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暗躍 〜田中視点〜

皆さん待望のあいつ

満を持しての登場!


朝、誰もいない文化部棟の壁にもたれかかっていると待ち人がやってきた。


「話って何?」


彼女はぶっきらぼうにそう聞いてきた。


「あれからどうなったのか気になってね。」


俺はそう言った。すると、


「どうも何も誤解を解いたらどうにかなったわよ。」


彼女はそう言った。絶対に嘘である。


「そっか、よかった。あれからどうなったかすごく気になってたんだ。」


俺はそう言った。実際は別れたことなどとうに確認済みである。それくらいは調べてある。


「ええ、それで話ってそれだけ?」


もちろん本題は別にある。


「いや、それでこれからどうするのかなと思ってな。」


と聞いた。嫉妬心を煽るという計画が失敗した以上こいつがどう動くのか把握しておく必要がある。


「どうも何もこれからは恋人として彼に尽くすわ。相談に乗ってくれてありがとう。」


彼女はそう言って歩いて行ってしまった。


尽くすと言ってもどうするつもりなんだろう。あいつ自体には興味はないが、その行動によって動き方が変わってくる。献身ヒロインにでもなるつもりなんだろうか?それならばそれでもいいが、彼があの頃のように戻ってくれる事はないだろう。


暫く考えてひとまずは彼女のことは様子見をすることにした。

その間に彼の家族である生徒会長と一年の彼の義妹と接点を持っておこうと思う。あいつらも彼がおかしくなった原因の一端だということは調べがついている。ならばその原因を取り除くのは当たり前の事である。


何故接点を持つ必要があるのかと言うと、それは誘導しやすくするためである。


俺は人の思考をある程度誘導することができる。容姿、経済力、頭脳、運動能力、社交性、全てを持っている俺は話している相手が無意識に俺のことを上位者だと思うのだ。さらに俺の声は1/fゆらぎと言われるものだ。それに加えて、家が大企業の社長であるため、様々な分野を学んできた。その中にはもちろん心理学や脳科学などもある。これらを活用することにより、結果、話している相手は無意識下で俺に徐々に心を許して、信頼し、俺の言うことを無意識に受け入れてしまうのだ。一種のカリスマとでも言おうか。これが接点を持つ必要がある理由である。


とりあえずこれからの計画を立てながら俺はつまらない授業がある教室へ向かった。

お読みいただきありがとうございます。田中はチートキャラです。フィクションですので実際はそんなことになるのかはわからないです。ちなみに田中の本性は誰にもバレてないです。

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― 新着の感想 ―
[一言] やはり救世主田中だ。 まあ某鬼畜みたいに彼を洗脳見たいな事はして欲しくないが。 既に、薫だけでなく家族にも何かあると睨んでるのは流石だな。 癌の薫と、主人公を骨の髄までしゃぶろうとする家族名…
[気になる点] チート野郎の暗躍を免罪符にしてやらかした連中の罪を薄めていく展開にしていくのかな? なろうでよくある最終的に罪はすべてクズ男に押し付けて女たちはハーレムinすることで許されるみたいな感…
[一言] ただのチートで股開きかけたとか薫の想いはその程度でしかなかったんだなと余計失望したわ チートに揺らがない真のヒロインでも出てこないと主人公はもう変われんでしょ
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