表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/54

講習会1

「それじゃあ行きますか!」


今日は講習会の日だ。

持ち物はスキル証明書と身分証、動きやすい服装に戦闘職希望の人は武器と記載されていたので、それらを持って家を出る。


講習会が行われる場所は、MDDが所有している建物になっている。

別名講習所というらしい。


この講習所は全国にあるのだが、人口の多い県には複数の講習所が存在している。

俺が今から向かうのは家から一番近い新宿の講習所だ。

大体電車で一時間くらいかな?


電車に揺られながら講習所へ向かっているが、電車の中にも探索者らしき人たちがいる。

大きめのリュックを背負いながら、武器っぽい物を持っている人たちは大体探索者だ。


その探索者らしき人たちを眺めながら電車に揺られていると、あっという間に新宿へ到着した。

講習所は比較的駅から近く、歩いて迎える距離にある。


10分ほど歩き、一つのビルに到着した。

大体10階建てくらいかな?ここがMDDの所有する講習所である。


ビルの中に入ると一階はエントランスになっており、受付があった。


「すみません、今日の講習会に申し込んだんですけど」

「はい、確認しますのでスキル証明書を提示していただけますでしょうか?」

「あ、はい。これです」

「少々お待ちください...はい、確認できました。そちらにあるエレベーターに乗って三階へお進みください」

「ありがとうございます!」


受付を済ませてエレベーターに向かう。

しかし本当に大きいところだな、少し下世話な話しだがそれだけ儲かってるって事なのかな~。


受付で言われたようにエレベーターで三階に向かうと、講習会会場と書かれた看板と扉が目の前に現れた。


「ここかな?とりあえず入ってみるか」


その扉を開くと、広い部屋の中に長い机と椅子が設置されていた。

もうすでに30人ほど人が集まっているようで、席もボチボチ埋まっている。


部屋の正面にはホワイトボードが設置されているが、特に何も書かれていない。

席は自由でいいのかな?


とりあえず人の少ない席に座ることにする。

まだ講習会が始まるまで時間があるので、部屋の中にいる人たちを観察してみる。


ざっと見た感じ武器を持っている人が半分、持っていない人が半分くらいの割合かな?

基本的に武器は専用のケースや袋に入れているので、どんな武器を使うかまでは分からないけど。


この人たちはどんなスキルを手に入れたんだろうか?少し気になるな〜。


《鑑定・・・種族:人間

      個体名:近藤健司

      戦闘能力:F

      思考能力:D

      所持スキル・身体強化(弱)》


そんなことを考えていたらレーラの鑑定が発動した。

今のは丁度目に入っていた男性の情報かな?

なるほど、身体強化か、てか(弱)ってなんだ?


《回答・・・スキル・身体強化(弱)は身体能力を1.1倍します》


おぉ、倍率が低いのか。

それだと(中)とか(強)もある感じかな?


《肯定》


やっぱりそうなのか。

その倍率もダンジョンでモンスターを倒すことで上がっていくのかな?


《肯定》


ふむふむ、身体強化はそんな感じなんだな。

他のスキルはどうなんだろう?


《鑑定・・・種族:人間

      個体名:田中沙織

      戦闘能力:F

      思考能力:C

      スリーサイズ:72・63・70

      所持スキル・鉱物探査(弱)》


あの、ごめんなさい......鑑定するつもりはなかったんです。

てかなんで男の時はスリーサイズ表示されなかったのに、なんで女性の時だけ表示されるんだよ!?


マジでごめんなさい、これは迂闊に女性に対して鑑定をしないほうがいいな。

訴えられてもおかしくないし、間違いなく負ける。

ちょっと今の事は記憶から消して、別の男性を鑑定しよう。


あの人とか強そうだな、座り方が結構綺麗だし。

レーラさん、鑑定お願いします。


《鑑定・・・種族:人間

      個体名:吉田幸谷

      戦闘能力:C

      思考能力:C

      所持スキル・槍術(弱)》


お、この人は武器系のスキルを持ってるのか。

しかも槍なのね、よく見たら結構長い袋が足元に置いてある。

何となくだけど、この人は武道を嗜んでいる気がする。


俺も小さい頃から舞鎖流を学んでいるので、武道経験者は何となく察する事ができる。


武器系のスキルは確かその武器の扱いが上手くなるスキルだよな?


《肯定》


これも(弱)だとそこまで上手くならないのかな?


《肯定》


なるほどね、ありがとうレーラ。


《・・・》


そんな感じで暇つぶししていると、結構良い時間になってきた。

もうすぐ始まるかな~と思っていると、スーツを着た男性が部屋の中に入ってきた。

この人が教官の人かな?


「さて、時間になりましたので探索者講習会を始めさせていただきます」


さて、いよいよ講習会が始まる。

どんな話しが飛び出すか分からないけど、聞き洩らさないように集中して話しを聞いて行こう。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ