水面下での動き3
お久しぶりです!就活だったり、学校だったりで忙しすぎて更新できませんでした泣
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(サブタイトル「水面下」)いきなりの爆弾発言。あまりの衝撃に場は凍りついてしまっていた。
「…ちょ、ちょっと待って。」
それだけ言って優子と呼ばれていた女性は頭を押さえてしまった。他のは呆然としている。
「ええと、…まず薫と伊藤が付き合っているってどういうこと?」
優子さんがそう尋ねると、再起動したらしい周りの人達も一斉に頷いていた。
「えっ?どういうことも何もユウは私の彼氏ってだけで他に何もないよ?」
薫さんはあっけからんとそう言った。
「いやいやいやいやいや、学校であんだけ伊藤のこと貶めといてそれはないでしょ!?」
確かにその通りである。
「それに伊藤なんかと薫だと全然釣り合ってないじゃん!!」
それも全くやってその通りである。かたや容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能の学校でも才色兼備として有名な学校のアイドル、かたやなんの取り柄もなく友達もなくそのアイドルが目の敵にしているぼっち、どう考えても釣り合いが取れていない。
「…なんか?」
薫さんがボソッとそう言った。向こうは聞こえていなかったみたいだが隣にいた俺には聞こえていた。
ニコッ。
薫さんが相変わらずアイドルのような笑みを浮かべているがどことなくドス黒いオーラが立ち昇っている気がする。
「そんなことないよー。ユウは私と幼馴染なの。だから小さな頃から一緒にいたし、たくさん助けてくれたの。私の事を1番理解してくれるし、だからユウのことが大好きなの。」
「そ、そうなんだー。でも周りにもっといい人なんていっぱいいると思うんだけどなー。薫なら誰とでも付き合えるのに伊藤なんかと幼馴染ってだけで勿体無いよー。」
全くもってその通りである。ただたまたま家が近く仲良くしていたというだけで俺なんかと付き合ってしまったら薫さんのためにもならない。
「そんなの興味ないよ。私の事を知らずに顔や能力だけを見てやってくる有象無象なんてなんとも思わないから。私にはユウだけいればいいの。」
そう言って笑顔を見せた薫さんはとても可愛かった。
「そっか、そんなに伊藤のこと好きなんだ。じゃあなんで伊藤のことあんなにボロクソ言ってたの?」
優子さんの周りにいたいた1人がそう尋ねた。
「そんなのユウに変な虫がつかないようにするために決まってるじゃない。」
薫さんはそう即答した。
「な、何もそこまでしなくてもよかったんじゃないの?どうせ伊藤なんて誰も気にしなかっただろうし。」
「…ふーん。じゃあこれを見てもまだそんなこと言うの?」
そう言って彼女は唐突に俺の前髪をかきあげた。
「「「「…えっ!!うそ!!!」」」」
彼女達は一斉に目を向いた(目を剥いた)。
((((めっちゃイケメンじゃない!!!))))
そんなに俺の顔は酷かったのだろうか。それもそうか。薫さんが隠せと言ったくらいだし。
「そうなるでしょ。だから隠しておきたかったの。」
「それにユウには私さえいればいいもんね。」
あの頃の俺はまさしくそうだった。薫さえいたら他は何もいらなかったし、薫のためならなんでもした。
それくらい俺は彼女に救われていた。それが彼女を苦しめているとも知らずに。
だから俺なんかに薫さんが関わる必要はないのだ。
何もできない、何もなさない、ただ無価値の俺なんかに…
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