表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
96/214

【文化祭準備編最終】僕はサボる事に全力を注ぐ

今回で文化祭準備編は終わりです!

文化祭に無頓着な光晃はどんな行動をとるのか

では、どうぞ

 昨日、僕は葵衣と優奈と話し合い、文化祭準備に参加しない事を決めた。体育祭もそうだけど、学校行事の時だけ仲間意識を持たれても困るし、そもそも、どうして1学期の始めに体育会系の行事があると思う?これはみんなに考えてもらいたい


「光晃、文化祭準備に参加しないのはいいけど、今日1日は何をして過ごすの?」


 葵衣の言う通り、文化祭準備に参加しない間の時間をどうやって過ごそうかってのは決めてない


「まだ何も決めてないよ。でも、できるだけ出歩かない方がいいかもしれない」


 何をするかは決めてなくても出歩かないほうがいいのは間違いない。葵衣と優奈の2人と一緒なら補導される危険はないけど、学校の連中に見つかったら面倒だ


「え?何で?」


 不思議そうに聞いてくる優奈。優奈は高校生じゃないから出歩いたところで何も問題はないけど、僕は高校生だから補導されるのはもちろん、学校の連中に見つかった時、強引に学校に連れて行かれるかもしれない


「葵衣と優奈の2人と出かけたら補導される心配は少なくなると思うけど、学校の連中……それも、同じクラスの奴に見つかったら僕は強引に学校に連れて行かれる可能性があるから」


 学校の連中が駅周辺に来なければ問題はないんだけど、食品関係は駅周辺のスーパーの方が品揃えがいい。この情報を学校としてどれだけ把握しているかは知らないけど、万が一って事もある


「そう。それじゃあ、家にいた方がいいね」

「うん」


 わかってくれて何よりだよ。優奈。まぁ、ここを特定されたらアウトなんだけどね


「ん?誰か来たみたいだね」


 インターホンが鳴り、誰かが来たことを知らされる。この場所は葵衣の友達の紹介だから知っている人と言えば葵衣の友達くらいだけど……


「あ、私が出るね」

「うん。それと、北南高校の関係者なら僕はいない事にしておいてね」

「わかった」


 葵衣はインターホンの受話器を取った。出る前に僕はいない事にしてって頼んだから北南高校の関係者でも特に問題はない。葵衣の事だから真理姉さんと紅葉さんには教えてるだろうし


「葵衣にはいない事にしてと言ったし、北南高校の関係者でも問題はないはずだけど……」

「何か心配な事でもあるの?」


 僕の顔を覗き込む優奈


「僕の従姉と幼馴染は少し強引なところがあるからね。強引に葵衣を言い負かしてこの部屋まで入ってくるかもしれない」


 真理姉さんも秀義も強引に相手を従わせようとするところがある。そして、葵衣は押しに弱いところがあるから言い負かされたらアウトだ


「いないって言ってるのに強引に入って来ようとするのかな?」


 優奈の疑問は尤もだけど、それをやってしまうのが真理姉さんと秀義だ


「光晃、真理さんと秀義君と理沙さんが来てるけど?」


 葵衣、僕はいない事にしてくれって言ったのにどうして聞きに来るのかな?


「僕はいないって言った?」

「うん……でも、いるはずだって聞かなくて……」


 やっぱり……理沙がいるのは予想外だったけど、真理姉さんと秀義がいるのは予想できてた


「はぁ……もう1度いないって言ってしつこかったら警察を呼ぼう」

「「え……?」」


 僕の出した決断に対して信じられないって顔してるけど、僕は文化祭に参加する気は全くない。指導案にこれと言った記載はないから教師としてどうかって言えない以上は警察に通報し真理姉さん達を不審者として捕まえてもらうのが手っ取り早い。動いてくれるかは知らないけど


「信じられないって顔しているけど、僕は文化祭の準備に参加するつもりはないよ。それに、どうせ真理姉さん達の目的は僕を文化祭の準備に参加させる事だから」


 真理姉さん達の目的は僕を学校に連れて行って文化祭の準備に参加させる事だろうから本来なら居留守を使ってもよかった


「で、でも……警察に通報はさすがにやり過ぎじゃない?」

「葵衣、僕にとって北南高校の文化祭なんてどうでもいいんだよ。元・実習生がメチャクチャにして文化祭ができなくなっても僕にとってはどうでもいい事だったんだよ。だけど、学校に行ったのは葵衣に言われたから。この意味が理解できるかな?」


 僕はあえて葵衣の為に学校に行ったとは言わずに葵衣に言われたからって言ったけど、それがどういう意味に捉えたかは葵衣の捉え方に任せる他ない


「うん。光晃は私の為に学校に行ってくれたんだよね」

「そうだよ」


 学校は基本的に誰かの為に行くものじゃないけど、僕にとって北南高校に通うのは自分の為じゃない。真理姉さんに言われたから、今は葵衣に言われたからでもあるけどね


「じゃあ、真理さん達に光晃はいないって強く言ってくる!」

「うん」


 葵衣は嬉しそうに受話器の方へ歩いて行った


「光晃、学校って自分の為に行くんじゃないの?」


 さっきまで黙っていた優奈のグウの音も出ない質問が飛んできた


「本来ならそうだけど、僕が今の学校に行ってるのは自分の為じゃない。従姉に言われたから行ってるだけだよ。別に転校しても僕は構わない。いや、僕にとって転校して別の学校に通った方が精神的にも楽だし」


 居心地の悪い学校に通うくらいなら転校して居心地のいい学校に通った方がいいに決まってる


「そう……でも、いいんじゃない?光晃が嫌なら転校するのはアリだと私は思うよ」


 優奈は僕を否定しない。都合のいい女と言われればそうかもしれない。だけど、他人から肯定される事がたまらなく嬉しい


「ありがとう、優奈」

「どういたしまして」


 葵衣が悪いわけじゃないけど、優奈といた方が楽なのは優奈は僕を否定しないからだ。それと結婚するのとは話が違うけどね


「光晃、強く言ったら真理さん達は諦めてくれたよ!」


 嬉しそうな顔をした葵衣が戻ってきた


「そう。ありがとう、葵衣」

「どういたしまして!光晃の為だもん!これくらい当たり前だよ!」


 僕の為か……年上の女性に自分の為って言われたら嬉しい。それに、優奈もそうだけど、葵衣も僕の嫌がる事はしない。いや、葵衣は無意識のうちにやってしまうけど、指摘したら反省してやらなくなるって言った方が正しいか


「何か疲れちゃったね」

「「うん……」」


 何かしたわけでもないのに疲れた。原因は北南高校の連中に関わったからだと思うけど


「疲れたついでに聞くけど真理姉さん達は何の用で来たの?」


 僕はどうやってこの場所を突き止めたかは聞かない。優奈は真理姉さんや秀義の連絡先を知らないし、僕は真理姉さん達に自分がどこにいるかなんて絶対に教えない。となると葵衣が教えない限りは突き止められる事はない。だって、真理姉さんや秀義に尾行される時間はとっくに家にいるし


「文化祭の準備を手伝わせるってさ」

「やっぱり……」


 思った通り文化祭準備を手伝わせる為に僕を引きづりだそうって魂胆か……でも、僕にはそんな気全くないんだけど


「どうするの?光晃?明日も来るみたいだけど」


 明日も来るのか……面倒だなぁ……明日は居留守を使うか


「明日は居留守を使おう。今日は葵衣が対応してくれたけど、毎回毎回だと疲れるでしょ?」

「う、うん、1回や2回ならいいけど、文化祭の準備期間ずっと対応するのはちょっと……」


 ここにきて葵衣も真理姉さんと秀義の面倒さに気が付いたみたいだ


「じゃあ、次に来た時は居留守を使うとして、このマンションは葵衣の友達の親が管理してるんだっけ?」

「うん、そうだけど?それがどうかしたの?」


 真理姉さんの事だから強引に入るために管理会社に問い合わせるかもしれない。


「真理姉さんの事だから管理会社に問い合わせて強引に入ってくるかもしれないからこの部屋に入りたい旨の問い合わせには応対しなくていいって伝えておいてもらっていいかな?」

「うん、わかった」


 とりあえず管理会社はこれでいいとして、他に考えられる可能性は外出の時だけど、僕達の中の誰かが買い出しに行って時間帯と運が悪ければ真理姉さんか秀義が強引に入って来ようとするかもしれない


「それから、買い出しも含めて極力外出はしないようにしよう」

「「どうして?」」


 不思議そうな優奈と葵衣。そっか、この2人にはオートロックの落とし穴から説明しなきゃいけないのか……


「このマンションはオートロック式で安全に見えるでしょ?」

「「うん!」」

「でも、オートロックには落とし穴があるんだよ」


 マンションのオートロックには落とし穴がある。外から侵入するとか、1度中に入ったらアウトとかじゃなく、もっと基本的な部分に


「落とし穴?何それ?」

「私も知りたいな」


 葵衣と優奈は2人揃ってキョトンとした顔をしている。優奈の家は旅館だし、葵衣は1人暮らしを経験してはいるけど、オートロック式のマンションじゃなく普通のアパートだったから詳しくは知らないんだっけ?


「まず1つはこのマンションの住人が帰宅した時に隙を見て侵入できるって部分が1つ。もう1つはこのマンションの住人が買い物か何かでマンションを出る隙を見計らって侵入できるって部分だよ」

「「?」」


 今の説明だけじゃピンとこないのは無理もない。オートロック式のマンションに住んだことがないなら当たり前だ


「1つ目だけど、例えば、葵衣がこのマンションの住人で優奈が侵入者だとするでしょ?」

「「うん」」

「葵衣が帰宅した時に後ろから知らない誰かが付いて来たらどう思う?それも普通の恰好の人が」


 見るからに怪しい恰好をしていたら誰だって怪しいと思うに決まっている。だけど、普通の恰好をしている人が後ろから付いて来たらどう思う?


「う~ん、私なら友達が出ないから私の後を付いて来ているのかな?って思うし、無理があると思うけど、家の鍵を落としたのかな?って思う」

「それはどうして?」

「宮下さんが普通の恰好をしているからかな」


 そう、見るからに怪しい恰好をしていると不審に見えるけど、逆に普通の恰好をしていたら目的が何であれ怪しいとは思わない


「葵衣が言うように普通の恰好なら友達が約束の時間に来たのに応答しないから自分と一緒に入ってきたくらいにしか思わない。じゃあ、次に出る隙を見計らって侵入できるって部分の説明に移るよ」

「「うん!」」


 何か僕が授業しているみたいになってきているのはいいとして、次の説明だ


「出る隙を見計らって侵入できるって部分だけど、マンションの住人はエントランスで初めて侵入しようとしている人を見るでしょ?」

「そりゃ、家の中からエントランス全体が見えるマンションなんてないんじゃない?」


 僕の問いに優奈が当たり前の回答をする。マンションの部屋からエントランスが見えるなんて事はない。各部屋にエントランスの様子が確認できるものがなければね


「優奈の言う通りだよ。つまり、自分がエントランスに行くまでその人が何をしていてもわからないから自分が出るのと入れ替わりで侵入者がマンションに侵入したとしてもその人が不審者かどうかなんて判断できないんだよ。雑な説明になってしまったかもしれないけど、これがオートロックの落とし穴だよ」

「「へぇ~」」

「オートロックって便利だけど、1度中に侵入されたらどの階、どの部屋にも侵入し放題だし、葵衣と僕は真理姉さんと秀義に顔が割れてる。それに、優奈が外出するなり帰宅するなりで真理姉さんか秀義に付いて来られたら面倒だから外出はしないようにってそう言う話」

「「うん!わかった!」」


 他の住人に対しては対策できないけど、せめて身内だけでも対策しておきたいのは


 こうして僕達の1日は話をしたり、ゲームをしたりして終わった。その後、真理姉さん、秀義、理沙の3人が尋ねてきたけど、僕達は居留守を使う事でそれをやり過ごした。でも、文化祭準備期間の間、ずっと来るとは思わなかったけどね

今回で文化祭準備編が終わりました!

結局、光晃のした文化祭準備って出店と劇を決め、その後で破損したものを直す程度で終わりました。後は観光したり家出したり。まぁ、教師や学校の事に無頓着な光晃がちゃんと文化祭準備に参加するとは思ってませんでした


今回も最後まで読んで頂きありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ