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第三十三話:「茜がまた新しいトラブルに巻き込まれたけど、今回はうっかり解決しちゃった件」


「ふーん、結局戻れないってわけか…」


茜は大きなため息をついて、またもや異世界に足を踏みしめることになった現実を受け入れつつあった。アレックスは近くのベンチに腰掛け、悠々と腕を組んでいる。


「ま、こうなるとは思ってたけどな」


「ちょっと! あんた、その余裕ぶっこいた顔は何なのよ!」


「だって、どうせお前また何かやらかすと思ってたし」


「なにその適当な予想!?」


茜はムカッとしながらも、いったん深呼吸。冷静にならなきゃ、何も進まない。とりあえず、この世界での生活を考え直さないと。


「よし、今日から本格的にこの異世界ライフを始めるわ!」


気合を入れた瞬間、どこからともなく街中に響く鐘の音が聞こえてきた。


「ゴ〜ン、ゴ〜ン…」


「あれ、何か始まった?」


茜は鐘の音に耳を傾け、周囲をキョロキョロ見回すと、突然、町の住人たちが一斉にバタバタと走り出した。


「なんか、ヤバくない?」


「魔物だ!」


「避難しろー!」


茜の周りを駆け抜けていく住人たちは、口々に「魔物が来るぞ!」と叫びながら逃げ惑っていた。


「え、魔物? なにそれ、急に物騒すぎない?」


茜が戸惑っていると、遠くから土煙がモクモクと上がり、ものすごい勢いで何かが接近してきた。目を凝らしてよく見ると、そこには…巨大なタコのような触手を持つ魔物が!!


「うっわー! 来たーー! なんでタコなのーー!!」


茜は思わず叫び声を上げ、慌てて逃げ出した。だが、その時、ポケットの中で何かがゴツンと当たる感触が。


「…あっ! 玉だ!」


茜は神様からもらった玉を取り出し、恐る恐る握りしめた。これ、使ったら何か良いことが起きるかも…?


「とにかく、このままタコにやられるわけにはいかない! 玉、なんとかしてー!」


そう叫びながら玉を空中に放り投げた瞬間、玉はパァァッと眩しい光を放ち、まるでスローモーションのようにタコの魔物の真上で爆発した!


「うわ、なんかすごい…でも、どうなるの!?」


光の中から現れたのは…小さな網。


「え、網? それだけ?」


茜が驚きのあまり固まっていると、その網がタコの魔物にヒュンっと飛んでいき、見事にタコの触手を絡めとった。


「えっ!? そんな簡単に捕まるの!?」


タコはバタバタと暴れたが、あっさり網に絡めとられ、そのまま地面にドシンと倒れ込んだ。


「お、おお…勝った…の?」


茜は恐る恐るタコに近づき、その巨体を見上げる。


「なんか…うっかり解決しちゃった?」


アレックスが後ろからニヤニヤしながら近づいてきた。


「お前、ほんとに運がいいな。普通、そんな小さな玉で魔物倒せるか?」


「いやいや、運が良いとかそういう問題じゃないでしょ! これどう考えてもおかしいって!」


茜は額に汗を浮かべながらも、どうにかピンチを脱出した安堵感で、体の力が一気に抜けた。


「でもまあ、助かったからいいか…」


+++++


次回予告:「茜が魔物を倒したと思ったら、そのせいで新たな問題に巻き込まれた件」

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