表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

四姉妹の婿選び

作者: はやまなつお

ある中流家庭の女の子4人は目立って器量が良かった。

年頃になると求婚者が殺到して選り取りみどり状態に。



「やっぱり普通に考えて財産が大事。

 お金持ちでないと、いらない苦労をする。

 お金は一番じゃないけど無いと確実に不幸。

 あるに越したことはない。だから私が選ぶのは」


長女は若くして働いていたのでお金の大事さを重要視していた。

そこで長女は金持ちの男を選んだ。


「男はカッコ良さよ。ファッション、センス、リーダーシップ」

アグレッシブな次女は、若い女性に大人気の吟遊詩人グループのボーカル、

ハリケーンキッドの求婚を受け入れた。


「姉さん達、甘いわね、考え方が砂糖菓子のように甘い!

金持ち、スーパースター、そんなのよりも、一番重要なのは軍事力よ、

世界征服するほど気概のある男はいないかしら?」

そう言って三女は秘密結社の女幹部になり、若い将軍と恋愛した。


四女は常識的な人生観で、多くの人と友人になり、

時間をかけて、じっくりと内面を見て誠実な人物を選ぶつもりだった。

経済的に男には頼らない、とビジネスの勉強をしていた。


5年後。


長女。財産を引き継いだ大金持ちの男は甘やかされて育った「商屋の2代目」で

経営に失敗、詐欺師に騙されて財産を失った。

ぜいたくな生活が習慣になっていて借金生活に。


次女。芸能人だけに男はわがままで、ロックスターに対するグルーピー、

無料で肉体を提供してくれる大勢の熱狂的ファンの女性をはべらせていた。

浮気のし放題で、次女は子供がいるのに催眠術が解けたように幻滅して離婚した。


3女。秘密結社はアフリカの紛争地帯へ。ロボット兵器群である国を占領、

長距離砲で他国を砲撃、他国は連合を組んで対抗、その国内部にも反乱を起こさせた。

追い詰められた秘密結社の将軍は、最終兵器の音波破壊兵器で、アフリカの北半分を砂漠に変えた。


これで敵は消滅したが占領地自体も破壊してしまった。

音波兵器ですべてのメカも破壊されて、食料が手に入らず

移動手段も失って組織も全滅した。3女は自力でサバイバル、脱出した。


四女。外見だけでなく内面も見て、誠実で真面目な男を選んで30歳で結婚、

自分で千円シンプルカット屋などを出店、お金を稼ぐ手段を持った。

子供を5人産んで、育てるのは養育契約センターに預けた。


キャリアウーマンとして活動、パートナーと良好な関係を築いた。

グリム童話「はいのうと帽子と角笛」のパロディ。


理想的な関係は茅田砂胡の「スカーレットウィザード」の怪獣夫婦。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ