微笑みの堕天使2
さてさて、お腹の底から吐き出した僕の魂の叫び。
………そう言えば今世紀最大に一生懸命に叫んでいたため途中から何を反論していたか分からなくなってしまったが、はて?僕は何を反論していたのだろうか。
世界の情勢。
世界の経済。
世界の安寧。って最後は反論していたらヤバいじゃないか、僕は日常処か世界の敵になった覚えはない。
「嘘だ」
なんですと----。
後輩君。君は常々呼吸するように嘘を吐く。
日常に対する正にまたは日常に対する負に。
その有り様は日常の小反論者みたいじゃないか」
「待ってください。
先輩の言葉を完略するならそれではまるで僕が常々日常に悪態をつくしょうもない男になってしまうじゃないですか」
「……………」
む、無言だと。
嘘ですよね…あっ此れじゃあいつもと逆か、あはははは。………じゃなくて
「先輩のイメージの僕って……」
あっヤバい、言葉が続かない。
気のせいか、気のせいですよね、なんか目頭が熱くなってきたような。
「しかしだ、私はそんな後輩君もまた後輩君らしくて良いと思うが」
「せ、先輩--」
嬉しい、嬉しすぎる。
内容はひどいが。『魔女』が僕を認めていて。
内容はひどいが。
この言葉だけで僕は数十年を超え数百年は元気に活きていけます。
何度も言うが内容はひどいが。
さて喜ばしいことはおいといて思い出した。
思い出したぞ僕は。
え?何って、それはそれはそれはそれは、
はいドラムロールカモン。
ドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラ。
…自分で言っててなんだけどドラムロールってドラって音だったけ、いやもしかしたらラは入らなかったかも。
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
。
うーんしっくりこない。
やっぱりドの後に何か一文字がいるな。
もしかしてラじゃなくてクだったか。
ドクドクドクドクドクドクドクドクドクドク。
……違うなぁ、これじゃは音は音でも心臓音じゃないか。
なら、ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ。
……ラブコメなら正解だけど此処ではないな。
ふむ考えても考えてもメビウスの輪の様にぐーるぐる。
もうドラでいいっか、別に拘りがあるわけじゃないし。
そうと決まればいってみよう。
ドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラ
、ジャン。
そ・れ・は、僕が何を反論していたかさ。
はっはは、そう僕は反論していた。
ミステリーを。…………一応誤解のないように言っておくが僕はミステリー自体の反論者つまりアンチではないからね。
別にミステリーが悪いとは言ってないからね。
ミステリー自体は好きですからね。
だからくれぐれも……………僕を嫌いにならず物等投げないようにお願いします。本当にお願いします。本当の本当にお願いします。
なお土下座も厭わない覚悟でございます。
「嘘だ」
はい。土下座は嫌です。
さてまた話がレールの上から15°処か180°脱線してしまったが結局の処全てにおいて何が結論だと言うと
「僕と先輩に関わる全てはラブコメでありその他の要素は微塵もないと言うこと、だ」
僕は本日2度目の世界観の宣言を実行した。
「後輩君。君がまたその世界観を表すならならば私もまた返答を行うが私と後輩君にそんな要素は微塵も無かったはずだ」
『魔女』、『魔女』またと言いながら前よりひどい返答なんですが。
挫けそう、挫けそう。だが僕は挫けない。
「先輩」
僕は神妙な顔、つまり今世においてこれが一番だと宣言できるぐらい真剣な表情を作る。
「なんだね後輩君」
『魔女』は何時もと全然変わらない表情で僕に答える。………って。そこは僕が今世で一番の真剣な顔なんだから『魔女』もそれに答え今世で一番の真剣な表情で答えるのが普通じゃないんですか。
『魔女』がその感じでは僕の今世で一番の真剣な表情は一番でも何でもないありきたりってことになっちゃうじゃないですか。
レア、レアなんですよ僕の今世で一番処か真剣な表情は、レア度で言うならプレミアシークレットなんですよ。
「嘘だ。
後輩君のはプレミアシークレット処かノーマル以下であり、フレンドガチャで手に入るぐらいのものだ」
『魔女』……ガチャやるんですね。
「なんだい後輩君。
私だって文明社会を謳歌している1市民の枠組みだ今話題の遊戯ぐらい知っている」
それでも以外です。
すっごーーーーーーーーく以外です。
正直、
「先輩はスマホ以前にガラケー処かポケベル処か手紙的な人だ思っていました」
その方が『魔女』のイメージにMATCHしている。
「おや後輩君のイメージでは私は古くさいカビの生えた旧世代的人生の申し子かい」
確かに『魔女』は鉄筋校舎よりも木筋校舎が似合ったり今時の女子高生が着る見えるか見えないぐらいのギリギリのスカート丈のスカートより膝下まであるような長めのスカートが似合ったりカラフルな制服よりベイシックな黒と赤スカーフの制服が似合ったりしますが、って後半僕の熱き女子制服についての理論という欲望を語ってしまったが
とりあえず言わなければならないことはただ一つ。
「いやそこまでは言ってませんよ」
まったくなんて言うことを言い出すのだこの『魔女』はそんな危ない処かアウトーな偏見はいろんな方面から抗議の声を上げられ裁判沙汰になり一生を日陰暮らしになりますよ。
「冗談だよ」
まぁ分かってましたが。
『魔女』がそんな危ない事を言うような……言うような、ヤバい断言が出来ない。
偏見とは言わないが正直『魔女』の雰囲気と言うかイメージと言うかスッゴいアウトギリギリ処か断崖絶壁の向こうに平気でジャンプしそうな感じがありありとしてしまう。
って『魔女』その若干どころか諸に見える怪しい微笑みは何ですか。
もしかして僕の思考を読んだ上の微笑みですか。
だとするならそれは肯定、否定どっちに対する微笑み何ですか。
ちなみに『魔女』の微笑み自体は僕にとって最高すぎるサプライズプレゼントですが微笑みの答えは怖くて聞けません。
以上。