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ぱいせんの悩み(その3)
「旦那がどうやら賭け事にはまっているらしい」
場所をリビングに移した、二人と一匹は、ぱいせんの言葉にまさかと思った。
「まさか、それはゾイサイトですか」
「まさに、それ」
ぱいせんはエリーが出した猫専用のお菓子の匂いに夢中になっていた。「これなに、すごくおいしそう」
エリーが得意げに説明する。
「いつか、あなたが訪ねてくるだろうと思って買っておいたの。友達の飼い猫がこれが大好きと聞いたからね」
夢中で食べるぱいせんが我に返る。「問題は旦那が使う金額がしゃれにならない額になっていることなの」
「しゃれにならないとはどれくらいですか」
ミツオがおそるおそるパイセンに聞いた。パイセンは二人にだけ聞こえる声でぼそりと言う。
直後ミツオとエリーがひっくり返った。それぐらいの額だった。
「わたし、金額はどうでもいいの。それぐらいのお金は持っているから。隠れてやっているのが許せないの」
「なるほど、よーく分かります」
「それはよくないですね」
エリーもミツオに同調する。




