【過去編74】僕は永山との決戦に臨む(後編)
今回は前回の話の続きです
永山は反省するのでしょうか
では、どうぞ
僕は持田さんの一件で教師に成果を求める事をしなくなった。今思い返せばそう思う。僕がこうなったのは持田さんのせいだ!と言うつもりは全くなくてむしろ持田さんの一件があったからこそ僕は教師に成果を求める事をしなくなったし、教師に何かを期待する事もなくなった。そんな話はさておき、永山との対決話の続きをしよう。
「確信?岩崎君、何言ってるの?」
持田さんは僕が何を言っているのか理解できないと言った顔をしていた。言葉の意味じゃなく、僕が永山にした質問の意図が理解できなかったと言った感じだった。でも、それは持田さんだけじゃなく、華菜さん、真理姉さん、智花さん、二枝。そして、質問に答えていた永山も同じ。僕だけがわかっていればいいとは言わなかったけど、まぁ……何て言ったらいいのかな?永山の言葉全てとは言わないけど、僕の質問に答えた永山の言葉は嘘くさかった。とだけ言っておくよ
「持田さん……それに、持田さんのお母さんや真理姉さん達もそうだけど、永山先生の答えに納得しました?」
永山の答えについて個人的な感想を言わせてもらうと1つ目の質問であるイジメの相談を受けたかどうかについては受けたか受けてないかしか答えようがないからこれはいい。2つ目の質問。宿泊学習の最中だったという事や金銭的被害がなかったとはいえ、人のものを盗むのは窃盗。つまり、犯罪だ。筆箱も然り。で、筆箱を破壊したのは完全に器物破損。だけど永山は財布の事に関しては指導したけど、他の事に関しては指導したとは言ってなかった。これを考えると永山は大した指導力はない。これが僕の率直な感想
「「「「「………………」」」」」
僕の問いに何も答えなかった持田さん達。この時の沈黙は答えなかったのか、それとも、答えられなかったのか……あの時あの場にいて僕の身近にいる人物にしか聞く事は出来ない。別にあの時はどうして黙っていたのかを聞いたところで永山のした事が消えるわけじゃないから聞かないけど
「だんまり……じゃあ、僕なりの勝手な解釈だけど、納得はしてないけど、先生方だって仕事があるから仕方ない。これでいいかな?」
持田さん達が何も答えない以上、僕が独自解釈をした上で話を進めるしかなかった。そして、その解釈でよかったのか、黙っていた持田さん達はコクリと頷いた
「さて、永山先生。持田さんや持田さんのお母様、僕の従姉とその友達姉妹は教師は忙しいという事を理解してくれました。それを踏まえてですが、先生は持田さんのイジメの件を他の先生に話し、イジメを行っている生徒にはちゃんと指導した。これで間違いありませんか?」
「うん、間違いないよ。私は持田さんがイジメられている話を他の先生にして情報共有をしたし、イジメを行っていた生徒には指導した」
会議室に入った時や玄関で僕を見るたびに注意してくる時とは違い、落ち着いて僕の質問に答えた永山。その態度からはどこか余裕が感じられた。でも、そんな永山の余裕も次の一手で崩れ去る事となる
「そうですか。じゃあ、この音声は何ですかね?」
僕は携帯の中にあった音声データの1つを再生した。この音声は秀義や鶴田君を始めとした同級生達が集めてくれたものだ。
『最近持田さんからよくイジメられてるって相談されるんですけどー、いちいち私に相談しないで自分で解決しろって思うんですよねー』
再生されたのは永山の職員室でのやり取り。その一部始終。持田さんの筆箱が壊されてから1週間前経った日に僕が聞いたのと全く同じ台詞。違ったのは日にちくらいだった。
『永山先生、また持田ですか?』
録音された音声から聞こえたのはドラマ厨の声
『そうなんですよー、最近持田さんの持ち物が隠されたり、盗まれたり壊されたりで……本当に嫌になりますよ!私だって忙しいのに』
『永山先生も大変ですねぇ、それじゃなくたって先生のクラスには岩崎光晃っていう面倒な生徒がいるというのに持田のイジメという問題まであって』
『本当ですよ!岩崎君1人でもめんどくさいというのに持田さんのイジメまで面倒見切れないですよ!』
音声データはここで終わっていた。ドラマ厨と永山はイジメ問題に向き合う気なんて全くなく、それどころか僕を面倒な生徒だと思っていたようだった。僕を面倒な生徒だと思うのはいいとして、イジメ問題を雑に扱っちゃダメでしょ
「「「「貴女ねぇ!!」」」」
「ヒッ……!」
再生が終わり、真っ先に立ち上がったのは言わずもがな華菜さんと真理姉さん達だった。華菜さんは親として、真理姉さん達は教師として許せないものがあったんだろう。そんな華菜さんと真理姉さん達の迫力に押されてか永山は短く悲鳴を上げた
「持田さんのお母様も真理姉さん達も落ち着いて。永山先生のような重箱の隅を突いてくるような事しか出来ない教師に目くじら立てても仕方ないでしょ」
華菜さんと持田さんしかいないのなら教師ごときに目くじら立てても仕方ないと言うところだったけど、真理姉さん達の手前そうもいかず、僕は永山を貶す事でその場の安定を図った
「止めないで!岩崎君!私もう我慢の限界なの!」
「そうだよ!光晃!従姉として……同じ教師として私もこれは許せない!!」
「光晃君!私もこれはちょっと許せそうにない!」
「光晃!私は過去に似たような事をしてしまったけど、これは許せそうにない!!教師として!人として!」
止めてはみたものの完全にお怒りモードの華菜さんと真理姉さん達。僕も親や教師になったらこんな事が言えるのかな?と一瞬思った。でも、僕だったら多分怒らずに教師をひたすらイビリ抜くんだろうなとも思った
「岩崎君……大変な事になっちゃったね」
保護者陣がお怒りモードなのを見て苦笑いする持田さん。第三者が怒り心頭になると当事者は逆に落ち着くものなんだ。持田さんを見てそう思った
「これじゃ話が前に進まないよ……」
「そうだね、あれじゃ話し合いどころじゃないよね……」
僕と持田さんは永山に詰め寄る大人達を見て溜息を吐いた。怒り心頭で詰め寄る保護者陣とそれを何とかしようと言い訳をする永山。空想上の物語ならこういった場面は怒鳴って落ち着かせる場面だったんだろうけど、醜い大人のやり取りにそんな無駄なエネルギーを使うのは馬鹿らしいと考えた僕は─────
「持田さん、ちょっと待ってて」
「うん。でもどうするの?お母さん達を止めるいい方法でもあるの?」
「まぁね。ここは任せて」
「うん!」
持田さんと少し話をして永山に詰め寄る大人達の元へと向かった。そして…………
「ねぇ、持田さんのお母さんに真理姉さん達」
「「「「何!?今忙し────────」」」」
「今は僕と永山先生が話し合いをしているんだけど?大人しくできないの?」
「「「「ひっ……!!」」」」
僕は全力で低い声を出し、永山に詰め寄っていた保護者陣を威圧してみた。これじゃ僕がイキってるみたいに聞こえるから言い換えよう『怒り心頭で教師に詰め寄る大人を脅した結果……』ってね。あれ?あんまり変わって無くない?何かアホな動画のタイトルみたいになってない?気のせい?これについて考えてると話が前に進まないからこの話はここまでにしよう
「さて、保護者の方々。お怒りはご尤もですが、一旦元の位置にお戻り下さい。先生だって貴女達がお怒りだと話すものも話せないでしょ?」
「「「「で、でもッ……!!」」」」
華菜さんも真理姉さん達も永山に対して余程腹が立つのか僕の提案に異を唱えてきた。
「でもじゃないよ。戻れって言われたんだから大人しく戻る。大丈夫、僕に任せてくれればいいから」
たかが中学生に何が出来る?僕を知らない大人ならそう思う。そう、ある人物を除いては。その人物とは……
「そうだね、岩崎君の言う通りだね。岩崎君に任せていれば全て解決しちゃうもんね!」
そう。二枝だ。コイツは僕が小学生の時にやり合った教師の1人で僕が教師に対して何とも思ってない事や、特に特定の教師を必要としていない事も知っている数少ない人間だった。特定の教師を必要としていないって真理姉さんが知るのは僕が高校入学してからだし
「全て解決とはまではいかないにしても知佳さん達が怒鳴って永山先生に詰め寄るよりかはマシな結果は残しますよ」
今もそうだけど、僕は学校関係でのトラブルを解決する力なんてない。ただ、教師に怒鳴るだけ時間の無駄であり、教師は言い訳のように指導したとか言ってくる。だったら文句を言う側は出来てないって言い続ける。僕にとってはただそれだけだった
「うん、そうだね……私達が怒鳴って詰め寄るよりも岩崎君に任せていれば安心だね」
僕と二枝のやり取りを見て真理姉さんも智花さんも華菜さんですら大人しく元いた自分の位置に戻っていった。考えてみればこの時はどうしてこうも都合よく引き下がったんだろう?って思う
「い、岩崎君、助けてくれてありがとう……」
永山は僕が助けたと思ったのか珍しく礼を言ってきた。でも、それは大きな勘違い。僕は永山を助けたわけじゃない。
「別に僕は永山先生を助けたわけじゃありません。持田さんのお母さんや真理姉さんが怒る理由も何となく解りますから。それは置いといて、永山先生」
「何かな?」
職員室での陰口を流されても平然とした様子の永山。コイツは神経が図太いのか、それとも、陰口を叩いた事を悪いと思ってないのか……それを確認するのは今となっては不可能に近いけど、この時の永山はどう思っていたんだろう?そして、横目で華菜さん達の様子を見ると立ち上がろうとしたところを持田さんに取り押さえられてる華菜さんの姿があった事を言っておこう
「先生は職員室でいつも生徒の相談を平然と笑い飛ばしてるんですね」
「「「「「「なっ────────!?」」」」」」
僕の言葉に永山だけじゃなく、持田さんや華菜さん、真理姉さん達ですら驚愕の表情を浮かべた。僕だっていきなり同じ事を言われたら驚く
「あれ?違うんですか?」
そんな永山や持田さん、華菜さんや真理姉さん達を無視し、僕は続けた
「ち、違う!あれはちょっと息抜きに他の先生と世間話をした時にウッカリ出てしまっただけで……持田さんのイジメについて真剣に考えたし、岩崎君の事を面倒な生徒だなんて思ってないよ!」
僕の指摘を否定した上で流した音声にあったのはちょっとした他の先生と世間話をした際にウッカリ出てしまったと言う永山。でも、そんな言い訳が世の中で通用するはずがない事は中学生の僕でも解る。同時に流した音声にあったのが永山の本心だって事もね
「息抜きにした世間話でウッカリ出てしまった。ですか……」
「そ、そうだよ!誰にだってウッカリ口走っちゃったって事くらいあるでしょ?それと同じだよ!」
永山の言う通りウッカリ口走るって事はある。例えば、ウッカリ本音が出てしまったって事なんかはね。それでも永山のはウッカリレベルじゃないんだけど
「確かに永山先生の言う通りウッカリ口走っちゃったってのはない話じゃないですね」
「でしょ?私のもそ────────」
「ですが、先生のはウッカリだなんてレベルじゃない」
「え……?」
自分の言い訳が通用すると思ったのか永山の表情は一瞬明るくなった。しかし、僕がウッカリというレベルを超えていると指摘したところで永山は明るい表情のまま固まった
「え……?じゃないですよ。アンタのはウッカリってレベルじゃない。そう言ってるんだよ」
「あ、アンタ!?岩崎君!先生に向かってなんて口の利き方してるの!!」
「別にいいでしょ。僕はアンタを教師だとは……いや、目上の人間だとは思ってないし。人の相談を影でバカみたいに笑い飛ばすような人間を教師と、目上の人間だと思う人なんていると本気で思ってるの?」
今だったら永山みたいな人間は大量にいるだろう。仮にそんな人間が教師になったら尊敬なんてされないのは目に見えている
「私は教員免許を持って学校に来ているから先生なんだよ!?」
教員免許を持って学校に来ているから先生。これってどうなんだろうね?
「教員免許を持っているのは永山、アンタが大学でそういった勉強をして資格を取って採用されたからでしょ。ああ、僕の言い方が悪かったね。教師だろうと何だろうと人として腐っている人間が尊敬されるわけないでしょ?って話をしてるの。その辺理解出来てる?」
教師だろうと警察官だろうと芸能人だろうと人として腐ってたら終わりだ
「岩崎君は私が人として腐ってるって言いたいの!?」
「言いたいんじゃなくて腐ってるって言ってるの。何ならアンタが腐ってる理由をちゃんと説明してあげようか?ん?」
僕には永山が人として腐ってる理由を説明できる。その自信があった
「どんな理由かな!ちゃんと説明できるんだろうね!!」
持田さんや華菜さん、真理姉さん達が見ている前なのに声を荒げた永山。腐ってるって言われて相当頭にきたらしい
「いいよ。説明してあげる。まず1つ、持田さんのイジメについて大した指導をせずに職員室で笑い飛ばした。2つ、それが1回や2回じゃなく、何回もあった。3つ、これは僕の推測でしかないけど、僕が気に入らないアンタは僕と持田さんの距離感が近い事について執拗に絡んできた。しかも、ただ近いしか言わなかった。3つ目については納得できなくても1つ目と2つ目のだけで十分腐ってると思うけど?その辺どうなのかな?」
陰口を言うなとは言わないけど、さすがに職員室でしていい話じゃないのくらいは大人なんだし解るでしょ。
「せ、先生達が休憩や世間話をしちゃダメだって言うの!?岩崎君、それって差別だよ!?」
人の話を聞いていたのかと聞きたくなるくらい永山の答えはズレていた
「僕は先生方に休憩するな、世間話をするなって言っているんじゃないよ。永山、アンタが職員室でしていた話は世間話、愚痴のレベルじゃないって話をしているの」
「そんな事ない!!あれは世間話、愚痴なの!!」
永山にとって人の困り事を笑い飛ばすのは世間話や愚痴の一部だったらしい。うん、質悪い
「あ、そう。まぁ、アンタがそう言うならそれでいいけど。それが原因でこの学校に来たんだもんね」
「「「「えっ……?」」」」
「………………」
「………………な、何を言ってるの?岩崎君?」
永山が僕の通っている中学に来た理由の一端を話したら真理姉さん達が驚愕の表情を浮かべ、持田さんは無言で僕を見つめてきた。当人である永山はどうしてバレたんだという感じだった
「真理姉さん達が知らない事に関しては無理はないけど、持田さんのお母様は娘さんから聞いてませんでしたか?それに、永山はどうして僕がそれを知っているって顔をしているね。」
真理姉さん達が知らないのは無理なかった。華菜さんが知らなかったのはちょっと意外だったなぁ……持田さんから聞いてるものだとばっかり思ってたし。で、永山はどうして僕がそれをって顔してた
「そ、そうだよ!私の過去を調べるだなんて岩崎君は私のストーカーか何かなのかな!!」
彩さんが教えてくれただけなのにストーカー扱いされるだなんて永山の頭はかなりお花畑だったようだ
「ストーカーじゃないよ。ただ、知る機会があったから知ってるだけ。何なら今ここで話してあげようか?アンタがこの学校に来る前、持田さんと同じ状況にいた生徒がいて持田さんの相談と同じように職員室でバカみたいに笑い飛ばして挙句の果てにその生徒が自殺したって話をさ」
「もう話してるじゃない!!」
「あっ、そうだった。ごめんね、全部話しちゃったね!」
永山が止める前に永山の過去を話してしまった僕。華菜さんや真理姉さん達は思う事があっただろうけど、大人しくしていてくれた
「岩崎君!アンタ最低!!人の黙っててほしい事をベラベラ喋るだなんて!!」
僕を最低と言うなら永山は何なんだろうね?
「僕が最低ならアンタは最悪だ。人の困り事を笑い飛ばしただけじゃなく、自分を頼ってきてくれていた生徒を裏切り、自殺に追い込んだんだからね。前にいた学校の生徒は本当に死んでしまったけど、持田さんだって自殺未遂をした」
「そんなのあの子の精神も、持田さんの精神も弱いから悪いんでしょ!!私が悪いわけじゃない!!」
永山の開き直りとも取れる言い訳。そんな言い訳をして大丈夫なのかと真理姉さん達の方を見たら案の定、取り押さえられている華菜さんの姿があった
「はぁ……永山、アンタにとっては前の学校で自殺した子も持田さんも大勢いる生徒の1人でしかないと思っているだろうからこんな事言っても理解できないけどさ、イジメを受けて精神的に参ってるだけだったらまだマシだよ。本人には悪いけどね。でもさ、アンタに裏切られて死んじゃった子に対してどう責任取るつもりなの?」
イジメていた生徒達が悪いと言えばそれまでだ。教師の裏切りによっての自殺でもイジメを苦にしての自殺でも自殺した子の親族から恨まれるのは間違いないけど
「そ、そんなの、私が死んじゃった子の親に謝ってその学校を辞めるか転勤すればいいだけの話でしょ!!教師の世界じゃそれが当たり前なんだから!!」
辞職や転勤が責任の取り方?それが当たり前?そんなわけないでしょ
「あ、そう。でもね、学校を辞めたから、その学校からアンタが移動したからと言って僕はアンタが過去にした事を許しはしないよ。っていうかさ、アンタが仕出かした事で人が亡くなったり人が生死の境を彷徨ったりしたんだよ。ごめんで済む問題じゃないんだよ?」
ごめんで済んだら警察はいらないというのは正にこの時の為にある言葉だと思う
「う、うるさい!!先生は忙しいの!!1人の生徒に構っている暇はないの!!」
永山は反省の色を全く見せなかった
「はいはい、忙しい忙しい。僕や真理姉さん達、持田さんのお母様がアンタにいくら言っても無駄みたいだから少しばかり痛い目に遭ってもらおうか」
僕はそう言って携帯を取り出し、秀義にメールを出した。件名に拡散希望、本文に永山は全く反省してないようだから秀義達が集めたデータをいろんなところにバラ撒いといてねっていうオマケ付きで
「い、痛い目って何!!どこにメールしてたの!!」
怒鳴る永山からは会議室に入った時みたいな余裕が消えていた
「痛い目は痛い目さ。んで、秀義には拡散希望って題名でアンタが仕出かした事をとりあえずバラ撒いといてって言っといた」
「う、うそでしょ……?そ、そんな事されたら、わ、私は……」
「終わりだろうね。これも身から出た錆って事で諦めなよ」
こうして永山との対決は終わった。その日の帰り際に持田さんのお父さんの職業を華菜さんから教えてもらった。持田さんのお父さんの職業は探偵だった。だから、華菜さんと彩さんは僕の行動を知っていたんだと無理矢理納得した。そうそう、永山だけど、秀義や鶴田君を始めとした同級生が永山の行動をネット、マスコミ、果ては教育委員会にバラ撒いたせいで大変な事になった。大変な事になったのは永山だけじゃないけど
今回は前回の話の続きです
永山は全く反省しませんでした。永山に関して言うと自分のした事が悪い事だとは自覚してないので反省しろと言っても無駄なんですけど。さて、これにて中学2年の話は終わりです。次からは中学3年の話です
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました




