Vanillaーバーサス
「ヒロシちゃ〜ん、何で呼び出すの?折角マーサと年明け一発目のスケボーをエンジョイしてたのにぃ〜」
[バガンッ!!]
アユムは言いながらハチベーの頭をスケボーで殴りつけた。
「あ"あ"ぁ"ぁ"ぁっ!!
ハチベーの額からは、真っ赤な鮮血が汗のように流れだし、砂の上でのたうち回る。
マーサはナツを見た。
「君、誰?」
「正義の味方だ」
「ハッハ〜!そんで、何!?俺達楽しくないなら帰るぜ」
「つーかさぁ、テメェら何で皆やられてんの?弱っちぃ。クビだクビッ」
アユムは少しイライラしてるみたいだ。
「サシでいこうぜ。お前ら2人と俺ら2人でさぁ」
ナツはコヤジと肩を組んだ。
「南、お前は今日は見学な。戦力外つ、う、こ、く」
「黙れっ!今日はたまたま調子が悪いだけだよ。イタタ」
今からケンカが始まるような雰囲気は微塵も感じられない。
ナツは相手から自分達と似たものすら感じていた。
「チャッチャと済まそうか。いいテンションのうちにね」
そお言うとナツとマーサ、コヤジとアユムが向き合い
「せーの」で始まった。
南は外野から見ながら感心している。
「なんだよアイツラ。ナツもコヤジもかなり強ぇのに、負けてねぇし。五分かよ」
1人で言いながら(休んで正解だったわ)っと思った。
5分くらい経過した時ナツが
「チョイ、タンマな」と中断させた。
「あ"ぁ"!?眠てぇ事言ってんじゃねー!!」
「うるせぇっ、眠てぇんだよっ!おぃっ、俺のビール持って来い!」
メンバーの1人がビールを渡す。
「よっしゃ!今の俺チョー無敵。勝てる気しかしねぇ」
ナツは勢いよくアユムに殴り掛かったが避けられて、逆に殴られた。
「バーカ」
南は笑って
「疲れたぁ」とぼやいた。
そして、バッグからキー[ポンプ]を取り出し、あらかじめ溶かしておいた冷たいのを7メモリを静脈に打ち込んだ。
「ファイトー、いっぱぁーつ!!」
南が元気になった時には勝負の結果が見えていた。
立っているのはコヤジだけで他の3人は立ち上がる気力も無いみたいだった。
「お前らやるじゃん。こんどは酒で勝負はどうよ?」
「いいねぇ、俺とマーサのモットーは酒とノリだぜ」
4人が笑い話してると南が叫び出した。
「俺、チョー元気!お前ら皆掛かって来ーいっ!」
「帰って寝ろよ、南」
午前9時の青空はグルグル回って少年達の笑い声を吸い込んでいった。




