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とある二人のDIY

作者: 鷹村紅士
掲載日:2019/06/03

突発

『ああネジ太さん、あなたはなんてカッコいいの』


『ありがとうネジ子さん。そういう君だってとても素敵だよ』


『おうおう、あの二人いつもの如くイチャつきやがってよぉ。今日が最後だっていうのに』


『ネジ朗!? どういう意味だ?』


『そうよ、なによ最後って! 私たちはこれからもずっと一緒に錆びていくのよ!』


『いや俺らメッキしてあるから錆ないんじゃね?』


『そんなことは関係ない! 僕たちはこれからもずっと一緒にいるんだ。今日が最後なんて』


『はは、ば~か。今、人間たちが作業しているだろ? 見えてるだろ? ネジ助も、ネジ香も、ネジ悟も、ネジ美も、みーんな使われていったじゃん? すぐに俺たちの出番がくるぜ』


『ふん、運命は僕らを離さない。使われてもすぐ近くに決まっている』


『そうよ! 私たちはなにがあろうとも愛し合って離れないわ! 磁石カモン!』


『その余裕、いつまでもつかな? くーくっくっく』


『さっきからなんなんだよ!』


『いやぁ、お前らはスルーしてたから知らないんだろうけど、使われてったやつらはもう、他のことなんかどうでもよくなってるぜ』


『ど、どういうことだ?』


『いいか? 俺たちはネジだ! クルクル回って穴に入っていって、物を固定するものだ! それを達成した時、俺たちはものすごい幸福感に満たされ、全てがどうでもよくなる!』


『なんでそんなこと知っているの!?』


『以前、錆び錆びのじいさんにあったことがあってな、聞いたんだ。それ以来、俺は使われることを今か今かと待ってるんだ!』


『な、なんだってー!?』


『ハハハハ! お前ら、使われた時に同じ事が言えるかな?』


『そ、そんなこと、言えるに決まってる!』


『そ、そうよ! 私たちの愛は永遠よ!』


『おっと、俺の出番か? じゃあなお二人さん。俺は一足早くネジの本懐を遂げるぜ!』


『ネジ朗!』


『ネジ朗くん!』


『俺は物を固定するぞネジ太ー! んおー! (あひゃら)しい価値観(ひゃひはん)ー!』


『そ、そんな、あのネジ朗が、あんなアへ声を出すなんて……』


『そ、そんなにすごいのか。ごきゅり』


『ネジ太さん!?』


『ご、ごめんよネジ子さん』


『もう私というものが! きゃ! わ、私!? 私の番なの!?』


『ね、ネジ子さーん!』


『ネジ太さーん! んほぉ! らめぇ!』


『そ、そんな……ネジ子さんが、まるで対◯忍のごとく堕ちるなんて。そんな』


『うわ、ぼ、僕の番なのか!? いいだろう、僕はどんな事があっても耐えきってみせる! 僕のネジ子さんへの愛は永遠にひぃ! し、新感覚ぅー!』


「ふ、堕ちたな」


「なぁ、その寸劇いつまでやんの?」


「飽きるまで!」


「人に作業させといてこのやろう……」



今はホームセンターに行けば色々と揃いますから楽でいいですよね。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 笑った [気になる点] まさか、ホームセンターでコレを口に出してませんよね(^_^;) [一言] 私もホームセンター好きです
[一言] 自分もホームセンターにいたので懐かしくなりました。 たまに折れてる不良品あったけど(笑)
[良い点] 新しい! ん?銀河鉄道999?
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