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水面化での動き2

更新がんばります!!

(サブタイトル「水面下」)「ふふっ、ユウとお出かけ♪」


隣を歩く薫さんは偉くご機嫌なようだ。


そうして町のショッピングモールへとやってきた。


「ユウ、どこか行きたいところある?」


「いいえ、薫さんに任せます。」


「…そう。じゃあ、服でも見に行きましょうか!」


そうして俺は彼女に連れられて目的の店に向かったのだが。


そこは水着店だった。






いや、服屋はどこ行ったの?と思ってしまったが確かにこれも服といえばそうと言えるかもしれない。


「あの、ここですか?」


「そうよ、今度プールに行くんだけどちょっと前のやつが小さくなってきちゃって。特に胸の辺りとか。」


いや、ちょっと恥ずかしそうにいうなら最初から言わなければいいのに。


「じゃあ、俺はここで待っていますね。」


「なんでよ!それじゃあ連れてきた意味ないじゃない!」


そう言われても男には入りがたい空気が漂っている。


自分の意見など持ち合わせてないが一般的にここが男が入るべき場所ではないということの判断はつく。


「そう言われましても、自分なんかが入っていい場所では…」


「見なさいよ、男の人もちらほらいるでしょ!」


そう言われて見てみても見るからにカップルといった感じの人しかいない。


「だからあなたが入っても大丈夫なの!」


そう言われ半ば引きずられるように俺は入店することになった。



店の中には様々なタイプの水着が置いてあった。


「わーこれかわいいーー❤️」


などと薫さんも目移りしながら楽しく眺めている。


「ねえ、ユウ。ユウはどんなのが好きなの?」


そう尋ねられても俺なんかに水着なんていうものを選ぶセンスなどあるはずがない。


「薫さんの好きなものを選べば良いかと。」


「もう、私はユウの好みを聞いてるの。」


そう言われてもおれに好みなどはない。なのでパッと目の前にあったものを選ぶ。


「これなんかですかね。」


「目の前の選んだだけでしょ。」


鋭い。


「すいません。」


そうして謝ると、


「…ううん、いいの。ごめんね困らせて。」


となぜか向こうが謝ってきた。間違ったのは俺なのに。


そこからはどことなくぎこちない空気が続く。そうしてさらに彼女が水着を見ていると、


「あっ、薫じゃん。」


と、クラスの女子数人がやってきた。


「優子達も水着買いに来たの?」


薫さんがそう尋ねた。


「さっきそう言ったじゃんー。薫には断られたけど。」


「ごめんてー。先約があったの。」


「まぁいいけど、それでその先約が水着選びだったなら一緒でよかったんじゃない?」


「いや、お互いに話したこともあんまりないだろうから遠慮したんだよー」


「誰と来てるのって…伊藤じゃん!どういうこと?」


そうして初めて彼女達は俺の方を向いてきた。そして一斉に睨んできた。なんで?ってか目つき怖っ。


「どういうことも何もこれが先約だっただけだよ。」


「えっ、何どういうこと?なんで伊藤なんかと約束してるの?」


優子と呼ばれた子が動揺している。それもそうか。俺なんかが学年でも有名な彼女と一緒にいるのだから。


「なんでも何も彼が私の恋人だからだよ?」


「「「はぁーーー!!!!恋人!!??」」」


いやいきなり何を言っているのだろうか?


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