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急展開2

そうして家の中を巡る。


「ここがキッチンになりますわ。食洗機なども全て最新のを完備していますわ。」


とても綺麗な大理石でできたキッチンだった。娘の一人暮らしの家にここまでするとはやはりお金持ちの家はやることが違う。


「こちらがリビングになりますわ。広さは20畳ほどですわね。」


つぎにだだっ広い部屋に通された。キッチンも充分な広さがあったがこちらも広い。

置かれている家具も見た瞬間に高いと思われるものばかりだ。


「こちらがバスルームですわ。」


そう言って連れてこられたのはジャグジー付きの広いお風呂だった。お金がかかっているのが一眼でわかる。


「このほかにもトレーニングルームや庭にはウッドチェア、ハンモックなどもありますわ。何不自由なく生活していただけると思いますわ。いかがだったでしょうか。」


そう言われたが凄すぎて頭が追いついていない。ただこの家を掃除するのは大変そうだなーとアホみたいに思っただけだった。


「すごいところなんですね。これならば九条さんと部長も何不自由なく暮らせるのではないでしょうか?

それで、私は普段どこで生活すれば?」


「何をおっしゃっているのですか?侑士さんも一緒にここで生活するんですよ?」


「えっ?」


思わずそう言ってしまったがそれも無理ないだろう。一般家庭の俺からしたらこんなところで暮らすなんて想像もしていなかったのだから。


「ふふっ、後で侑士さんの部屋にも案内しますわね。寝室は侑士さんが最初寝ていたところですわ。」


そう九条さんが言っていたが理解が追いつかない。そのため話を仕事のことに切り替えることにした。


「それで俺は何をすればいいのでしょうか。」


そう尋ねると、


「何も?」


と返された。聞き間違いだろうかと思い、もう一度問いかけてみた。


「自分はこの家で何をすればいいのでしょうか?」


「ですから何も?」


どうやら聞き間違いではなかったらしい。


「どういうことでしょうか?」


そう尋ねると、


「この続きはリビングで話しましょうか。」


そう言ってリビングへとむかった。




そうしてリビングについて先程の話の続きをしようとすると、


「穂波さんがいらっしゃいますからもう少し待っていただけますか?」


どうやら飯塚さんがくるらしい。それと仕事の話とどう関係あるのだろうか?


それからすぐにインターホンの音がした。


「いらっしゃい。」


そう言って部長が出迎えた。


それじゃあ侑士さんの仕事についての話をしましょうか。


こんなところに俺なんかを住まわさせてもらえるのだから何でもするつもりである。


「侑士さんの仕事は……私達と一緒にここで生活することですわ。」





頭がついに理解を拒んだ。

お読みいただきありがとうございます。更新すると言っといてすいません。久しぶりに熱出しました。

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