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設定話と登場人物紹介

こちら、セイントガールズストレイン2のネタバレサイトです!!


通称セイガストは、アイゼンシュタイン王国という魔法国にある学園が舞台となる恋愛シュミレーションゲームです。

主人公の名前や登場人物の名前が固定なのは、豪華声優による台詞を堪能する、というところこそこのゲームの売りだからです。


さて、ゲーム内容と言いますと、庶民の主人公が聖女の力を持ってしまったがために、上級貴族が通う学園に押し込められて聖女となる修行をさせられる、という設定に、主人公を取り巻き助け手となってくれる素敵キャラと恋愛していくというものです。


最終的に聖女になるか男を取るか、そんな一昔前の選択を主人公に迫り、その選択によってエンディングが変わっていく仕様であります。


そして、恋愛ゲームカテゴリのくせに、前作は鬱ゲーでした。


どの男性キャラを選ぼうが主人公が聖女を選択しないと、一本道かよと思うぐらいに死別や裏切りなど、悉く鬱展開になるのです。


マキシミリアン編を例としましょうか。

彼がアイゼンシュタイン王国の第一王子であるからか、彼との恋を選択すると、許されざる恋として二人は引き裂かれる事になります。


「別れがたい二人は愛のために国外逃亡を選んだ。だが彼らは完全なる四面楚歌では無かった。リーゼとマキシミリアンの二人に、軍部の英雄オットー・アエミリアが協力者となってくれたのだ。アエミリアの手引きで二人は国境近くの町に辿り着く。だが、そこで王兵に囲まれてしまった。リーゼはそこで自分の力が脅威だからこそのこの仕打ちだと気が付き、マキシミリアンの将来を考えて聖女の力で自爆する。マキシミリアンは恋した人の最期に、一生彼女の面影だけを胸に生きることを誓うのだった」


十何時間ゲームをした後に見せつけられるこんな展開こんなエンド。

このくそゲーがと、大声を上げたのは私一人じゃないと思います。


あれから三年。

そんな私達プレーヤーにトラウマを植え付けたゲームが、そんな話題にもなっていないはずなのに、2となって帰ってきました。

そして驚くばかりでしたが、セイガスト2は前作と違ったのです。


セイガスト2は聖女の道を選ばなくてもどれもハッピーエンドにはなれるのです。

こんなのセイガストじゃやない、そう思うことでしょう。


しかし、ご心配は無用です。

やはり、セイガスト。

ちゃんと無意味に不幸設定がありました。


では、攻略対象キャラの紹介と一緒に、一気にエンディングを公開します。


一人目

ヴェルナー


彼はヒルトブルクハウゼン公爵家の跡継ぎ様です。

前作王子の従弟ですが、前作の王子外見とも性格も違います。

金髪にグリーンアイのツンデレ美青年です。

主人公よりも学年一つ上の二年生の、二月生まれのうお座という水の宮だけあって、彼は流されやすい男でもあります。

彼が学園に古くからあるエルバインスト会の会員となっているのは、その会にて匿われている前作で行方不明となったオットー・アエミリアの捕縛が目的です。

二人で協力し合ってアエミリアを追い詰めていきながら、二人の距離も近づいていく、という展開ですね。


彼を選ぶと絵本のお姫様物のようなハッピーエンドとなります。

が、彼は若くして病に倒れて死んでしまいます。


「私が聖女の力を失わなければ!!」


そうです。

やはりセイガスト。

前作みたいにハッピー迷子なバッドエンディングではないけれど、ハッピーを思い知らせただけに残酷なバッドになってます。


では、聖女を選んだ場合は、ですが、やっぱり胸糞です。

ヴェルナーさんは病にならない上に、綺麗な嫁さんを貰って幸せウフフな未来です。主人公こそ疫病神でしたか?そんな問いをしたくなります。

プレイヤーがそれなのに、聖女となった主人公は、愛した人が幸せならば、と幸せな気持ちになりながら微笑むのでした。

やっぱ、胸糞です。


二人目

アロイス

黒髪に金目の童顔王子、主人公と同学年の一年生です。

前作王子の弟になりますが、前作王子と違って腹黒です。

優等生に見えますが、人の気持よりも自分を優先するタイプなため、会話がちょっとずれています。

そんな彼を助けるために動くので、お使いゲーム的な展開になります。

最終で彼を選んでのラストは、進歩的な彼による革新的な政治に反対する勢力の爆破テロで、二人は死んでしまうというものです。

彼を選ばなかった場合、ヴェルナー編と同じエンディングとなります。

攻略、したいか?


三人目

マルク・ベルンハルト

剣豪な彼はその腕を買われて、騎士の家の養子になったそうです。

茶色の瞳に茶髪の短髪、二年生。

貴族の子弟しかいない設定でありながら、騎士階級の彼がいる。そこは庶民的で肉体派なキャラを出したいという大人の事情だと察してあげるべきでしょうか。

爽やか美青年は、ストーカー的に常に主人公を守ろうと常に一緒に行動してくれるので、学園内の七不思議や町中での喧嘩騒ぎなどの小事件を二人で解決していくことになります。


彼を選ぶと聖女を誑かしたという事で彼は家から放逐され、しかし貧乏ながらも子だくさんで幸せな生活、という唯一といえるハッピーエンドです。

これを不幸とセイガストスタッフは提示していたとしたら、贅沢できる環境が無きゃ夢のハッピーとは言えない、という人間への皮肉なのでしょうか。


聖女を選んだ場合、彼は聖騎士となって聖女である主人公を守り、ある冬の日、主人公は冷たくなっている老騎士の遺体を神殿の廊下で見つけるのでした。


それどこの深草少将だ!!

ストレインは、音楽用語では「楽節」って意味になります、が、工業用語では「ひずみ」という意味になります。


ゲーム世界が三年後の二作目といってもプレイヤーは同じ人、ということで、聖女も聖女の母でありもう一人の転生者レニーが外見は違っても三年前と同じ人、という設定になっております。

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