初の帰宅4
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そうしてBBQは終始賑やかなまま幕を閉じた。
久しぶりに陽子さんや麗華さん、結奈さん達や薫さん一家と話して俺もこの人達となんのわだかまりもなく話せればどれだけいいだろうかと烏滸がましくもそう思ってしまった。
そうしてBBQの片付けをしている時だった。
「ユウ、今日は楽しかった?」
薫さんが話しかけてきた。
「はい、俺なんかのためにこんなことまでしていただいて。」
「いいんだよ。だってユウは大切な家族だもん。何かあったらいつでも頼ってくれて。」
家族。そう言われても俺にはピンと来なかった。
俺と亡くなった父さん、その前に亡くなった母さんは確かに家族だ。血も繋がっている。
では陽子さんは?麗華さんは?結奈さんは?
陽子さん。父さんの再婚相手。義理の母親である。
確かに父さんと結婚していた時は家族だったのかもしれない。
でも今は?
父さんはもういない。残ったのは血の繋がっていない再婚相手の連れ子の俺。
義理の息子。
最愛の家族を奪った俺。
もはやなんのつながりもない赤の他人でしかいない。
そんな俺を養ってくれている陽子さん達は家族ではなく恩人である。
じゃあ家族は?
答えは簡単。そんな俺はもう天涯孤独でしかなかった。
「ユウ?」
「…っ。すいません、少しぼーとしてしまいました。」
「そう、疲れたのなら休んでもいいのよ?」
「いえ、大丈夫です。では俺はこれを持っていくので。」
そう言って俺はその場を離れた。
「そうだよユウ。貴方は天涯孤独。家族はもう誰もいないのよ。…貴方の結婚相手以外ね。」
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毎度短くて本当申し訳ありません泣