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09 迷走


 そんなわけで、安息の地であるはずの我が家なのに、何故か安らげない、俺。


 冒険者らしく、何か討伐依頼でもとギルドをうろちょろしても、


 このエルサニアって、今は泣きたくなる程に、平和。



 まあ『特使勇者』『特使公爵』『若旦那』などなどの、


 そうそうたる顔ぶれが王都近郊在住なわけですから、


 やる気のある悪党たちはがっつり討伐されちゃってますし、


 やる気のない悪党たちはとっくに尻尾巻いて逃げ出してます。


 もちろん半端な魔物なんて、まるっと一掃済み。



 最近『ぶなしめじ』する機会が無い事を、平和と喜ぶわけにもいかんのです。


 武芸者としての腕前の方は日々の鍛錬で錆びつかないが、


 俺、冒険者として食っていけないよね、これ。



 もちろんメンバートレードでいろんな依頼に同行する機会も増えたので、


 依頼達成報酬やら討伐報酬などなどの臨時収入のおかげで蓄えはあるのです。


 でもやはり、安心な日常生活には安定した収入こそが大事なわけで。



 傘貼りとか提灯作りとか、内職、始めようかな。


 でもさ、ひとり暮らしなら何とでもなったけど、


 嫁と嫁候補たちの前で、そんな姿は見せられないよ。


 いや、内職仕事を馬鹿にしてるわけじゃなくて、


 成人男性が一家の主人として何をすべきかを考えようぜって事。



 というわけで、この手の事ならもちろん、冒険者の先輩の方々に伺うのが最善手。


 頼りになる友人の男性諸氏に相談に出かける事にした、俺。


 まずはやはり、あのお方でしょう。


 これ以上無いってくらいに頼れる大黒柱、


 ロイさんのお宅へ。



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