返れば中から大勢の悲鳴が聞こえた。
「リー歩ける?」
制圧完了の言葉を聞き、頷く義兄に驚きながらも一緒に立ち上がるとツキン、と足首に痛みが走った。だけどこれ以上醜態は晒せないと思い義兄に微笑んで歩けると答えたら横抱きにされた。
「嘘はよくないな。足を怪我したならちゃんと言いなさい」
「ご、ごめんなさい」
後で治療しようね、と約束して自分の状況の恥ずかしさに頬を染めているとなぜか義兄が階段を上りだしたので慌てた。
なんで?そっちには家族や王子達がいるのに!
追い出されたのに戻ったら余計な不興を買うとか、こんな姿を見られたら義兄も恥をかくとか焦って引き留めたが彼はにこやかに笑った。
「?!なぜ戻ってきた!!貴様は国外へ追放したはずだ!下等な平民が僕の王宮を土足で汚すんじゃない!!」
「そうですか。王命の婚約を王子ごときが破棄すると。ではリンディ・ヒルデガルドは私が貰い受けましょう」
その声はリンディに返したようでいてとても大きく、会場すべてに響き渡った。
「え?!オルト?どうして?」
「お、お義兄様!」
どういうことですか?!と焦っていると義兄はにっこり微笑み前を見据えた。ルーシィのことは無視だ。仲良しではなかったの?
見れば拘束された義妹と両親、リンディを放り投げた従者、王子の側近達、義妹を慕っている者、そして第二王子がいた。
「オルト!兄上の側近だからと調子に乗るなよ?王族の僕にこんなことをして許されると思っているのか?!」
「さて?どういうことでしょうか。私は王后陛下の孫娘を救いだし、婚約の許可を得るために参っただけですが?」
「ま、まさかお前もルーシィを狙っていたのか?!」
叫ぶ王子にわたしも義兄も眉をひそめる。チラリと父を見れば困惑した顔で王子を見ていて、義母とルーシィは目を泳がせていた。そういうことね。
はぁ、と溜め息を吐く義兄の呆れた目に王子は気づかない。
「残念だったな!ルーシィは身も心も僕に捧げてくれた可愛い女だ!お前にはやらん!」
「ごめんなさいオルト…お義兄様。わたし、お義兄様のことを尊敬していますがそれ以上に王太子になられるフェブラル殿下をお慕いしているのです」
侯爵家よりも王家の方が旨味があるからそちらを取ったというようなもの。政略もなければ愛もないっていうことなのだけど理解しているのかしら。
それを見て義兄がまた溜め息を零した。
「揃いも揃ってあなた達はバカですか?それでは不貞していると自らバラしてるようなものですよ。しかも愚義妹は私と婚約していながら純潔を捨てている。…ハッ貴族の矜持もないな」
図星をつかれたルーシィは顔を真っ赤にして否定したが表情ひとつ隠せない素直で愛らしい(王子談)彼女に煽るように義兄が鼻で笑った。
「あなた方は婚約中から不貞をしてスリルを楽しんでいたようですがそれも今日で終わりです。そもそもただの王子であるあなたにヒルデガルド公爵家の嫡子であるリンディを廃嫡どころか除籍も国外追放もできるわけないでしょう?何様ですか。その件は先代のヒルデガルド公爵から抗議していただきますので御覚悟を。
ああ、先に伝えておきましょう。
陛下から直々に宣言があるでしょうがフェブラルバカ殿下は本日をもって継承権の抹消だそうですよ。進退は知りませんが余罪がなければ幽閉辺りでしょうか。今日の分が入れば側妃かあなたのどちらかは毒杯もありえるでしょうね」
え、と顔色が一気に悪くなる王子を不憫そうに眺めた。
「義妹のバカルーシィは除籍だ。よって私達の婚約も白紙となる。やっとお前を排除できてせいせいするよ。家の恥でしかないお前が貴族だった形跡はすべて消してやるから覚悟しておけ」
「ひどいわ!可愛い妹になんてことを言うの?!」
「育ててやった恩も忘れたか?!」
冷たく言い放つ義兄にルーシィは悲鳴混じりに叫び、加勢するように父が割り込み義兄を叱責した。
「恩?リンディにならずっと感じていましたがあなた達には何も感じてませんよ?
公爵家の令息として身につけなければならないマナーも教育も領地経営も社交もすべてリンディから学びました。
あなた達からは何も、ああ、金を無心することや弱者を虐げることを反面教師にしたくらいですか。
あなた達と暮らすのは本当に苦痛で苦痛で仕方なかったですよ」
あんな腐った場所でも耐えられたのは心のオアシスだったリンディがいたからだ。それ以外に価値はないと言いきられ父は口を開けたまま呆然とした。
「それとフェブラル殿下、あなたは勘違いしているようだがヒルデガルド公爵家の正当な後継者はリンディですよ」
「え?」
「そこの養父は婿養子でその隣にいる養母は没落した子爵家の者。愚義妹は二人の娘ではありますがこの三人にヒルデガルド公爵家の血は一切入っていません。
知ってるとは思いますが先代のヒルデガルド公爵家に嫁いだのは先王の妹君です。側妃であるあなたの母君の実家が伯爵家で心許ないということで決まった婚約でした。
私はヒルデガルド公爵家の縁戚でリンディの代わりとして選ばれた者。このバカ愚義妹は頭も尻も軽く顔だけは殿下のお気に召す程度のものを持ってるだけのお飾りに過ぎません」
正直その愚義妹を娶ったところで期間限定のアクセサリー程度しか役に立たないと思いますが。
「リンディをご覧ください。心無い養父母が虐げてきたせいで不憫な姿ですが髪は王族に継がれるプラチナブロンド、目の色も王族に多い火の属性です。そして一番顕著な能力はヒラルダ(風見)のスキルです。これはヒルデガルド公爵家に代々伝わる風魔法ですが未来予知に近いものです。
気づく要素はこんなにも散りばめられていたのになぜ気づこうとしなかったのですか?
なぜリンディに向き合わなかったのですか?」
お前は本当に愚かだな、と吐き捨てられ王子は青い顔で後ずさった。
「あなたのバカな行動のお陰で王后様はお怒りになり側妃殿下の幽閉を決められましたよ」
「そんな!」
「当たり前でしょう?臣下に降りたとはいえ王家に連なる者を侮辱し辱しめたのですから。それにあなたの横暴をわざと見逃していた罪もあります。子供の罪を親が請け負うのは当然の義務ではないですか?」
義兄が睨むと両親は震え上がった。
「それにあなたは婚約者だからと婚姻前のリンディの頬を二度も傷つけた。これは絶対に許されないことだ。
…リンディすまない。陛下から許可を取っていたせいで来るのが遅れてしまった」
血が出るほど強く叩かれてとても痛かっただろう?
痛ましげに見つめられ恥ずかしげに目を伏せた。確かに痛かったけれどこうやって義兄に心配してもらえるだけで報われた気持ちになった。
「リンディも成人しましたし養父上も養母上ももういらないので貴族籍を抜いて領地のどこか遠くで静かに暮らしてもらいましょうか。経営も悪手しか考えつかないし浪費癖もあって本当に邪魔だったんですよね」
引退ではなく除籍と聞いて両親は悲鳴を上げた。
義兄にこそその権限がないはずだがたんまり証拠があることやそれをすでに第一王子に提出してあること、卒業と同時にリンディが公爵家を継ぐ許可を国王陛下から貰っていることを伝えると両親は真っ白い顔でその場にしゃがみこんだ。
「お義兄様!ごめんなさい!!わたしが悪かったわ!だから許して!!お義兄様と結婚する!するわ!だってお義兄様はずっとわたしに優しかったもの!」
「頭も尻も軽い愚かな平民には興味ないのだがな。お前が謝るべき相手は私ではないだろう?
別に優しくしていたわけではない。バカに何を言っても無駄だから叱らなかっただけだ。それを言うならリンディの方がよっぽどお前のことを愛し考えてくれていただろう。
甘やかしなんでも許すお前の親や放置した私の間で育ったお前は無事貴族として終了した。リンディの言うことを聞いていればこんなことにはならなかっただろうにな」
愚かだな、と見下ろされたルーシィはチラリとわたしを見たがすぐに義兄に戻された。わたしよりも義兄の方に主導権があると踏んだのだろう。
それはそうなのだけど浅い考えの義妹に憐憫の目を向けてしまう。
「それに私の顔は趣味じゃないらしいからな。陰で不細工と罵り噂していることは知っているぞ?」
「それは、その。ほら!お義兄様モテるから悪口でも言わないと敵が多くて!」
「リンディの婚約者だったフェブラル殿下はべた褒めでどれだけ優遇してもらいプレゼントしてもらっていたか散々リンディや私の前で自慢していただろう?
おや、殿下のことはもういいのか?顔で選ぶ真実の愛は随分と薄っぺらいな?」
贅沢をさせてもらえるなら誰でもよかったということか。と嘲られ、ルーシィは違うと否定したかったがその前に義兄に遮られた。
「愚かな義両親も愚義妹も安心してほしい。あなた方がいなくてもヒルデガルド公爵家は安泰だ。正当な後継者であるリンディがいるからな。なのでさっさと消えてくれ」
抹殺されたくなければ二度とリンディの前に現れるなよ?そうにっこりと微笑み義兄と共に会場を後にした。
その後パーティーは中断され、屋敷に監査が入ったり婚約期間無しで義兄と婚姻することになったりと慌ただしかったが、大事件を起こしたわりにはリンディは公爵邸の四阿でお茶を飲んでいた。
両親は有罪が確定すると予告通り引退と同時に貴族籍を剥奪され公爵領の別邸のひとつに追いやられた。
屋敷は大きいが狩猟シーズンに使う程度で管理している者は最低限しかいない。また自給自足には最適だが民家や買い物ができる村に行くためには一時間以上歩かなくてはならない。
ドレスや嗜好品を買うには更に向こうにある町に行かなくてはならない。浪費しかせず自分のことは何もできない両親が住むには過酷な場所となるだろう。
義妹は第二王子と体の関係もあったため一旦王家預かりとなり出産後処置をされ、同じく処置された第二王子のもとに嫁ぐ予定だそうだ。
二人とも何かしら能力があればよかったのだが元王子は現実的に不可能な夢想しか吐かず元公爵令嬢はただ無闇に贅沢をすることしかできなかったため、平民として開拓地の労働をすることになった。
こちらも労働など下民がすることだと嫌悪していた二人だからさぞつらい苦行となるだろう。
本来なら公爵家にもなんらかの罰が下されるはずだったが第一王子曰く『愚かで可愛い弟を手にかけずにすんだ礼だ』ということでお咎めなしとなった。
正確には第二王子の不祥事が大きすぎてこれ以上公爵家を罰することができないのだろう、とのことだった。
また第一王子が立太子したこともあって側近である義兄のお陰で見逃されたのもあるだろう。
そして現在、わたしは困惑の境地にいた。
「義兄…オルト様」
「ん?なんだい?」
「あの、近すぎます」
義兄の瞳に自分が映っているのがわかるくらいの距離にいるせいで顔が火照って仕方がなかった。
しかもなぜか義兄の膝の上に座らされており、彼にデザートを食べさせてもらっている状況だ。
一応は二人きりだがそれでも恥ずかしくて仕方がない。
こんな格好、子供の時でもしてもらったことがなかったのに。大人になってしてもらうことがどれだけ恥ずかしいことか身をもって体験している。
しかし耐えきれず二口目でギブアップすると「可愛いな。私の奥さんは」と耳許で囁き髪越しにキスをされ内心悲鳴をあげた。
「お、お止めください。わたしはこういうのに慣れていないのです。お義兄様も知っているでしょう?」
「名前、」
義兄って言ったらお仕置きだって言ったよね?と艶のある声に囁かれ腰が砕けそうになった。
わかってますけど、でもあまりの急展開に頭がついていかないのです。と涙目で訴えればなぜかうっとりした顔で微笑まれた。
それがまたドキリとしたが少し身の危険も感じたのは気のせいだろうか?
睫毛についた涙の粒を指で優しく撫でた義兄はその涙を舐めとり笑みを深くした。
「大丈夫。邪魔をしてくる者はもういないしリーを傷つける者はすべて排除したよ。
二人きりになれる時間はこれからもっとたくさんできる。だからゆっくり私を好きになってほしい」
手を優しく持ち上げられ、指先にそっと口づけを落とす。それだけでも顔が熱くなったのに目を合わせながら指先を軽く噛まれ、ピリッと電気が走ると同時に上擦った声が漏れた。
自分とは思えない声に思わず手で口を押さえると義兄が嬉しそうに抱きしめ可愛い可愛いと頬にキスをした。
「ああ、早く結婚式にならないかな。早く結婚したいよ」
書類だけでなく名実共に夫婦となりたい。と目を閉じる義兄にそういえば彼の家も家庭が機能不全になっていたことを思い出した。
そんな話をしてくれたのは義兄が心を開いてくれたから。だからわたしも応えられるように義兄を守ろうと、家族になろうと決意したのを思い出した。
形は少し変わってしまったけれど義兄とならわたしも理想とする家族を作れるかもしれない。彼を幸せにできるかもしれない。そう感じた。
読んでくださりありがとうございました。
★リンディ・ヒルデガルド
ヒロイン。公爵家長女。第二王子の婚約者だった。
風見スキルで領地の問題や事故、身近な人達の不幸を先見で回避や解決をしてきたが自分のことや身内には辛辣になりきれず受け身のままだった。
義兄とは仲は悪くなかったがルーシィの婚約者だったこともありお互い距離を取っていた。
★オルト・ヒルデガルド
養子。義兄。第一王子の側近
姉妹というリンディとルーシィの格差に疑問を抱いて即行血縁関係を確認。代理当主の養父が隠蔽していることを王家に報告。元々頭の出来がよかったが王后と手を組んだことで第一王子の補佐になった。その時点で第二王子の婚約を牽制しているポーズを取ったのに第二王子も養父も気づかない、リンディを暴力で意思を奪った上に婚約破棄をして平民に落とし国外追放を企んでいることが発覚したのでボッコボコにするか!と分厚い資料を王家に提出した。
邪魔者がいなくなった今とても幸せ。
★ルーシィ・ヒルデガルド
異母妹。欲しがり妹。リンディ蔑み隊。
オルトもイケメンなのでリンディや彼を好いている令嬢の前では仲良しアピールをしていた。その際オルトが死んだ目をしていたが本人は知らない。
優しい虐待をされていたので何をやっても許されるしどんなことを願っても叶うと信じていた。
★フェブラル第二王子
母親と後ろ盾がいなくなりスペアの役目も学園があるからと先延ばしして実績を積まなかったため返上。第一王子は在学中に、弟妹も小さくとも実績を積んでいたのに『王太子になるには大きな功績を残さないと』と言って壮大な計画は口にするが何ひとつ結果に結ばないしなんなら行動もしていなかった。
ちなみにリンディが助言するもろくに聞いてもないのにバカにするな!と怒ってやはり何もしなかった。




