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ーキミノイナイセカイヘー  作者: 片山水月
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Nightmareー真冬の出逢い

その日の夜



「バニラ」で打ち上げが盛大に行われていた。



BGMは勿論shellyのオリジナル曲。



「今日は人生で今んとこ最っ高の日になった!取り敢えず酒持てお前らぁ!いいかぁ?いいかぁ?」



「せーのっ、チアーッ!!」



そうして、それぞれアルコールの雨に打たれていった。




そんな時、ナツに1つの出会いが舞い込んできた。 






ナツの隣に南が来て耳打ちをする。



「なぁ、お前と話たいって女が居んだけど呼んでいいか?」



「うーん」




「少し話ししてくれるだけでいいんだよ。頼むっ!」




ナツは(女かぁ、別にどうでもいいんだけどなぁ)と思ったが、今日がいい日だったこともあり断らなかった。



了承を得た南は満足そうに後ろを振り向き


「さくらぁ」と呼んだ。



[サクラ]




この女の娘がこの先のナツを大きく変えていく事はまだ誰も知らない真冬の深夜だった。




二人を引き合わせた南は、少し離れた席で薬をキメて何かブツブツ呟いている。



「う"っ。気持ち悪っっ。このバツMTPT多いんじゃねぇの!?クッソ、吐きに行こ。おぇっ」




[南]



この男もこの先ナツを大きく変えていく。




しかし、今時点ではまだ誰も知らない。






薬以外に幸せまで運んできたこの運び屋。




彼自身、自分の幸せさえもメスカル(新しい人工楽園)へ運搬中だという事もしらないままー




 

今宵は酒と薬に呑まれて静かに夜は更けてゆく。 



今はただ幸せな一時を。 



悲しみはある日突然訪れるから。

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