拙者はニワトリ!三歩あるく!
私はニワトリだ。
私は私のトサカをブーメラン方式で飛ばして刈りをしているモノだ。
しかし、私はこの場から一歩も動くことが許されない存在である。
何故かって?
その答えはただ一つであろう。
私は鳥頭だからだ。
一歩、二歩までなら辛うじて許されるのだが、
三歩歩いてしまったらどうなるとおもう?
すべて忘れてしまうからだ。
私の飛ばしたブーメラントサカの存在までもが。
トサカをなくしたニワトリなんて恥ずかしくて世の中歩けないであろう。
ブーメラントサカが帰ってくる時に、強風が突然吹いてきた。
強風により私のトサカが私の四歩まえに落ちた。
私は困惑していた。
困惑していると又も突然、強風が吹いてきた。
すると、私は強風により背中をおされてトサカの前まで歩んでしまった。
歩んだ瞬間、私は記憶が一切なくなりトサカがないニワトリとして庭を駆け回りました。