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第1話 神様になった

妄想の垂れ流しです。拙い文章ですがそれでも良ければ読んでくれると嬉しいです。元はノクターンノベルズの方で出そうとした設定です。その為際どい描写があるかもしれません

それは雲ひとつない晴れやかな天気の日の事だった。


燦々と煌めく太陽が1番高く登った瞬間、一刻だけまるで辺りが暗闇に包まれたのだ。




天変地異の前触れ、と思われる子の怪奇現象は古くから伝えられる出来事であり世界に住む人々は一斉にこう思った。




今日、神が死んだのだと


豊世教会、という宗教がある。大陸に存在する各国において唯一信仰されている宗教でそれなりに大きな町には必ず一つ、立派な教会が存在して、王族、貴族、平民あらゆる人間から信仰されているとっても大きな宗教だ。


昔は様々な宗教が存在して、時には宗教間で戦争があったみたいだがそれも遠い昔の話

なぜこの豊世教会が生き残ったのか?


それはずばり豊世教会が信仰する神が存在して、なおかつ信仰した国や町といった場所は豊かになるからだ。


疫病、天災といったものから肥沃な大地、動物から魚まであらゆるものが豊かになる。信仰という不確かなものを結果という形で見せつけた豊世教会は瞬く間に広がり、それまであった宗教を消滅させていった。


まず神という存在だが、神様といっても元は人間らしい


教会はその人間を代神と呼び、教会のトップに置くらしい


代神はこの世に一人しか存在せず。人間よりはるかに長寿になりその代神となった人間がたとえ奴隷であったとしても、貴族ましてや王族であっても最も高い位となり祭られる存在になるんだとか


その代神となる人間には必ず右手の甲に教会のシンボルが浮かび上がる。


「・・・・・・」


俺はふと右手の甲を見つめる。


右手の甲にあるのは豊世教会のシンボルである。二重丸にその外縁に太陽のように燃えるような感じ、数年に一回五穀豊穣の祈祷の為訪れる神官の服に描かれたのを見たことがあるから間違いない


先月起きた真昼にいきなり太陽が消える現象、それは数千年に一度起こるといわれて、太陽が消えた瞬間この世界の代神が亡くなったいう事


そして数刻暗闇が続いた後、太陽は復活する。それはこの大陸のどこかで新たな代神が誕生したという事だ。


そして各国はその代神を保護するため、優先順位はあるものの普段は訪れないような辺境の農村であっても捜索に乗り出す。


そしてその国の首都に招いて守護するらしい


なぜ知っているかって?


数時間前その辺境の農村までやってきた兵士に見つかって、村で一番大きい村長の館でこれまでにないもてなしを受けているからだ。


村長の応接室で一番豪華な椅子に座って、肝心の村長は今までにないぐらいニコニコ笑顔で訪れた兵隊の中でたぶん一番偉い人と何か難しい話をしていた。


まず兵隊が訪れた時、今までにないぐらい俺が住んでいる農村は喧噪に包まれた。


それも農村は属している王国、そして隣国の帝国との国境沿いにある村で、所属先が曖昧な場所だ。


といっても辺境過ぎて余り見向きはされない、年に一度税官は来るが兵隊が来るなんて一度もなかった。


そんな事情もあり、村の連中は戦争が起きて徴兵もしくは物資を徴取されるのではと考えていたのだ。


結果としてそれは杞憂で終わり、兵士さん曰く代神の調査に赴いたのだそうだ。


太陽が消えてもう一か月も経つのでみんな忘れていたが、これでも国を挙げて捜索しているのだそうだ。一か月で辺境の地まで捜索に来るとはとても必死なんだろう


と言いつつ肝心の兵士さんはあまり期待していないらしく、慣れた手つきで村の人間を検査していった。


そりゃそうだろう、大陸に一人しか存在しない次代の代神を探すことなんて気の遠くなる作業だ。むしろ確率的に言えば自国にいない可能性のほうが高い


そんな訳で次の代神に選ばれた瞬間もうそれはそれは大騒ぎになった。


まさかこんな辺境の地で見つけることも、自分たちが代神を見つけるのも思いもよらなかったらしい


念のため兵隊の中にいた魔法士が水晶に手をかざすように言われてかざしてみると、水晶が輝きだし粉砕した。


粉砕した一瞬、時が止まったかのような間の後、兵隊の人、農民全員が地面に顔を付け土下座したとき、何とも言えない居心地の悪さを感じた。


そしてあれよあれよと話が進み今に至る。


兵長さん曰く、早馬を出し王都へ報告しに行くそうだ。ここは国境沿いでもし帝国に感づかれた場合、間違いなく戦争が起きるため結構な規模の軍がこの農村まで来るそうだ。


そのため、軍が在中するため村総出で拡張作業が行われている。拡張作業といっても雑草を刈ったり邪魔な木を切って広場を作るだけだそうだが


そして村長の話を聞くに、国から結構な補助金が出るそうだ。代神の生まれた地として


そんなわけだから今までにないぐらい村長はニコニコしている訳だ。


応接室には村一番の美女、美少女が応対していた。村の三男坊である俺からしたらまさに高嶺の花である。顔は見たことあっても話したことはない、大体が村の有力な家の妻か、もしくは許嫁として約束されてるため近づくことができないからだ。村の収穫祭で遠目から見たことあるぐらいである。


そんな訳で、非常に居心地が悪いのだ。村長はそれまでそこら辺の石ころとしか見てなかったのに急に敬われても困るし、応対する女性はふわっといい香りがするぐらい距離が近い、何ならちょくちょく胸を当ててきたりされてまともに女性と接したことのない俺からしたらその一挙手一投足に反応してしまう


というか応対している村一番の美女は村長の妻だ。村長がいるのにそんな色仕掛けじみたことするのをやめてほしい、村長も兵長さんも気にしせず話に夢中だ


「あの、ちょっとトイレに・・・・・・」


とりあえずこの空間にいたくないので、適当な理由をつけて外に出ようと尋ねると、話をしていた村長と兵長さんが一斉に俺のほうを見つめて、兵長さんは隣に立っていた兵士さんに何やら命令をした


「代神様、ではこちらへ」


やっと離れられると思ったら。両脇に護衛の兵士が付いた。なんてこったい

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