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第三十八話:永遠を誓うプロポーズ

新規事業プロジェクト、『ハーモニー・ライフ・ソリューション』の正式な承認を得て、俺の心は大きな達成感と喜びに満ちていた。会社での地位は不動のものとなり、俺のキャリアは新たな段階へと進んだ。この成功は、俺一人で成し遂げたものではない。葵のひらめき、部署のメンバーたちの協力、そして高瀬さんの支えがあったからこそだ。


特に、葵の存在は、俺にとってかけがえのないものだった。彼女の純粋な愛情と、揺るぎない信頼が、俺の心を常に温かく照らしてくれた。彼女がいなければ、今の俺は存在しない。この成功は、何よりも彼女と分かち合いたかった。



プレゼンテーションが成功した夜、俺は葵を都内でも有数の夜景を一望できるレストランへと誘った。窓の外には、煌々と輝く東京の街が広がっている。まるで、俺たちの未来を祝福しているかのように、その光は眩しかった。


美味しい料理を味わいながら、俺たちはプロジェクトの成功について語り合った。葵は、自分のことのように喜んでくれて、その笑顔は、俺にとって何よりも輝いていた。


「吉野さん、本当にすごかったです! 私、吉野さんのプレゼン、一番感動しました!」


葵は、目を輝かせながらそう言った。彼女の純粋な言葉が、俺の心に深く染み渡る。


「葵ちゃんがいてくれたからだよ。君のひらめきがなければ、このプロジェクトは成功しなかった」


俺がそう言うと、葵は少し照れたように俯いた。


食事が終わり、デザートが運ばれてきた。俺は、その時を待っていた。緊張で、心臓が大きく鳴っているのが自分でも分かる。


俺は、ポケットに忍ばせていた小さな箱を取り出した。そして、葵の前にそっと差し出した。


「葵ちゃん…」


俺の声は、自分でも驚くほど震えていた。葵は、不思議そうな顔をして、その箱を見つめている。


「吉野さん…これ、何ですか?」


俺は、箱の蓋を開けた。中には、シンプルなデザインだが、美しく輝く指輪が収められている。


葵は、その指輪を見て、ハッと息を呑んだ。彼女の瞳が、みるみるうちに潤んでいく。


俺は、葵の目を見て、ゆっくりと、そして真剣に、言葉を紡いだ。


「葵ちゃん。君と出会ってから、俺の人生は、本当に大きく変わった。窓際部署でくすぶっていた俺に、君は光を与えてくれた。俺を信じ、支え、そして、俺に生きる意味を教えてくれた」


葵の目から、大粒の涙が、次々とこぼれ落ちる。彼女は、何も言わずに、ただ俺の言葉を聞いていた。


「俺は、君と出会って、初めて人を愛することを知った。年齢差も、社会的な立場も、社長の姪ということも、もう関係ない。俺は、君と一生を共にしたいと、心から願っている」


俺は、葵の真っ直ぐな瞳を見つめ、決意を込めて言った。


「葵ちゃん…結婚してください」


葵は、嗚咽を漏らしながら、顔を覆った。彼女の肩が、小刻みに震えている。俺は、彼女がどんな答えを出すのか、固唾を飲んで待っていた。


やがて、葵はゆっくりと顔を上げた。その顔は、涙でぐしゃぐしゃになっていたが、その瞳は、俺への深い愛情と、確かな喜びで輝いていた。


「はい…! 喜んで…!」


葵は、そう言って、俺に向かって手を差し出した。俺は、震える手で指輪を取り出し、彼女の左手の薬指に、そっとはめた。指輪は、彼女の指に吸い付くようにフィットした。


その瞬間、俺たちの間に、温かい、そして確かな絆が生まれたのを感じた。年齢差や社会的な壁を乗り越え、真に信頼し合った二人の、感動的な瞬間だった。


葵は、俺の腕に抱きつき、声を上げて泣いた。俺もまた、安堵と喜びで、目頭が熱くなるのを感じた。


窓の外の夜景が、俺たち二人を優しく照らしている。この夜景のように、俺たちの未来も、輝かしいものとなるだろう。俺と葵の「愛」は、今、永遠を誓う「絆」となった。

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