表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ーキミノイナイセカイヘー  作者: 片山水月
50/67

Cageー友として

ナツはこの夏二十歳を迎えた。


自然にコヤジとハチベーで行動する事が多くなった。


3人で西へ東へ色んなビーチを遊惰した。



最初の頃はハチベーが


「コヤジ君が女捜そうなんて珍しいっすね?何かあったんすか?」


と不思議に思っていたらしいが、今は何も思わなくなったらしい。


ハチベーにコヤジの心中が判るハズもなかった。



(どうすればナツはまた笑うだろう?)



コヤジはナツを見ていると自分の不甲斐なさに苛立ちを感じた。


今もハチベーと楽し気に会話しているが、それは愛想笑いだとハッキリ判る。


ハチベーは誤魔化せても、コヤジの目には透けて見えていた。




放っておけば血を求め彷徨う獣を




傍に居れば作り笑いが上手くなり、気疲れに殺される男を




どうすれば少しでも楽に出来るか解らないでいた。



(こんな時、サリーやアユムならどうする?)



ふと車窓に目をやると目の前には眩しいウルトラマリンが広がっていた。「さぁ、今日もいい女を追いかけに行ってみますかぁ?」


コヤジが無理にテンションをあげ、ワンカップを流し込む。


「ヨッシャー、今日の夜はピカチュウも居ねぇし、ハジケあげますかねっ」


ナツもコヤジの気持ちを察してか、持っていたビールで喉を鳴らす。


「隊長っ!さっそくナイスバデーなチャンネェを発見しましたっ!」


ハチベーが戦陣を切って突撃する。


ナツとコヤジは苦笑いしながらハチベーを追い掛ける為に陽炎の中へと走って飛び出した。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ