ツインテ少女です!
「おいおいっ!大丈夫か!」
ジュールは驚きつつも無事かどうかを確認した。
女の子は少し目を回していたが、声を掛けられるとすぐに意識を取り戻し、慌てて立ち上がった。
「すっすいません!魔力操作が上手くいかなくて、加減を誤りましたぁ」
あたふたと謝罪を述べる女の子は、丈が膝上ぐらいの白いアルバを着ており、少しカジュアルに仕立ててあるが、聖職者であると分かる。丸く、くりっとした透き通った目が印象的で、ゆるくウェーブがかかった桃色の髪を耳より少し上でツインテールにしている。
「ニルギスさん怪我はないですか?」
「はいっ!大丈夫です。ご心配おかけしましたぁ」
駆けつけた試験官にニルギスは笑顔で答えた。
そもそも、魔法を放てる者はこの入学試験にそこそこいるが、大きな爆発を伴う程の威力を出せる受験者は稀である。
魔法とは大気中の魔素を使用する方法と、体の中に溜まっている魔素を使用する方法があり、どちらも「魔力」すなわち、自分の意思で魔素を操る力が高くなければ、大きな威力を出す事が出来ない。ニルギスが放った魔法は、高ランクの冒険者や王宮の魔法士レベルのもので、調整は失敗していたが、加減を加えてあの威力でなら、全力であれば確かな才能を持っている事になる。
ニルギスが聖職者である事と同時に、魔法の威力にも興味をもったリルテとジュールの二人は、試験用の的があった周辺を、跡形もなく吹き飛ばしてしまった事について、注意を受けながら試験官に連れられていくニルギスを眺めていた。
「なんか小動物みたいで可愛い子だったね」
「そうだなーとても的を吹き飛ばした奴とは思えないな。てかリルテも可愛さでは負けてないけどなー」
「えっ?なんか狙われてるみたいで怖いんですけどぉ」
「そんな趣味ねぇわっ!」
「そういえば、さっき握手した時も両手でだったよね。…早く手を洗わなくちゃ」
「初対面でこの扱い!寝てる間に腹掻っ捌いて腸でソーセージ作って売り出すぞっ!」
「サイコパスっ!?」
ジュールの奥の闇を垣間見たリルテだった。
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