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決意(その19)
ぱいせんはミツオの話を了承したようだ。
「ぱいせん。あんた旦那の事は信用しているかい」
「あたりまえよ」
「そうか、なら急がないと当局がブラック船長の仕組みに気づいてしまう」
ぱいせんはミツオの言葉をすぐに理解しているようだ。
エリーはきょとんとしながらミツオに聞く。
「ミツオさん。どういうことですか」
「とりあえず空港に向かう。ブラック船長の本体である、ぱいせんの旦那は宇宙船の中で眠っていると本人が言っていた」
「そうか、拘束されているのは動駆の体。動駆から戻ってくれば黒猫のだんなとして行動できる」
「そうだな、ぱいせん」
三人はスタジアムの外へと向けて駆け足になっていた。
「そうよ。動駆はまた作れば良い」 ミツオは険しい顔つきで二人に自分の気持ちを伝える。
「逃げるのはどうも納得できかねる。これを仕組んだ奴の首根っこを捕まえてやる」
エリーとぱいせんは不安げにミツオを見る。
焦る気持ちとは裏腹に、三人は外に出る群衆の中に飲み込まれていた。




