表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/31

(一)-3

 五〇人収容可能なハコは、満杯だった。野太いアンコールの中のステージに、再度マキたちが躍り出ると、その声援は建物全体を振動させてしまうほど声援が大きくなった。

 ステージに残されていた三本のマイクスタンドの前にそれぞれマキたちが戻ってくると、うって変わって観客席は静寂に包まれた。マキたちの登場とともに狂ったように振られていた光る棒の動きも大人しくなる。

 マキがマイクを掴む。マイクの頭を叩く。マイクの音がスピーカーから聞こえる。

 そして暗い空間を左から右へと視線を送って確認すると、マキはマイクに向かって口を開け、一言だけ言った。

「『恋するシュークリーム』!」


(続く)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ