無理っくす
なんつーか、かんつーか。
あ、今日みーちゃんの誕生日だ、忘れてた。やべぇ。
俺は今日一日中ベッドの上で過ごした。だってダリいんだもん。
最近ロクに大学に行ってねーな。行ったとしてもほどんど寝てるし。
あぁ、俺何やってんだー。必死こいて勉強してこんなド田舎まで来たっつーのに全然やりたいことやってねー。
ん?そもそも俺のやりたいことって何だったっけ?
やめとけ。
俺?俺、実は女なんだ。いやいや、これってカミングアウトでもなんでもなくて、ただの真実。見た目マジで男にしか見えないし、異常に同性(女)に興味もたれるし。俺的にちょっと複雑なワケ・・・。んまぁ、そうなったのも俺がそうしたワケだし、そもそもこれが俺の姿ってやつ?あぁーワケワカンネ。
えーと、みーちゃんのアドレスっと。ryo-mi-love・・・って勝手に人の名前使うなよ!!つーか俺彼氏じゃねーし。
「誕生日おめでと。」送信。と。
「リョー!!ありがとう!!」
なんか絵文字連発なんですけど。こーゆーの、どう思う?
最近超適当な俺。でもその適当さに身を任せるのって案外楽だったり。バスとか時間割とかテーラーの授業とかなくなっちまえー。アホくさ。だったら何もかも捨てちまえー。やめちまえー。逃げちまえー。俺ってとことん根性なしだよなー。んでもって臆病もんだしさー。イエー。 あいつが羨ましいよ。あいつって誰だよ。お前だよ。でもさー、今のポジションは失いたくないんだよ。ここでやめたら俺の人生何もかも終わりだよ。いや、新しい何かが待っているかも?んなバカな。そんなこと期待するぐらいなら絶望したほうがマシだぜ。
あ、みーちゃん。かわいいよな、みーちゃん。俺好きだよ。でもそれ以上は無理っくす。だってみーちゃん女だもん。俺も女だもん。俺は女でみーちゃんも女。分かったよ、クドいよ。ま、みーちゃんがいいならいいけど。ってよくねえよ。あ、みーちゃんって猫みたいだな。いや、名前とかそーゆーんじゃなくてさ。俺犬より猫のほうが好き。って何言っちゃてんだよ俺、そんなつまんねーこと言うなよな。てか俺の話はもういいよ。つまんねーだろ。
お。晴れてきた。たまりにたまった洗濯物たちが俺を待ってるぜ。
グッバイハニー。