初の帰宅6
ラブコメなのだから日常パートがないと…(白目)
翌日、8時ごろに目が覚めた俺はリビングに降りると既に陽子さんが起きていて朝ご飯を食べているところだった。
「あら、おはよう侑士くん。朝ご飯は食べる?」
「はい、お願いします。」
「食パンなんだけど何枚食べる?」
「2枚で。」
「わかったわ。」
そうして陽子さんは食パンを焼きはじめた。
「よく眠れた?」
「はい。」
「そう、よかったわ。今日は何時頃に迎えが来るの?」
「お昼頃と聞いています。」
「お昼ご飯はどうする?」
「大丈夫です。」
「そっか。」
その時ちょうどトースターの音がした。
「ジャムにする?バターにする?」
「バターでお願いします。」
「わかったわ。」
そうして陽子さんはバターを塗ったトーストを渡してきた。
「ありがとうございます。」
「ふふっ、いいのよ。」
そうこうしているとランニングから麗華さんが帰ってきた。
「おかえり、麗華。」
「ただいま、母さん。侑士もおはよう。」
「おはようございます。」
そうしてそのまま麗華さんはシャワーを浴びに行った。
「そろそろ結奈を起こさないと。」
そう言った陽子さんは2階へと上がっていった。
しばらくして2階から陽子さんとまだ少し寝惚けている結奈さんが起きてきた。
「ふぁ〜〜。眠い。」
そう言ってあくびをしながら降りてきた結奈さんはまだ頭が働いていないようである。
「……っ。お、お兄ちゃん!?」
そうこうしていると俺がいることに驚いた結奈さんは一気に意識が覚醒したようだ。
「お、おはよう、お兄ちゃん。」
「おはようございます。」
そう挨拶した結奈さんは心持ち顔を赤くしながら椅子に座った。
そうして何故か少し気まずい空気が流れる中、朝ご飯を食べていると麗華さんもシャワーから戻ってきた。
「?なぜ結奈は顔が少し赤いのだ?」
「な、何もないよ。」
「そうか。」
そう言って麗華さんも椅子に座った。
そうして食べ終わった食器を台所に持っていき置いてあった皿と一緒に洗い始めると、
「侑士くん、そこに置いといて。あとでまとめて洗うから。」
「いえ、これくらい自分にやらさせてください。」
「そう、ありがとう。」
そうこうしていると結奈さんと麗華さんがお皿を持ってきた。
「洗います。」
そう言うと、洗おうとしていたようだが
「でも…」
と遠慮するが、
「これくらいやらしてください」
といってさせてもらうことなった。むしろ泊めてもらったのに俺にはこれくらいしかできなくて申し訳なかった。
「それならすまないがよろしく頼む。」
「ありがとう、よろしくお願いします。」
「はい。」
そういって皿を受け取った。
皿を洗い終わってリビングに戻るとゲーム機が用意されていた。
「皆んなでゲームでもやりましょう!」
そう笑顔で言ったのは陽子さんだった。
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