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ある少年の話  作者: 片山
8/11

幕間 日常の裏側で2

「何!? ワイバーンだと!?」


 ここは王城の謁見の間。

 そこで国王は声を荒げていた。


「はい。北の山岳警備隊からの情報によりますと、ワイバーンの群れが突如、様々な方向へ飛び去ったと……そしてその一部、およそ20体が王国へ向かっているとのこと」


 王の前に跪いた騎士はそう報告した。

 20体のワイバーンが王都上空から攻撃を仕掛けてきてはたまったものではない。


「ただ……一つ妙なことがありまして……」


「……妙なこと?」


「はい。山岳警備隊によりますと、ワイバーンは何かから必死で逃げているように見えたと……」


 多数のワイバーンを恐怖させるものとは何なのか。

 しかしこれはあまり良い情報ではない。

 恐怖にかられたワイバーンが王都を通過してくれれば良いが、気の動転したワイバーンが攻撃してくるかもしれない。

 つまり結局やることは変わらない。


「その何かが気になるな……だが今はそれどころではない。ギルドにこのことを報告し、冒険者達を集めてワイバーンの撃退につかせるように。また民へ念のため避難の準備を呼びかけろ。騎士団と魔術隊は王都の防衛およびワイバーンの撃退の準備だ。最早一刻の猶予もない。急げ!」


 王がそう指示を出した時だった。


「大変です、国王陛下!」


「このような時に何事だ」


 突如として現れた乱入者に王は驚く。


「それが山岳警備隊から情報が入りまして……黒い竜が王都へ向かっていると……」


 その言葉に王は今日二度目の声を荒げることになった。



次回更新で完結! 予定です……

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