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第四十四話:「EX-CHAOSが思った以上に超カオスだった件」


「ねぇ、なんかおかしくない?」

茜は、ぐるぐる回る空間の中で立ち止まって、虚空に向かって言った。


「おかしくないって何が?」

突然、どこからともなくアレックスの声が聞こえた。姿は見えないけど、声だけが周囲に反響している。


「いや、この展開、どう見てもおかしいでしょ。だって、これ何話目だっけ? もう四十何話とかでしょ? そろそろ何か解決の兆しとか見えても良くない?」

茜は腕を組み、眉間にシワを寄せた。


「作者、完全にネタ切れじゃない?」

突然、アレックスの声が妙に冷静に響いた。


「うん、私もそう思ってた。何か、ずっとカオスだし、神様はチャラくなっちゃうし、もうどうしたらいいのか分かんないよね」

茜は呆れたようにため息をついた。


「これ、私たちって何のためにここにいるんだっけ? そもそも、元の世界に戻りたいって言ってたのに、なんか全然話進まないし」

アレックスが声だけでツッコミを入れてくる。茜も頷きながら、それに応じた。


「そうそう、最初の目的、完全に忘れてるよね。なんか最近、ギャグばっかりでストーリーがどこに向かってるのか全然分からないし」

茜は、ふと立ち止まり、今までの出来事を振り返った。


「しかも、こんなに展開がバラバラで、読者ついてこれてるのかな?」

茜が首を傾げると、アレックスの声が答えた。


「それ、マジで作者に聞いてみようぜ」


「えっ、作者に直接言うの?」

茜は驚いた顔で虚空を見上げた。


「いいんじゃない? もうここまで来たら、何でもアリっしょ。っていうか、そろそろストーリーをちゃんとまとめてほしい」

アレックスの声はどこか苛立っているようだった。


「確かに…ってことで、ちょっと呼びかけてみるか。えっと、作者さん?」

茜が空に向かって呼びかけると、突然、画面全体に一瞬のフラッシュが走った。


「な、なんだこれ?」

茜は目を瞬きながら周囲を見渡した。すると、上空から降ってきた光の玉のようなものが、茜の前にふわりと浮かんだ。


「はいはい、作者登場だよー」

なんと、光の玉から、作者(の分身らしきもの)が現れた。


「ちょっと、展開おかしくないですか?」

茜は容赦なく言い放った。


「いやー、実はさ、最近ちょっとアイデア詰まっててね…」

作者(分身)はバツが悪そうに頭をかいた。


「だろうね。私たちずっと同じようなループしてるし、読者も飽きちゃうよ。なんかそろそろ解決しないと、物語として成立しないんじゃない?」

茜が厳しく指摘すると、アレックスの声がさらに鋭く割り込んできた。


「あと、茜がずっと苦労してる割に、あんまり報われてなくない? もうちょっと何とかしてよ」


「えっ、アレックス、そこは自分の話じゃないの?」

茜が半笑いで突っ込むが、アレックスの声は真面目だ。


「いや、俺もそろそろフェードアウトしてもいいけど、茜がこのままグダグダのカオスな異世界で迷い続けるのは、さすがにちょっと酷いかなって思ってさ」


「ふーん。まぁ、それはそうかもね。あんたもなかなか優しいところあるじゃん」

茜はちょっと驚いた表情で言い返した。


「じゃあ、作者さん、どうすんの?」

茜が再び虚空に向かって問いかけると、作者(分身)は少し考えてから言った。


「うーん…じゃあ、次の話でちょっとだけ物語進めて、なんか面白い展開入れるから、もう少しだけ待ってて」


「いや、またその場しのぎっぽいけど、仕方ないか…」

茜は渋々と納得した表情を浮かべた。


「ところで、神様はどうなってんの? なんか最近、チャラくなったし、あれどうにかならない?」

アレックスが鋭い指摘をする。


「うーん、神様はね、キャラ変でウケ狙いなんだけど、やっぱり違和感ある?」

作者(分身)は軽く頭をかきながら尋ねた。


「違和感しかないよ!」

茜とアレックスがハモる。


「じゃあ、次で神様も少しまともに戻すってことで。うん、次回予告に入れとくね!」


+++++


次回予告:「作者も神様もとりあえずまともになった件」

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