同居生活 〜薫視点〜
更新遅くなり申し訳ありません!最近バタバタしていて執筆の時間が取れませんでした汗
帰り道、3人の間にはなんとも気まずい沈黙が流れていた。
ユウが学校を休んだ。あの日を境に変わってしまったユウはどんなに体調が悪くても、天気が悪くても彼は決して休むことはなかった。
目に見えて体調が悪かった時もあった。もちろん休むように強く、きつく言ったが、彼はなんとしてでも学校に行こうとした。
「少しでも長く薫と一緒にいたいから。」
彼はそう言った。それならばと私も休むからと言うと、
「ダメだよ。親がお金を払ってもらっているのだから。俺にはいく義務があるんだ。大切な陽子さんが俺なんかのために出してくれているお金なのだから決して休んだり出来ないんだ。」
と言った。
そうして彼は真っ青な顔をしながら登校した。
また、ある日は雪が膝上くらいまで積もっていた。電車の各路線も運休しておりどう考えても休校になるだろうと思った。
なので学校に行く準備はせずに彼の家を訪ねると、彼は既に学校へ向かったとのことだった。
そうまでして通っていた学校を休んだのである。よっぽどのことがあったのではないかと心配するのも無理ない話である。
そう思って彼の元を訪ねたのだが体調が悪いとかではなく病院に行って帰ると遅くなったから休んだらしい。
とりあえず彼に何事もなくて一安心だったが、別の問題があった。
ユウの後ろからまだ人が出てきたのである。
柴田雪さんに、飯塚穂波さん。ユウと一緒の文芸部の部員である。
なぜと問いかけずにはいられなかった。
返ってきた答えはとてもではないが納得できることではないが、かといって口出しできることでもないので引き下がるしかなかった。
そうして帰り道、私の心は深く沈んでいた。
彼が私の事よりも彼女達の方を大事にしているのが感じられたからである。
周りにいる彼女達に対して私達と接するよりも少しだけ態度が柔らかかったように思えたからである。
それを感じ取った瞬間、私は途方もない衝撃を受けた。
かつて私は彼の中で種類の違いはあれど最も親しかった間柄であった。
それが今やそんなに付き合いのない人にすら劣るのである。
これは私に対する罰なのだ、自業自得だと分かっていても私の心は砕けそうだった。
それでも私は負けるわけにはいかない。
私の幸せは彼の隣にしかないから。
彼だけが私を、私だけが彼を幸せにできる、そう信じることだけが心の支えだった。
お読みいただきありがとうございます。いつになるかわかりませんが投稿内容を矛盾などがなくなるように清書しようかと思うんですが先に続きを書いた方がいいでしょうか?皆さんの意見お聞かせください!