〜秋名モエ編〜
仕事の紹介です。
…ガチャッ。
「おはようございます。」
「おはようございまーす!」
「おはようございます!」
「おはよう。」
後輩の弘中さんと風間くんと上司の田中さん。みんなとてもいい人だ。でも、、弘中さんには少し思うことがある。…香水が少し強い。いや、だいぶ強い。最初の頃は田中さんがふんわり注意していたのだけれど、「そうですかー?」と、ダルそうな顔で髪をクルクルしながら言い返してきたので、田中さんも諦めたらしい。まぁ、悪いお客さんに当たらない限りは、多分?大丈夫…
「ちょっと!てめぇじゃ話になんねぇよ上の人呼べや!!」
…じゃなかったぁ〜。
「くっせぇ香水プンプンしやがってよぉ!ここは役所だぞ?こんなん、おかしいんじゃないのぉ!?」
「…上の人間をお呼び致します。」
「ッチッ。」
「…秋名さん。クレーム対応、お願いしていいですか?」
「…分かりました。」
大体こうなる。こういう所はぶっちゃけ、嫌いだ。
「お待たせしました。」
「ほんとだよ!」
「申し訳ありません。」
まぁ、こんな感じでクレーム対応は終わる。私は物腰の柔らかい方だと知っている。だから大体、クレーム対応は私が担当する。クレーム対応はただ聴きながら謝ればほぼ済む仕事だと言えるが、結構精神を削る。なので、私はほとんど最初から窓口に出ることは無い。クレーム対応が私に来るからである。普通業務をしながら、窓口にクレームが来たら対応する。それの繰り返しだ。
次は夜のルーティーンかな。