表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ある少年の話  作者: 片山
6/11

試験

 僕は教室の窓に映った自分の顔をぼんやりと眺めていた。

 相変わらず変な髪だなと我ながら思う。

 僕の髪は短く切られてはいたものの、その髪はところどころはねていて寝癖のようになっていた。

 この髪型もおかしくはあるが、やはり一番おかしいのはその色だろう。

 僕の髪は白と黒が混ざったーーといっても一本一本バラバラというよりは、ある箇所は白である箇所は黒といったように同じ色である程度かたまっているーー奇妙なものになっている。

 こんな髪をしているのは世界中探しても僕だけではないんだろうか?

 なぜこんな髪をしているのかと言われれば、それは魔術的欠陥と言うべきか、あるいは精神的欠陥と言うべきか。まあ、そんな感じだ。

 さて、なぜ僕が窓を眺めているのか?

 理由は簡単。退屈だからだ。

 まあ、普段の授業も退屈なので窓をあるいはその外を眺めているのだが、今日は一段と退屈である。

 何を隠そう、今日は試験である。

 椅子に腰かけた僕の前に置かれているのは無数の問題が書かれたプリント、そして答えを記入する解答用紙。

 いまだに一問も解いていないが、さすがに0点はマズいので何問か解くことにした。といっても、そもそも分かる問題がほとんどないのだが……。

 辛うじて十問程解いたところで、


「そこまで!」


と声がした。

 生徒は皆一斉に走らせていたペンを止め僕もそれにならう。

 これで試験はおしまい。

 後は結果を待つだけだ。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ