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もどかしい旦那(その25)
黒猫の旦那、ぱいせん、ミツオ、エリーの順番で廊下に駆けだし、金色の部屋に入った。黒猫の旦那はまっしぐらに部屋の隅の床に駆け出す。人では気づかないような場所をまさぐり何かを押し込むような仕草をした。
その直後、フタツ・ミッツの収まっている箱の扉が左右に開く。フタツ・ミッツの体がその場で回転し始める。
ぱいせんがミツオとエリーに自分の想像を口にした。
「まさか……乗り込むタイプの動駆」
黒猫の旦那が小さくうなずいている。
フタツ・ミッツの動駆が背中を向ける位置で回転を停止した。黒猫の旦那は何かを待っているようだ。音も無く背中が開いた。そこにはちょうど猫ぐらいの大きさの空間が空いている。内部ではぎっしりとつまった機器のパイロットランプが点滅を繰り返している。黒猫の旦那は、おそらくコックピットになるのであろう空間に頭から飛び込む。フタツ・ミッツの背中がゆっくりと閉じた。再び箱の中で回転が始まり、正面で止まる。
フタツ・ミッツの目が大きく開く。ぱいせん、ミツオ、エリーが同時に悲鳴を上げた。




