第2話 亡き相棒
少し性的描写があるので注意です
洗面所に着き、鏡で自分の顔を映した。
すると、いつもとは何かが違う感じがした。何が違うのかじっくりと見たところ、顔の輪郭が少々丸くなっていた。それに母さんの言った通り顔つきもいつもと違った。
「……まぁいいや」
顔を洗えば多少は顔つきも良くなるだろ。そう思い冷水を顔にバシャッとかけた。眠気が覚め、視界が少し鮮明になったところで、もう一度鏡を見た。……対して変わってない。本当に病気なのかと思いつつも、尿意がしたのでトイレへ向かった。
トイレに着き、ズボンを下げて相棒を取り出し……あれ?……無い……。
おかしいな……昨日の夜、お風呂に入った時には確かにあったはずだけど……うぅ、漏れそう。
今は用を足すことを考えよう。このまま立ってすると周りに飛び散るだろうなぁ……それにこのまま出来るのだろうか。
う~ん……あぁ、座ってすれば飛び散らずに出来そうだ。
便座に座り、お腹に力を入れて用を足し、トイレットペーパーで相棒があったであろう場所をぎこちなく拭いた。とりあえず母さんに相棒がなくなったことを相談しようと思いながら立ち上がり、水で流す。
リビングのドアを開けると、朝ごはんの支度を終えた母さんがお茶をすすりながらテレビを観ていた。僕が戻っていたことに気が付いた母さんが振り返り
「どう?少しは顔つき良くなった?」
と言った。さらに僕の顔を見てこう言った。
「う~ん……たいして変わってないわね……」
確かに顔つきはあまり変わっていなかった。変わったとすれば眠気が覚めてすっきりしたくらいだ。……と、そんな呑気なことを考えている場合ではなかった。相棒が無くなったことを相談しなくては。
「母さん……」
「うん?なぁに?」
僕はトイレで自分の相棒がいなくなっていたことを話した。
1話目投稿から1ヶ月も経ってしまいました。色々と立て続けに用事が重なって書けない日が多かったのが原因です。多分(言い訳乙
3話からは1週間以内に投稿する(フラグ