設定話と登場人物紹介 続きです!!
四人目
ユリウス・シュバイツァー
赤毛にエメラルド色の瞳をした海賊な風情の美青年。
ロイス伯爵家嫡男で、マルクと仲の良い二年生。
ユリウスの父カイルは伯爵家の従弟でも本人は五男であり、爵位も財産もめぐって来ない身の上です。そこで裸一貫で財を成し、国一番の大富豪となったところ、親族の連続死により伯爵位が回って来てしまった、という身の上です。
そのため爵位と家名がこの人だけ違う、という設定ですね。
ユリウスルートでは、親族の不審死の真相を一緒に探るルートとなります。
ちなみに、彼と一緒に町に出掛けたりして聞き込みなどをする過程で、不審者として警察に捕まり、そこでアンドレアス・ミンツに出会う、というルートが出現します。
彼を選ぶと大富豪の伯爵夫人となれますが、幸せ期間は数年で、もともと冒険家の彼との船旅でタイタニックな事になり、ジエンド、です。
聖女を選ぶと、ヴェルナーやアロイスな結末です。
スタッフは考えるのが面倒になったのか。
女性は恋ではなくキャリアを選ばねばいけない、というどこかの団体の圧力に屈さねばならなかったのだろうかと勘繰ってしまいますよ、こればっかりで。
四人目
アンドレアス・ミンツ
ミンツ伯爵家嫡男で公安的な仕事をしている子爵様。子爵名はオイレ。
銀色に輝くグレージュの髪にタンザナイトのような色合いの青紫の瞳。
学園物なのに大人キャラです。
そして、実はマルク編でも適当に主人公が町に外出するとエンカウントできたりするので、隠しキャラでは無いのです。
マルク編、エリアス編においてアンドレアスを選ぶと、自動的にアンドレアスの妹が出現して彼らと付き合ってしまうので、彼らからの好感度ポイントが下がることを気にせずに鞍替えできる相手でもあります。
そんな鞍替えはぼんくら二人が許しても神が許さない、というセイガストの意思なのか、アンドレアスを選ぶとアンドレアスを恨む罪人に主人公だけが刺殺されてしまいます。
聖女を選ぶとアンドレアスが以下略。
でもアンドレアス編だけは、聖女になった意味があるかなって感想です。
愛した人の菩提を弔うって結末ですし。
五人目
エリアス・シーザ
陸軍少佐で、テロリストなどを制圧する特殊部隊の人です。
艶やかなブルーブラックの髪に北の空を凍らせたようなブルーシルバーの瞳で、ニュアンスパーマを施したアップバングの短髪というどこから見ても大人な男。
大人過ぎるくせに主人公を口説くなんてロリコンかよ、なんて思っちゃいそうですが、きっとロリコンなんだと思います。
それでもヴェルナーの父、国の守護者と呼ばれるヒルトブルクハウゼン公爵に、直々にヴェルナーの警護とアエミリアの逮捕を依頼されているのでかなりできる偉い人なのかもしれません。
そんな彼は、セイガスト2の隠しキャラです。
隠密な人だからか、ヴェルナールートを進んだ上でしか出会えません。
ところが、彼を選んだ時点ですべての男性キャラからの好感ポイントが一気に減るのです。ここは無意味にリアルと思いました。サークル内恋愛ではフラれた方が問題あっても、大体は、かわいそ~と発言する人によって振った方が悪者になりますものね。
そしてシーザルートでは好感度が消えたからか恋ルートが存在しません。よって少ないポイントで聖女ルートを攻略するしかないという厳しいルートとなります。
けれど唯一聖女ルートで、幸せ、と言えるエンドとなります。
五十歳くらいでお役御免となった主人公は神殿を出ますが、そこで年齢を重ねているのに若かりし頃と遜色のないシーザが主人公を待っているのです。
「俺もそろそろ独り身が辛くなったんだ。助けてくれるかな」
この先の十年二十年後に老老介護があるかも、と考えなければ良いエンディングだと思われます。よね?
六人目
イエルク
アイゼンシュタイン王国第二王子で学園の三年生。
生徒会長をされている立派な人。
メガネにアンティックゴールドの長めの短髪、そして青みがかった淡い茶色の瞳に老け顔で、従弟ヴェルナーには骨董品などと揶揄されているのに怒らない、本当に気の良い人です。
ただし、冷静沈着に見えても単に頑なな性格なだけで、時々臨機応変に対応できない不器用な人でもあります。
そんな愛すべき彼を選ぶルートでは、結婚式直前に主人公が死ぬ結果となります。
第一王子による前作悲劇を憂いだ国民によって暴動などが起こり、そこで理解を得るためにと主人公は聖女の力で病の人々を助ける事にします。
それが功を奏して二人の結婚について祝福を受けるまでとなりますが、なんと、結婚式前夜に主人公は死を迎えてしまう事になるのです。
聖女の治癒魔法が、命一つ助ける度に寿命を一年縮める、というものだと初めて明かされる裏設定!!
「君を永遠に愛するよ」
「あなたは幸せになって。私は幸せなまま逝けるから大丈夫よ」
イエルクはその後幼馴染の美女べルティーナと結婚し、主人公の言葉通りに幸せになるのである、というメロドラマエンディングでした。
胸糞悪いです。
さらに、聖女ルートはさらに胸糞悪かったです。
なんと、聖女選択したそこで、隠しキャラが出現するのです。
隠しキャラ、そんなあなたはマクシミリアン?
笑うしかありません。
彼は三年前に失った聖女の鎮魂にずっと神に祈りを捧げていたそうで、神殿に向かう聖女を彼が迎えに来たのでした。
「神に祈るしかなくなった我々だ。共に祈ろう」
二人はただの坊主と修道女になる、というエンディングでした。
王子様と結婚してめでたしめでたし、という昔ながらのエンディングをセイガストがここまで拒むのは、なぜなんでしょうね。
それだけフェミニスト団体が、え?誰か来たようだ?




