初の帰宅
毎度短くてすいません。
明日は陽子さんの家に泊まる日だったので俺は明日の準備をしていた。
とはいっても持っていくものは着替えや歯ブラシなどの生活用品だけなのですぐに終わり荷物も多くなることはなかった。
そして翌日、朝ごはんを食べてから陽子さんの家に向かおうとしていると雪さんに車で送ってもらうことになった。
「いつ頃行くとか伝えてあるの?」
「お昼頃としか。」
「そう、じゃあ少し寄り道してもいい?」
「はい。」
そうして連れてこられたのは昨日行ったショピングモールだった。
そして3人の後をついていくとこれまた偶然、昨日の水着ショップだった。
「侑士君、私達の水着を選んでくれる?」
と言われたが俺なんかが選んだやつよりももっと彼女達に相応しい人が選んだやつの方がいいと思うのだが。
「侑士さんに選んでほしいのですわ。」
その事を伝えようとすると先回りしてそう言われてしまった。
「わかりました。」
そう言われてしまった以上俺なんかでいいのなら精一杯選ばさせていただくだけだ。
そうして3人のを選ぶと彼女達は試着室に入って行った。
これ以上は俺なんかが見るべきではないのでショップから出ようとすると後ろから視界を塞がれてしまった。
混乱していると視界が急に開かれた。すると、前には水着に着替えた3人がいた。
「どうですか、侑士さん?」
「とてもお似合いです。」
俺にはそう答えるしか出来なかった。本当ならもっと褒めるべきなのだろうが可愛いや綺麗などと言った言葉は俺なんかよりもっと彼女達に相応しい人がかけるべき言葉だと思った。
「ありがとうございます♪」
そうして3人ともがそれを購入した。
それにしても俺の視界を急に塞いできた人は誰だったのだろう。
そう思ったが今更考えても無駄なので考えないことにした。
その後、俺たちは車に乗って陽子さんの家に向かった。
「侑士さん、1週間ぶりですがどうですか?」
「そうですね、俺なんかがあの家に戻って皆さんに迷惑ではないでしょうか?」
「大丈夫だと思いますよ。」
そうして家の前に着いたがやはり不安を感じてしまう。
ピンポーン。
インターホンを鳴らすとすぐに扉が開かれた。
「おかえり、侑士君。」
そうしてそこには感極まったかのような様子の陽子さんが立っていた。
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