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長編を完結させるのが苦手な作者様に質問です。手が止まる理由はなんですか?

作者: くろつ

 みなさまごきげんよう。

 もしくは初めまして。くろつです。


 突然ですが、作者様に質問です。

 長編を完結させるのが苦手というかたはいらっしゃいますか?

 はーい。


 私も長い間苦手だったので、つい手を挙げてしまいましたけど、ここ数年はその課題が解決したのか、ほぼ100%の割合で完結させることができています。


 今回、作者様向けエッセイを書くにあたって、この


「私はどうやって長編完結が得意になったのか?」


 をテーマにしようと思ったんですが……。


 あれ? 私が苦手だったポイントって、ほかの皆さんと同じかな?

 って疑問になりまして。


 もし同じだとしたら、解決法をシェアすることでほかの人のお役に立てるかもしれませんが、ポイントが全然ずれてたら意味ない。

 せっかくみなさまの貴重な時間を割いて読んでいただくのに、見切り発車をするのは申し訳ないなと思ったので、先に質問してみますね。


 長編を書いていて、手が止まる理由って、何ですか?


 まずは、私自身の理由についてお話しますね。

 私が長編で挫折していた原因は、


「3分の1いかないあたりで、いつも自分の小説が面白いのか、かなりガチめにわからなくなって書けなくなる」


 これでした。


 ほかの理由(自分が入院したとか、使ってるパソコンが壊れて死んだとか)もありましたけど、もう圧倒的にこれが多かったです。


 途中から面白いと思えないんです。

 なんでかわからないんですけど。


 もう、今思い出してもつらいですが、当時の流れを細かく分けるとこんな感じでした。


 長編を書こう!と決めてアイデアを出す。


 ↓


 話の流れやキャラの性格を考えるのが楽しくて仕方がない。

(ある意味熱量マックス)


 ↓


 起承転結やラストの盛り上がりなどを考えているうちに、早く書きたくて仕方なくなり、情熱のままに書き始める。

(ここではまだ面白いと思えてます)


 ↓


 ひたすら夢中で書いていきます。

(このあたりではまだ幸せに書けてるんですけど、ふと書きにくい箇所があったりして、不穏な気配はすでにあります)


 ↓


 ある日突然、なぜだか書けなくなる

(ああまたこのパターンか、私今回もダメだったのかーって自分を責めて一週間くらいしょんぼりする)


 ああっ、思い出すだけでもメンタルが落ちそうです。

 つらい。つらかった。


 ちなみに以前のデータを見てみると、7本に1本くらいしか完結させられていませんでした。

 結構な低め安定ですよね……。


 それを解決できたのは5年ほど前でしょうか。

 あることに気をつけ始めてから、狙った長編は確実に完結させられるようになりました。


 当時の私が新たに導入したやり方。それは、


「あらすじを細部まできっちりと仕上げてから書き始める」


 です。


 ただし、プロの人気作家さんの中にもあらすじを作らずに書かれるかたもいるようなので、ぶっちゃけ、向き不向きはあると思います。


 おそらくこれをお読みの方も、あらすじ作るの大の苦手、っていう人がいらっしゃると思うんです。

 わかります、とってもわかります。

 だって私もそうでしたから。


 私もかつては細かい部分をあまり煮詰めず、それでも一応、完結させることができてはいました(7本に1本でしたけど)。


 でも考えてみたら、7本に1本だと、かなり運要素が強めなんですよね。

 完結できるかできないか、その時の運しだい、コンディションに大きく左右される、みたいな。


 そして私は、その状態がとてもつらかったんです。


 せっかく新しい話を思いついたのに、今回もまた途中で挫折するのかなあって思うと、ほんとにつらかった。

 せっかく思いついたストーリーやキャラを次々と没にしていくのも、悲しかったです。


 なのでやってみました。


「あらすじを細部まできっちりと仕上げてから書き始める」


 っていうやり方を。


 どこで仕入れた知識なのかはもう覚えていないんですが、はじめのうちは手探りだったと思います。

 でもなんとか完成させることができて、味をしめた私は何度か同じやり方でトライしてみて……あれ、なんか前より楽じゃない? ってなったんです。


 今、そのやり方に慣れてからは、もう完結率はほぼ100%になりました。

(今も長編小説を書いていますが、おそらく10万字越えで無事に完結すると思います)


 ただ、やってみてわかったことですが、このやり方にも欠点はあります。


 それは「あらすじを考えている間に、自分の小説に新鮮味がなくなる」ということ。


 毎日同じストーリーを見ているので、当然と言えば当然なんですけどね……。


 多分、私はここを克服するしくみを作れたから、飽きることなく長編を完結させることができているんだと思うんです。


 実際、いまだに、あらすじを煮詰めている時はしんどさを感じながらやってますし。

 えーこの話で本当にいいのかなあ、ってよくわからなくなって不安になります。


 でもそんなとき、かつて作った自作の執筆マニュアルを読んで、そうだったこの作業をすればとにかく楽になるんだった、って思いだすんです。


 なので、もし私と同じ悩みをお持ちのかたがいたら、多分私の工夫が役に立つと思います。

 お役に立てるならシェアしたい。書きたい。  でも全然別の理由なのだとしたら、まったく役に立たない……。


 なので質問してみます。


 皆様が長編完結できないとき、手が止まる理由はなんですか?

 私と同じで、自分の物語が面白いと思えないやつですか? それとも全然違いますか?

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― 新着の感想 ―
[良い点] >あらすじを細部まで プロットを煮詰めるのと似ているかなぁと思いました。 細部まで詰めたら、ラストまでちゃんと書けそうだなって感じましたね。 貴重なお話をありがとうございました。 [一言…
[一言] 面白い着眼点でした。 私の場合は、小説を書き始めた当時はメンタルケアの為に書いていました。 一種の逃避行動でしたので環境が改善されると、そこに傾けていた熱量を失ってしまい、自然と長編を書くこ…
[良い点] 手が止まるまでの流れに凄く共感しました。「熱量マックス~あれ?(実はそんなに面白くない?)」までがリアルです! 私の場合は、それに加えて、『話の展開がぶつ切りになってくる感覚を覚えた瞬間…
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