第五話 混乱の森
あらすじ〜海の中の神殿に住んでいる子供のサメのハルキと子供のシャチのオルカ、そしてロボットのかいおう。
ある日、かいおうがさらわれてしまう。ハルキたちは、かいおうを助けると誓うのであった。
サザン町で準備を済ませたハルキたちは、町を出て、大砂浜へ出て、ボスガニを倒す。しかし、その隣にあった森に来た時、急に霧がかっていて…
???「おーい?君も冒険者かい?」
ハルキ「誰の声だ?」
突然後ろから声が聞こえたハルキ。後ろを振り返ってみると…なんと、イルカがいたのです。
ハルキ「え…イルカ?」
???「人のこと言えないでしょ君もサメなんだから…」
キューキュー「僕の名前はキューキュー!どこにでもいる冒険家さ!」
後ろを振り返ってそこにいたのは、キューキューと名乗るイルカでした。
ハルキ「へー、キューキューっていうんだ〜よろしくね…」
ハルキ「…」
ハルキ「君も迷っているの?」
キューキュー「いや?ここの森を通った方が近道なんだけど…」
キューキュー「なんか霧に包まれて、気づいたらここにいたんだ…」
ハルキ「で、結局迷ってるってこと?」
キューキュー「…はい。」
どうやら、キューキューも迷っているそうです。
キューキュー「一応、地図は持っていてあるんだけど…」
と、キューキューは言い、腰につけてあった地図を取り出しました。
ハルキ「うーん…方位がわかればいけそうだね…」
そこには、ここの森の道を書かれたと思われる地図があった。しかし、方位とどこにいるかがわからないため、抜け出せない状態であった。
ハルキ「なんかパターンとかないかな…」
キューキュー「こらっ!」
ハルキ「?」
キューキュー「パターン?またそんなことを言っているのかね?そういう考えが!この森からの脱出を遠ざけいるのだ!」ドヤっ!
ハルキ「…」
こんなくだらない会話をしながら、ちょっとずつヒントを探って行っていった。
こうして彷徨って20分。
ハルキ「なかなかわからないね。」
キューキュー「こうなったらめんどくさいがあの作戦をやるしかない」
ハルキ「どんな作戦?」
キューキューが、作戦を思いついたらしい。
キューキュー「まず、遭遇した木に片っ端から傷をつける。で、傷の付け方だけど、右に行ったら→、左に行ったら←って感じに書いていくよ。まあ、そうやってやりながらしらみつぶしにやっていくってわけさ。」
ハルキ「まあそれが一番いいか。」
こうして、しらみつぶし作戦が始まった。
ハルキ「ここに目印をつけて…こっちに行ってみよう」
キューキュー「ここ行ったからな…」
しらみつぶし作戦はかなりの時間がかかり大変でした。そして…
ハルキ「よし。わかったことがある。」
キューキュー「やっぱりここの森は、ループしてる。一つの森があって、森のはじっこに行くと、反対の場所にワープする。」
と、キューキューが説明しました。
ハルキ「で、僕たちの今いる場所が、その境目。」
ハルキ「で、どうする?」
キューキュー「この境目に大きい負荷をかける。そうすれば、境目を維持するものが壊れて、元に戻れると思うよ。」
と、キューキューが言いました。そして、キューキューは懐のポケットから機械を出しました。
キューキュー「これは、とてつもない量の魔力を一点に集中させれる機械さ。」
ハルキ「それじゃ、さっさと始めましょう」
ハルキがそう言って、ボタンを押しました。
ギュイイイイイイイイイイン!
キューキュー「よし。これでいけるぞ!」
だんだん霧が晴れてきました。
と、その時でした。
パリィィィン!
ハルキ「おおお!」
キューキュー「境目を維持するものが壊れたんだ!これで先に進める!」
と、キューキューが言いました。
ハルキ「でも、完全には無くならないね」
キューキュー「それはこの森の特徴なんでしょ」
二人が話していたその時でした。
???「フフフッ…そんな簡単に出れると思うなよ!」
二人「?!」