表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
79/102

同居生活 〜薫視点〜

連続投稿3日目です!頑張ります!!

今日もユウが学校に来ていない。


小学校から一昨日まで1日たりとも休んだことがなかったのにここにきて2日連続で休みである。


昨日は理由もあるから休んだのもわかるが今日は休む理由がわからない。


彼に何かあったのだろうか。そう思い彼の現在地を携帯で見ると、彼は夢の国にいた。


……。



!?驚きのあまり思考が停止してしまっていた。まるで意味がわからない。てっきり家にいると思っていたらそんなところにいるとは。


考えられるのは彼を無理矢理あの女達が連れ出したとしか思えない。


そうでなければ彼がそんな場所に行くとは思えない。


ましてや自分から行きたいなどとは絶対に言わないはずである。


ならば彼は行きたくもない場所に無理矢理連れて行かれているのだろう。


彼の性格からして否とは言わないだろう。


彼は良くも悪くも自分というものの存在が薄い。それは良く言えば思いやりにあふれているが、悪く言えば他人任せである。




それは変わってしまった今も変わる前も同じである。


変わる前も幼かった私の我儘によく笑いながら付き合ってくれていた。けどその時は彼は心の底から笑っていた。


けれど変わってしまってから彼は心の底から笑わなくなった。笑っているけど笑っていない。


付き合ってくれるけれど前とは違う。


根本の部分が違っている。


彼の優しさからか彼の自己否定からか。


愚かな私はそれをわかっていながら彼を自分だけのものにするために利用した。彼には私の隣でだけ前のように笑って欲しかった。


その結果が今である。彼を独り占めしようとして失敗した。あまつさえ他の女に奪い取られている現状である。


それで彼が心から笑えるようになるのであれば良いのかもしれないと思ってもいた。


けれど今日でその考えはなくなった。


彼の性格を少したりとも考えず、彼を連れ回すだけの輩に彼を渡してなどなるものか。


やはり彼の隣は誰よりも彼のことを理解している私しかいない。


今度こそは彼が心からから笑えるように、彼が幸せを感じるように、彼との時間を取り戻さなければ。


それにはまず彼を取り戻すことが先決である。彼のためなら使えるものは何でも使う。


ふふっ、待っててねユウ。今度こそ私は間違えないから。



お読みいただきありがとうございます!ブックマーク、評価していただけると励みになります!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 今更気付いても手遅れ。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ