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【文化祭準備編21】暇な時間ほど苦痛なものはない

今回はマンションからのスタートです

マンションに着いた光晃達はどう過ごすのか?

では、どうぞ

 僕達は今、大海町を離れていた。僕と葵衣からしてみれば自分の住んでいる街へ戻ってきてという認識であり、優奈からしてみれば田舎から出て都会に来ているという認識だろう。


「光晃、宮下さん、マンションに行こうか?」

「「うん」」


 葵衣の案内の元、僕達は葵衣の友達が提供してくれるというマンションに向かった


「ところで葵衣に聞きたい事があるんだけど」

「何?」

「葵衣の友達の提供してくれたマンションってどれくらいで着くの?」

「ん?すぐそこだけど?」


 葵衣が指差した先には10階建てくらいのマンションらしき建物が見える


「え?目と鼻の先なの?」


 駅から見えるマンションなら入居者なんてすぐに来るだろうけど、どうして人が来ないんだろう?


「うん、そうだけど?それがどうかしたの?」

「いや、なんでもない」


 僕は若干の疑問はあったものの荷物を下して一息つきたいのでマンションに行く事にした。優奈も長時間列車に乗ってて疲れてるだろうし


「着いたね」

「「うん」」


 マンションに着いた僕達は何とも言えない雰囲気になっていた。なんていうか、初めて友達と一緒に住むみたいな感覚?


「話は荷物を下してからにしようか?」

「「うん」」


 部屋はちょうど3部屋あり、誰がどの部屋を使うかの相談は一切してないけど、自然な流れで使う部屋は決まった


「あ、真理姉さんに連絡してない……」


 部屋で1人になってから気づいたけど、僕はここ3日間、真理姉さんに1回も連絡してなかった。


「まぁ、いいか。それより、少し疲れたな……ちょっと横になってからリビングに行こう」


 幸いな事にベッドを始めとする家具は備え付けのがあったから僕達はカバン1つで過ごす事ができる。でも、それと旅の疲れは別問題だ。


「どうせ優奈と葵衣の荷物整理は時間が掛かるだろうし」


 僕はベッドに寝そべり、そのまま目を閉じた


「─────い!」


 誰かが僕を呼んでる……誰?僕を呼ぶのは?


「────せい!」


 何だよ……うるさいなぁ


「光晃!!」

「んあ?」


 目が覚めたら葵衣と優奈の顔がドアップで目の前にあった。そうか、さっきの声は葵衣だったんだ


「ふふっ、おはよう。光晃」

「やっと起きた……」


 寝起きの僕を見て微笑む優奈と呆れ顔の葵衣。この2人を見てると葵衣が父親で優奈が母親ってところかな?


「おはよう。優奈、葵衣」

「「おはよう」」


 僕は横になって軽く目を閉じたつもりがいつの間にか寝てしまったみたいだ。リビングで待ってた葵衣と優奈は僕がいつまで経っても僕が来ないから部屋まで様子を見に来たってところかな?


「今、何時?」

「「は?」」


 時間を聞いただけなのに優奈と葵衣に威圧される僕。アレだ。デートに遅れた時の彼女の反応だ


「ごめん、謝る方が先だったよね」

「「わかればよろしい!!」」


 葵衣と優奈による無言の圧力によって僕は謝るしかできなかった。だけど、迷惑を掛けたら謝るのは当たり前だよね


「ところで、今、何時?」


 僕が起きて毎回やる事。それは時間の確認。僕は起きた時間でやる事を決める。


「今は午後の3時よ」


 優奈が時間を告げると同時に携帯を見せてきた。時間は15時を表示しているから優奈の言う通り現在は午後だ


「そう。ところで葵衣と優奈はお昼はどうしたの?」


 僕達がここに着いたのは昼ちょっと前。その時は当然、昼食は食べてなかった。で、そこから部屋に入ったから寝ていた僕は当たり前だけど、葵衣と優奈は昼食を食べてない事になる


「私と宮下さんはハンバーガーを食べたよ。で、光晃にはお弁当屋さんのお弁当があるから」

「ありがとう、葵衣」

「うん!」


 僕は葵衣の頭を優しく撫でる。


「むぅ~」


 葵衣の頭を撫でたら優奈が剥れた。そんな優奈を見てると僕はハーレム系のラノベ主人公はよくやるなと思う。だってそうでしょ?複数の女性を平等に扱えるんだから


「優奈も撫でてあげるからおいで?」

「うん!」


 僕はハーレム系のラノベ主人公を尊敬しつつ優奈の頭を葵衣と同じようにやさしく撫でた


「「幸せ~」」


 猫のようにすり寄ってくる葵衣と優奈を見ると年上かどうか疑いたくなるけど、こんな2人でもしっかりしているところはしっかりしてるから文句は言えない


「こんな事で幸せを感じてたら身が持たないよ?」


 葵衣か優奈と結婚したらきっと蒸発するんじゃないかな?


「「いいの!!」」

「あ、そう」


 本人達がいいなら僕は構わないからいいんだけど、どこか釈然としないなぁ……


 しばらくの間、優奈と葵衣の頭を撫で続けたけど、僕のお腹が鳴った事で一旦終了。あのまま撫で続けたら腱鞘炎になるところだった


「ところで僕のお昼は弁当だって言ってたけど、何弁当なの?」


 葵衣が僕の昼食は弁当だって言ってたけど、何弁当かは聞いてなかった。何弁当なんだろう?から揚げかな?エビフライかな?


「天ぷら弁当を買って来たんだけど、光晃って天ぷら嫌い?」

「いや、天ぷら弁当で大丈夫だよ」

「そう、よかった」


 泣きそうな葵衣を見たら例え嫌いだったとしてもハッキリ嫌いだなんて言えるはずがない


「じゃあ、戻ろっか?」

「そうだね、僕はもうお腹がペコペコだし」


 優奈の一声で僕はリビングに向かう


「…………」

「…………」

「…………」


 僕は今、葵衣達が買ってきてくれた弁当を食べてるんだけど、正直、食べづらい。葵衣と優奈にじーっと見つめられて非常に食べづらい


「あ、あの、食べづらいんだけど……」

「「お構いなく!!」」


 構うって……僕は動物園の動物じゃないんだから


「見つめられると食べづらいんだけど?」

「「気にしないで!!」」


 気にしないんじゃなくて、気になるんだよ……でも、葵衣と優奈は僕が弁当を食べてる間は見つめ続けるだろうし、気になるけど、気にしないようにしよう


「ごちそうさま」


 僕は葵衣と優奈に見つめられ続けながらも弁当を完食。本当に食べづらかった


「「うん!!」」


 葵衣と優奈が作ったわけじゃないのに自分の料理を完食されたかのような表情だけど、僕がご飯を食べてる光景がそんなに珍しかったのかな?


「さて、これからどうしようか?」


 ご飯を食べ終わった後、これからどうしようかを迷っていた。丈一郎さんに身を隠せとは言われ、葵衣の友達からこのマンションを提供されたけど、この部屋には娯楽と呼ばれるものは何もない


「どうしよっか?」

「やる事もないしね~」


 葵衣と優奈もこれからどうしようかは決めてなかったみたい。僕1人ならやる事がない時は寝るんだけど、さすがに女性が2人いる状態で寝るってのもどうかと思う


「やる事ないと暇だよね」

「「だね~」」


 前にも思ったけど、忙しい時は暇がほしいと思う。だけど反対に暇な時は何かやる事がほしいと思う。これって矛盾してる


「前から気になってたんだけど、光晃が家出した時は暇な時間って何して過ごしてるの?」


 葵衣が教育実習生だった頃、僕は家出した事があった。その時はゲームして本を読んで寝たけど


「僕1人で家出した時に暇な時間はゲームして本読んで寝るけど今は葵衣と優奈がいるし、そうもいかないでしょ?」


 僕1人がゲームして本読んで寝たら葵衣と優奈が暇になってしまう。それに、目の前でゲームしてるのを見るのって飽きてくるし


「私は光晃のゲームしてる姿を見ててもいいけど、水沢さんは?」

「私もそれでいい」


 優奈と葵衣がそれでよくても僕はよくない。優奈と葵衣に横から覗き込まれたら僕の理性が持たないし


「葵衣と優奈はそれでいいかもしれないけど、横から覗き込まれでもしたら僕が持たないよ」

「「なんで?」」


 2人とも自分の容姿に気付いてないのかな?


「葵衣も優奈も美人だし、胸だってあるでしょ?そんな2人に横から覗き込まれたら僕の理性が持たないよ」


 セクハラ親父と罵ってくれて構わない。だけど、僕は事実を言ったまでだ


「「び、美人……そ、それに、光晃が私に欲情してくれるんだ……」」


 僕はてっきりセクハラ親父って罵られると思ってたけど、葵衣と優奈は顔を真っ赤にするだけで罵ってはこなかった


「罵られないのはいいけど、葵衣も優奈も顔が赤いよ?大丈夫?」

「「お、お構いなく……」」

「あ、はい」


 葵衣と優奈の顔が赤い理由を僕は深く尋ねる事はしなかった。聞いても教えてくれないだろうし、無理に聞き出すような事はしたくない。何より僕は無駄な事はしない主義だし


「ま、葵衣と優奈の顔が赤い理由は置いといて、これからどうしよう……」

「「寝る!!」」

「じゃあ、各々の部屋に戻って寝ますか。葵衣、優奈、おやすみ」

「「待て」」


 部屋に戻ろうとしたら葵衣と優奈に肩を掴まれた。え?寝るだけなら部屋に戻ればよくない?


「な、何かな?」

「「一緒に寝ましょ?」」


 葵衣、優奈、一緒に寝るって言ってもどこで寝ればいいんだよ……部屋には備え付けのソファーとかあるけど


「一緒に寝るって言ってもどこで寝るの?」

「そこに布団が敷いてあるでしょ?」


 葵衣が指差した先には布団が敷いてあった。え?まさか、そこで寝るの?


「うん、敷いてあるね」

「そこで一緒に寝よ?ね?光晃?」


 僕を誘惑する優奈。だけど、僕はこの程度の誘惑には屈しないよ。泣かれでもしたら面倒だから一緒に寝るけど


「わかったよ。布団が敷いてあるなら一緒に寝るよ」


 僕は経験上知っている。こういう時は少数意見は問答無用で切り捨てられ、多数意見が認められる。そして、女性2人が揃った時の僕の意見は却下される事を


「「やった!」」


 僕が諦めて葵衣達と一緒に寝る事を許可したなんて微塵も感じてない様子の2人。ま、本人達が嬉しそうだからいっか。


「で、僕はどこで寝ればいいのかな?」


 いっしょに寝るのはいいとして、僕はどこで寝ればいいんだろう?


「「真ん中!!」」

「あ、はい」


 僕は幼い子供じゃないなんてツッコミを入れるのも葵衣と優奈に意見するのも面倒なので、これ以上僕は何も言わない。それに、このつかの間の平穏を満喫するとしよう





今回はマンションからのスタートでした

これはルームシェア?になるのかな?

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました

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