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フタツ・ミッツ(その7)
「スルメ星の人々は何と言えばうけるのかしら、ドクトル・エディ」
不意に背後から話しかけられたミツオは驚きながら振り返る。長いまつげが印象的な美女。胸元が大きく開いたドレスにミツオは我を失いそうになるが、あわてて取り繕った。
「ライブの今夜は最高ですか?の意味で今夜はイーカ?と聞くのがうけると思います」
スルメ星人は、伝統的な宇宙人のイメージはどんなものだろうか。おそらく、タコから長い手足が生えている感じを想像するだろう。まさにそのイメージのイカ版がスルメ星人なのだ。高度な知能を伴うスルメ人は、地球で生息するよく似た生物「イカ」の事もよく周知している。地球後のイカをもじる、言葉遊びのアジテーションはうけるに違いない。これはミツオ、エリー、ぱいせんの深夜に及ぶ会議から出てきたアイデアだ。
8頭身を超えるスタイルのフタツ・ミッツは感心しながらミツオ達を見回す。
「信用するわ。じゃ、また後で」
フタツ・ミッツはミツオ達とはまた違う船へと足を向けて去っていった。
「あんなに美しい動駆はいままで見たことがない。だれが作ったのか、とても興味があるな」
ミツオはタバコに火を点けた。プライベートシャトルはどうやら禁煙では無いらしいと聞いているミツオは快適な宇宙の旅を想像してにやける




